韓国ドラマ『剣の詩』第1話・第2話のあらすじ詳細と感想です。今回は登場人物紹介が多いので気になる人物をこちらで確認してみてください。
読みやすいように章仕立てにしてあります。各話の終盤はカットしてますので気になる方は視聴してみてくださいね。
日本名の三浦正平は2話から名前を本名のグァンイルにしてあります。
『剣の詩』第1話 あらすじ
1.イ・ユンと三浦正平
1915年10月、日本占領下の京城で酒浸りのイ・ユンの元に手紙を届けに少年がやって来る。
ユンが手紙を開くと「捜してる人はたぶんここよ」と「間島明井村、北、太平洞」と場所が書いてあった。
ユンは殺された村人たちを思い出す。そこに兵士が現れ「三浦少佐がお待ちです」と呼びに来る。
「今日紹介する友人は私の奴婢だった男です」とパーティーの席で演説を始める三浦。
「多くの暴徒を鎮圧した真の愛国者です、盛大な拍手でお迎えくださいイ・ユン少尉です」と三浦がユンを紹介しようとするが、誰も現れない。
酒を飲んでいたユンに会いに来た三浦は、会場に現れなかったユンに怒りをぶつける。
会いたい人がいるから明日発つと告げるユンに、三浦は「俺はお前のご主人様だった、俺のおかげで今があるんだぞ!」と自分の元から離れるのを許さない。
ユンは三浦に「誰のおかげで最年少の少佐になれたんだ?」と凄んで「解放してくれ」と告げる。
苛立ち始めた三浦はコップを投げ捨て「どっちかが死ぬまでやり合おうじゃないか」と銃を突きつける。
ユンは決闘に応じず去っていく。「止まれ!」と銃を撃とうとする三浦を周りにいた軍人たちが止めるのだった。
帰り道、アパートの2階の窓に見える女性を見て、軍人時代に彼女とダンスを踊った過去を思い出すユン。
ユンは翌日列車に乗り込み間島に向かうのだった。
2.間島を案内するソンボク
駅に着くとソンボクが馬車で迎えに来ていた。「大きくなったもんだ」とユンとハグをするソンボク。
2人は語り会いながら馬車を走らせる。街に着き、食事をとる2人。街を紹介するソンボクは、ホテルをやっているけど儲からないから銃を売っていることをユンに告げる。
そのとき馬賊が現れ街で暴れ始める。「関わっちゃダメ、逃げよう」というソンボク。リーダー格の男をにらみ続けるユン。男はユンをにらみ続けながら人を殺し去っていった。
「何者だ?」と尋ねるユンに「チャン・ギリョンよ、馬賊なの」「死んでるのはノ・ドクサンの手下」と説明するソンボク。
「あれは大岡っていうクソ野郎だよ」と処理しにきた警察のことを話すソンボクは「独立軍を多く殺しているチャン・ギリョンみたいなヤツは見逃すんだ」とユンに告げる。
翌朝ソンボクに別れを告げ、馬に乗って目的地に向かうユン。
3.大平洞に着いたユン
目的地の村に着いたユンは村人たちに囲まれてしまう。「ノ・ドクサンの手の者か?」とチェ・チュンスに剣を突きつけられるユン。
人違いだとわかりチュンスの家に招かれ、村に来た理由を聞かれたユンは「あなたに話したいことがあるからです」と告げ、続きを話そうとすると女性が食事を持ってくる。
女性の指の汚れに気づいたユンはチュンスに彼女のことを尋ねる。「5日前にこの村に来たばかりのオンニョニだ」と説明するチュンス。
オンニョニに連れられ、離れに案内されたユン。部屋の用意をするオンニョニに「その手は銃を撃ってた手だ」と言い「何者だ?」と尋ねるユン。
「聞かないほうが身のためですよ」と言ったオンニョニは、刃物をふり回しユンに襲いかかり「カネで雇われてお前を殺しに来た」と告げる。
「よく捜せたな」というユンに「書き残したクセに、去るなら行き先なんか教えず黙って消えな」と拳銃を取り出すオンニョニ、ユンもすぐに銃を取り出し2人は対峙する。
「俺はあの人に殺されたい」と言うユン。「チュンスおじさん?」と言ったオンニョニは「人としてあるまじき行為をした」と言ったユンに「元日本軍よね、想像はつく」と告げる。
「わかった、あんたを殺すのはチュンスさんの役目だ」と戻っていこうとするオンニョニは、依頼人に殺す前に「飼い犬は家を出たら死ぬ」と伝言して欲しいと頼まれていた事を教える。
その言葉を聞いたユンはグァンイル(三浦)を思い出すのだった。
4.チェ・チュンスに懺悔するユン
ユンはチュンスの元に行き、過去に自分がしてしまったことを語り始める。
義兵を討伐するための南韓大討伐作戦で、日本兵だったユンは義兵を追跡する任務を受け「無敵の将軍チェ・チュンス」を見つけて逮捕するように命令されていた。
ユンは「村を発見し、軍に報告したのはこの私です」とチュンスに告げる。
ユンは、将軍が不在だった村を守ろうとしたことや、元々朝鮮人のグァンイル(三浦)が民間人しかいないその村を「いずれ義兵になる」と言って虐殺を強行したこと、グァンイルと対峙して銃で撃たれたことを思い出していた。
後悔と懺悔を伝えたユンに「私に殺されに来たのか?」と意図に気づいたチュンス。自分の家族を殺されているチュンスは「すまないな」とユンに弓矢を向ける。
5.ノ・ドクサンとの戦い
その時、村にノ・ドクサンたちの馬賊が現れ外に出ていくチュンス。暴虐の限りをつくす彼らを見て過去の悪夢が蘇り頭を抱えるユン。
ドクサンを追いかけようとしたユンは彼の馬にひかれて気絶してしまうのだった。
村が破壊され何人も殺され絶望する村人たち。「黙って見ているんですか」と言うユンに「犠牲者が増えるだけだ、仕方がない」と言うチュンス。
ユンは1人、馬を走らせてソンボクに会い武器を調達する。多くの銃で武装したユンはノ・ドクサン一味を圧倒的な強さで全滅させるのだった。
第1話 感想
序盤は日本の描き方がどうなるのか少し気になってしまいましたが、視聴してみたら面白くてあっという間に1話が終わってしまいました。
謎の暗殺者オンニョニも秘められた過去がありそうですね、何かが起こって誰かがユンの居場所を書き残していたようですが、気になりますね。
ユンの恋人だった?ような女性(ソヒョン)もちらちら登場していますが、別れたのかどうか彼女も何者かわかるのはまだまだこれからのようですね。
登場人物それぞれにドラマがあって、これからどんな風に絡み合っていくのか期待しちゃいます。
終盤はソンボクが語る凄すぎるユンの最強伝説とともに、馬賊を「ランボー」(古いですが😅)のようにゲリラ戦で倒していく爽快感が素晴らしかったです。やっぱりキム・ナムギルは年齢を重ねてもカッコいいですね。
最後は人生どん底の人々を集め、生き残るための戦いに挑む決心をしたユンとチュンスがこれからどうなっていくのか気になりますが、また次回を楽しみにしたいと思います。
『剣の詩』第2話 あらすじ
1.生き残った杉山が語るバケモノ
傷だらけの日本兵杉山が基地に戻ってくる。南少佐に「他の隊員はどうなった?」と聞かれる杉山。
「偵察に行ったオランケ峠であいつらに会ったんです」と告げる杉山は「バケモノ」に会ったと語る。
列をなして進んでいく日本兵たちを「これ以上進んだら侵略者だ」と待ち構えるチュンス。
「殺しますか」と笑いはじめる軍人たちを弓で射るチュンス。臨戦態勢になった日本兵を「皆殺しにしろ」とチュンスが号令を放ち、草むらからたくさんの仲間たちが銃やナイフを持って現れる。
チ・チュンス 朝鮮の義兵隊長。年老いているが百発百中の弓矢の腕前を誇り、彼が振り回す環刀(かんとう)は山を切り落とし川の流れを止めるほど強力。
チュンスのピンチにカン・サングンが銃で助ける。
カン・サングン 雪岳山(ソラクサン)の元猟師 朝鮮最後の虎狩り猟師 神業に近い射撃で虎を狩る山の王と呼ばれている。
サングンのピンチにはチョレンイが現れ手斧で助ける。
チョレンイ 男寺堂(ナムサダン)の曲芸師。身のこなしがあまりに早く銃で狙うのは無理。
止めにグムスが来てショットガンで兵士を打ち倒していく。
グムス 残虐で怪力。今のところ何者かわからない。絶対に殺せないと思えるほど恐ろしい。
彼らにやられた経緯を語ったが生き延びている杉山を見て「奴らに命乞いしたな!」と気づいた南少佐は杉山に自決を迫る。
杉山は賊の頭がユンだったことや「国や信念を捨てれば生かしてやる」と脅されていたことを思い出す。
そこに「敵襲だ」と声が聞こえて「卑怯な野郎め」と裏切った杉山を殺してしまう南少佐。
そこにユン、チュンス、サングン、チョレンイ、グムスが現れ「義勇軍か!」と南少佐が叫ぶと「いや、トジョクだ」とユンは弾丸を放つのだった。
2.1920年8月京城
グァンイルはナム・ヒシンに「私と結婚してください」とプロポーズする。「もっと早く言ってください」といったヒシンは「結婚します」と答えるのだった。
喫茶店で人を待っていたヒシンは偶然やってきたグァンイルと会い、グァンイルは「一緒に赴任する友人のハン・テジュ中尉です」と連れを紹介する。
グァンイルは「ここに独立軍が来ますから待ち合わせ場所を変えた方がいい」と小声でヒシンに告げる。
「チャン・ソクという仕立て屋の男がここで独立軍に接触するようなんです」と荒っぽいことになるから離れた方がいいと説得するグァンイル。「気をつけて少佐、愛しています」とその場を離れようとするヒシン。
ヒシンは店を出ようとすると入ってきた男と目が合う。そっと後方に目をやり男に危険を伝えるヒシン。
慌てて男が出ていくと中にいた私服の軍人たちが追いかけていくのだった。
軍人たちに捕まり暴行を受ける男。その姿を見るヒシンを後ろに向かせ「もう帰ってください」とグァンイルは告げる。
3.独立軍のナム・ヒシン
教会に帰ったヒシンは「チャン同志の情報が漏れたようです、詳しい情報だったので仲間がバラしたのかも」と告解室でリーダーのイ・サングクに語る。
チャン同志から受け取るはずだった資金が手に入らず悩むサングクに、鉄道資金を輸送する車両を襲うことを提案するヒシン。
「危険すぎる」と戸惑うサングクに「私一人でやります」と告げるヒシン。
「すでにグァンイルと婚約までした君にこれ以上させるのは申し訳ない」と作戦を白紙に戻そうとするサングクをヒシンが説得すると、サングクは汚れ仕事をする危険な人物を雇うと告げるのだった。
4.荒ぶるオンニョニ
「先生方からの依頼ですが、両方受けることはできません」と言ったオンニョニは「提案があります」とそこにいる男性2人に話しかける。
パク・チュノと川口に双方が殺害の依頼をしたことを確認し「では金額を、100ウォンから始めましょう」と競りを始めるオンニョニ。
「馬鹿らしい」と帰ろうとするチュノだったが、川口は「110ウォン」と金額をつけ始め「ヤケクソだ」とチュノも競りを始める。
170ウォン対200ウォンで競りに勝った川口だったが「たった30ウォンで友を裏切ることはできません」と謝るオンニョニ。
「朝鮮人の女の分際で無事でいられると思うのか!」という川口を侮辱し「帰りな」と追い返すオンニョニ。
チュノに金を置いて裏口から逃げるように告げたオンニョニは武装を始める。川口の手下たちは建物の外から凄まじい銃撃を浴びせ、建物に侵入する。
オンニョニは素早い身のこなしで入ってきた彼らを銃撃とナイフで次々と倒していく。手下を全滅させたオンニョニは外に出ていき、逃げる川口を銃で仕留める。
戻ったオンニョニは、目の不自由な男に金を渡す。男は「報酬17ウォンと明日の日程だ」とオンニョニに渡し「両親を殺した男が間島にいるらしい」と告げるのだった。
第2話 感想
個性的な仲間たちが協力して戦う冒頭のシーンはアニメのような演出で、やや大げさにも感じ、日本兵を人とも思わずグチャグチャにする様は、ちょっと複雑な気分になりました😅。
しかし今回はオンニョニの凄いアクションもあり、やはり爽快感満点のアクションシーンは見応えがあります。
彼女は両親を殺された過去があり、それもまた多分日本人なんでしょうね。川口をターゲットにしたのはそういう理由かなと思いました。
今回からヒシンがちゃんと登場し、何者かと思っていたら独立軍のスパイのようですね。グァンイルを騙して婚約までするほどの熱い思いと決意がある彼女も何か悲しい過去を秘めていそうです。
今回はユンの出番は少なかったですが、革命軍のように増えていく仲間たちと共にこれからどんな戦いを見せてくれるのか期待したいと思います。
終盤はソンボクがヒシンと同じ鉄道資金の強奪をユンに持ちかけ、ヒシンは神父が紹介したオンニョニに出会います。
お互いに狙う資金を果たして誰が手に入れるのか、気になる所ですがまた次回を楽しみにしたいと思います。
(追記)ユンが「トジョクだ」と言うシーンがありますがそのまま盗賊の意かと思いきや別の意味があったようです。後でわかります。