Netflixで9月22日から配信が始まったキム・ナムギル×ソヒョン(少女時代)主演の最新韓国ドラマ『剣の詩』のネタバレありの全話あらすじ詳細や、感想と評価です。
後半のネタバレは隠してありますので安心して御覧ください。
ジェットコースターのような展開で凄く面白いので、アクションや西部劇が好きなら絶対おすすめの作品です。VIVANTの1話などが好きな人にもオススメです(もっとアクション寄りですが)
日本占領下の韓国で紡がれるストーリーの、気になる反日要素も調査していきたいと思います。
反日要素は個人差があると思いますが(全話視聴しました)中盤までは気にせず楽しめますが、後半から最終話までは積み重なったせいか、じわじわ効いてきました。
しかし潤沢な資金を使った豪華な映像と、カッコよすぎるスタイリッシュなアクションシーンが見どころで、気になっている方はぜひ視聴をオススメします。
バイオレンスシーンの生々しさも凄くて、迫力があります。
また、敵となる人物たちも日本兵だけとは限らず、警察隊や馬賊という荒くれ者たちも絡んできて一筋縄ではいかない戦いが繰り広げられていきます。
『剣の詩』基本情報
配信開始:2023年9月22日
全9話
配信:Netflix
制作:スタジオドラゴン
『剣の詩』メインキャスト
イ・ユン グァンイル(三浦)の部下として、奴婢からのし上がるために日本軍で少尉として活躍していたが、過去の事件により軍を離れていた。過去の精算をするために間島に向かい、新たな道を見つける。軍人だった頃は一人でロシアの砲兵部隊を倒すほどの実力を持ち「黄泉の使い」と呼ばれるほどに恐れられていた。
キャスト キム・ナムギル 代表作「赤と黒」「熱血司祭」「サメ~愛の黙示録~」「アイランド」
ナム・ヒシン ユンと一緒に過去にダンスをしていたり、出会っていた様子があるが、現在はグァンイル(三浦)の婚約者。朝鮮総督府・鉄道局の課長であるヒシンは秘めた思いを持ち、驚くべき作戦を計画するが…
キャスト ソヒョン(少女時代)代表作 「麗(レイ)~花萌ゆる8人の皇子たち~」「プライバシー戦争」「ジンクスの恋人」
オンニョニ 本心を明かそうとはしない、カネで働く冷酷な暗殺者。ユンを狙うがチュンスへの義理から一度は見逃す。暗殺軍団に属し、復讐する相手がいるようだが…
イ・ホジョン 「わかっていても」「仮面の秘密」「ジンクスの恋人」
イ・グァンイル/三浦正平 日本名を持ち、朝鮮人だと言われることを嫌がる。日本軍で少佐にまで上り詰めるが、ユンの活躍が大きく関わっている。ユンのことを自分の物だと思っており、自分から離れようとするユンに憎しみを感じる。過去の事件でユンを一度撃ち殺そうとしている。
イ・ヒョヌク 「再婚ゲーム」「Mine」「先輩、その口紅塗らないで」
チェ・チュンス 家族を日本軍に殺された元義兵隊長。百発百中の弓矢の腕前を誇り、彼が振り回す環刀はあらゆる物を切り落とす。ユンが家族の死に関わっていたことを知り、とどめを刺そうとするが…
ユ・ジェミョン 代表作 「梨泰院クラス」「秘密の森」「ヴィンチェンツォ」
その他の登場人物
役名 | 説明 |
---|---|
キム・ソンボク(善福) | ホテルを経営するマダム 裏で銃器を取り扱っている 昔ユンと軍で一緒に過ごしていたようで姉貴と呼ばれている(ユンと一緒にグァンイルの奴婢だったようです) |
カン・サングン | ユンの仲間 雪岳山(ソラクサン)の元猟師 朝鮮最後の虎狩り猟師 神業に近い射撃で虎を狩る山の王(日本兵杉山談) |
チョレンイ | ユンの仲間 男寺堂(ナムサダン)の曲芸師。身のこなしがあまりに早く銃で狙うのは無理(日本兵杉山談) |
グムス | ユンの仲間 ケダモノにも劣る残虐で怪力。何者かわからない。絶対殺せない。(日本兵杉山談) |
ハン・テジュ中尉 | 三浦と一緒に動いている仲間であり部下。東京帝大出身。 |
イ・サングク | グァンイルの叔父であり、反乱軍のリーダー。神父に変装している。 |
大岡警視 | 無法者を野放しにしている悪い警察官。在間島日本総領事館警察部長。 |
チャン・ギリョン | 馬賊の将軍 |
片山中将 | グァンイルの上司 |
ファン・サムドク支店長 | 朝鮮銀行の支店長 |
山田領事 | 日本領事館の総領事 |
『剣の詩』序盤のあらすじ
日本軍で少尉として活躍していたイ・ユンは過去の事件によって酒浸りの日々を送っていた。
そこに捜していた人物が見つかったと連絡が入り、ユンは旅立つことを決意する。
親友であり奴婢だった時代の自分の主人であった男イ・グァンイル(日本名三浦正平)にユンは別れを告げ、束縛から解放するよう頼む。
「死ぬまでやり合おう」と彼を離したくないグァンイルは銃を取り出し暴れるが、軍人仲間たちが止めに入り、ユンは去っていく。
間島に到着したユン。捜している人物の場所を教えてくれた、昔なじみのソンボクが迎えに来ていた。
街で暴れる馬賊の姿を見るユン、馬賊のリーダー「チャン・ギリョン」と「ノ・ドクサン」について説明するソンボク。
目的地の大平洞に来たユンは、馬賊だと間違われ村人たちに囲まれてしまう。誤解が解け村長の家に向かったユン。
ユンは自分が過去にしてしまった過ちを懺悔するために村長のチェ・チュンスに会いに来ていたのだった。
5日前に来たばかりと言うオンニョニという女性に部屋に案内されたユンは、突然「カネで雇われて殺しに来た」と言う彼女に襲われる。
お互いに銃を突きつけ「俺はチュンスさんに殺されたい」と告げるユンに「わかった」と言うオンニョニは依頼人からの言葉を伝える。それを聞いたユンはグァンイルを思い出すのだった。
ユンはチュンスに懺悔し殺されようとするが、そこにノ・ドクサンの部下たちが現れ、村人たちが次々と殺されてしまう。
翌朝ユンはソンボクに会い武器を調達する。数多くの銃で武装したユンはノ・ドクサン一味を圧倒的な実力で壊滅させる。
ユンとチュンスはいつか来る平和な朝鮮を夢見て手を取り合い、仲間を集め始めるのだった。
『剣の詩』ネタバレあり全話あらすじ詳細&感想
ネタバレありです。
気になる反日要素
今回の舞台となっているのは朝鮮が日本占領下だった時代の無法地帯だった間島という場所です。
全然知りませんでしたが、間島事件という実際に起こった恐ろしい事件がたくさんあるようなので、何かあるんじゃないかと身構えてしまってますが、視聴して日本人が抵抗を感じそうな要素を書こうと思います。
今のところ第2話冒頭のアクションシーンが一番キツめですが、終盤まではそこまで気になりません(最終話まで視聴)
日本の俳優さんは内容的に出演しないと思われるので仕方ないですが、カタコトの日本人?がたくさん出てくるので注意してください。
日本軍の圧政はもちろん、日本人の登場人物はほぼ悪人寄り(実際に悪い事をしていたかも知れませんが)なのでそこが気になる方も気をつけてくださいね。
第1話の気になるシーン
1905年日本は大韓帝国の外交権を奪う条約を強要したと言うテロップから始まり、冒頭から京城を占領した日本軍のシーンから始まり「天皇陛下万歳」というのぼりに、やや先が思いやられます。つづいて残虐行為に走る日本兵。しかし馬賊という悪の勢力もあり、最初に時代背景を説明しただけで見やすい印象です。
第2話の気になるシーン
冒頭から主人公たちのグループが日本兵たちを皆殺しにするシーンから始まり、首をはねたり、斧が刺さったり乱れ撃ちされたりとグロさも凄くて、見る人によっては結構キツめですね。
悪い日本兵になら何をやっても良いみたいな印象を少し受けてしまいました、ゾンビじゃないんだからね(九尾狐伝1938にも類似シーン有)
ただB級アクション映画だったら爽快感満点なシーンですので捉え方次第かなとも思います。今のところ日本を異常に卑下するような場面はありません。
オンニョニが殺害のターゲットに結局日本人選ぶのかい!と言いたくなる場面もありますが、過去に関係あるのかも知れませんね。
第3話の気になるシーン
日本軍というかグァンイルがひどい男なので何とも言えないですね。3話は全く気になるシーンはありませんでした。もちろん悪い日本人は出てきますが、純粋な敵として出てくることが多く、無理やり貶めるような嫌な感じはありません。
第4話の気になるシーン
冒頭からグァンイルと片山中将が反乱軍を処刑するシーンから始まりますが、このシーンはそこまで気になりません。
その後に片山中将がグァンイルに思想を植え付けようと、朝鮮民族どうしで争い続けるように告げ「自らの歴史を自ら否定したくなるよう願う」という呪いのような言葉を告げます。
そして最後まで生き残って民族の野蛮な歴史を伝え「大日本帝国を称賛せよ」とグァンイルが子孫まで従い続けないと本当の意味での「三浦正平」になれないと言い放つのでした。
本当にこんな思想を持っていた中将がいたかはわかりませんが、なかなか強烈だなと思いました。(視聴に抵抗が出るような雰囲気ではないですよ)
第5話の気になるシーン
ほとんど気になりませんが、日本軍であり朝鮮人のグァンイルが悪い部分をほとんど引き受けているので、日本人としてはワンクッションになって上手く作られているなあと思いました。
朝鮮人を捕らえて「不逞鮮人」と言う札を付けて運ぶ日本軍が出てきます。その下にハングルで注釈みたいなのがありますが、なんと書いてあるのかが分かりません。おそらく説明でしょうが、字幕がないのが少し気になります。
第6話の気になるシーン
今回はほとんど日本軍以外の日本人が出てこず、気になる要素はありませんでした。今回もやっぱり悪いのはグァンイルですね。
第7話の気になるシーン
この辺から少しネタバレになりそうなので隠します。タップで開きます。
第7話の気になるシーン
今回は大岡警視がオンニョニやグァンイルなどと対峙し、ものすごく朝鮮人を侮辱します。また不逞鮮人の札も出てきて反日と言うよりは韓国の人のほうが見ていてキツいんじゃないでしょうか。
そして今回は日本軍の兵士たちがたくさん殺されますので、気になる方は注意してください。
今回は2話みたいなわざとらしい描写もなく、個人的にはアクション映画みたいに悪の組織を倒しているようでそこまで気になりませんが、兵士や警察の命は軽めです。
そしてやっぱり悪いのはグァンイルですね😁
第8話の気になるシーン
ネタバレがあるのでタップで開きます。
第8話の気になるシーン
今回も多くの日本軍が殺されていきます。ここまでくると、もう少し助けてくれる日本人とか、少しは良い人が出てこないのかな?と思いますが、日本人は例外なく朝鮮人を蔑む悪人として描かれています。ドイツの気持ちが少しわかりました😅
ユンは日本兵は軽く殺してしまうのに、多くの人を死に追いやった極悪人のグァンイルを逃がすのはいかがなものかと思いました(友情があるんでしょうが流石に倒せよと思いました)
あと山田領事が今回、思った以上にカタコトでしたね。
第9話(最終回)の気になるシーン
ネタバレがあるのでタップで開きます。
第9話の気になるシーン
やはり最終話まで見ると反日感はひしひしと感じてしまいますね。序盤は気にしていませんでしたが、後半は毎話次々と日本人が一方的に大量に殺されて行き、日本人が殺すようなシーンはほとんどありません(グァンイルが指示を出した出来事が、序盤に少しあるだけです)もはやどっちが悪人か分からなくなります。
不逞鮮人から鮮を取り「不逞人」の札をつけた血だらけの山田領事の遺体を見せしめに吊るすシーンもやり過ぎ感が漂います。
歴史の真実もわかりませんし、娯楽作品なのであまり気にしたらダメかと思いますが、人の命って平等じゃないんだと思わせる日本人たちの命の軽さに少し抵抗を覚えてしまいました。
また実際の歴史ではチャン・ギリョンたちの馬賊は中国人だったようですが、本編には中国人である描写がなく、しかもほぼ無傷であることから中国に対する忖度はあるのかなと邪推してしまいます。(向こうの将軍が「中国人は1人も殺すな」と先の展開に全く関係なく、言わなくてもいいような不自然な発言もあります)
過去に極悪非道とされているナチスがいたドイツも同じような描かれ方をする機会は多く、似たようなものかなとも思いますが、もう少し日中韓入り乱れての戦いで娯楽に振り切って貰えればよかったかなと思いました。
個人的には中国への忖度が一番気になり、それによって反日作品だったのかなと気になってしまい面白かったのに少し冷めてしまいましたね。(勘違いの可能性もあります)
もちろん最後は日本軍がたくさん殺されながら終わっていきます。
視聴する方によって印象は変わるでしょうが、一つの意見として少しでも視聴の際の参考になれば幸いです。
視聴した感想1~4話までと後半5~9話まで
前半1~4話まで視聴した感想
センスの良い音楽と洗練された映像美がスタイリッシュなアクションと絡み合った作品です。
もちろん西部劇とも言えますが、無法地帯で無法者たちと仲間と協力して戦っていく『北斗の拳』のようなストーリーだと思ってもらえるとわかりやすいかも知れません(武器を使ったバトルがメインですが)
ユリアっぽいヒシンもいますし、シンっぽいグァンイルもいます。もちろんケンシロウはユンですね(知らない方ごめんなさい🙇)
テンポも良く、様々な隠された過去や秘密もあり、ワクワク感が止まらない面白さがあります。
とにかくキム・ナムギルを始めとした登場人物たちのど派手なカッコいいアクションは必見です。じっくりゲリラ戦でやっつけていく快感から、バッサバッサとなぎ倒していく爽快感と、見応えたっぷりで楽しめます。
武器も二丁拳銃やマシンガン、ショットガンにライフルにナイフや斧など様々な武器での色々な戦い方をみせてくれます。
そこに3話から大きな作戦が始まり、あらゆる勢力がその作戦に人々が集まって行き、この先どうなってしまうのかが楽しみですね。
4話で作戦が決行され、やっぱり西部劇の香りがかなり濃くなってきました。主人公ユンたちはまさに盗賊団といった装いで作戦を立て、連携して困難を突破して行きます。
荒野で馬に乗ったアクションシーンもあり、広大な舞台での豪快な戦いを見せてくれます。
また騙し騙されの計略の面白さもあって今のところは存分に楽しめています。
4話までの評価はですね。日本軍の描き方に抵抗がなければ、かなり面白い冒険活劇ではないでしょうか。
後半5~9話(最終話)まで視聴した感想
おすすめ度
- 納得できない作品
- やや物足りない作品
- 普通に楽しめる作品
- かなり楽しめる良作
- あらゆる人におすすめできる傑作
- 何度も視聴したくなる永遠の名作
ネタバレがあります。タップで開きます
後半5~9話(最終話)まで視聴した感想
第5話はジェットコースター的な展開の速さで凄い面白かったです。列車に乗って鉄道局課長を狙う所からから突然の砂嵐、残虐なグァンイルと馬賊まで入り乱れての展開にわくわくしっぱなしでしたね。
第6話はヒシンを狙った仲間たちとユンの立ち回りが見事でした。そしてやっぱり現れるグァンイルが見事な悪役っぷりで盛り上げてくれます。最後には切ない別れもあり見どころがたくさんでしたね。
第7話は大勢の日本軍と警察隊、そしてユンたちが入り乱れて街で戦う豪快なバトルが楽しめました。迫力がありましたね。またユンとヒシンのロマンスも感じさせ、多彩な展開が素晴らしいですね。
第8話はユンとグァンイルの決着や馬賊との戦いになり、ロマンスはどこかへ行ってしまいました。
第9話(最終話)はやや残念な展開になり、一番地味に感じました。また続編を意識したような中途半端な終わり方なので、今のところはもったいないなといった印象です。続編がくればまた印象が変わるかも知れませんね。
最終話まで視聴した評価はです。アクション作品としてとても楽しめましたが、反日要素を気にしたらもっと評価は低くなります。
詳しい各話の感想はネタバレあり全話あらすじ詳細&感想に書いていますので、興味のある方は確認してみてくださいね。