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心奪われる映像美が楽しめるおすすめ映画(洋画)ランキング10選

美しい大自然や造形美、廃墟のような退廃的な美しさや、豪華な調度品や華麗な衣裳など、様々な要素に心奪われる映像の美しさを楽しめるおすすめの洋画10選です。

様々な国やジャンルの作品を、完成度や美しい映像の多彩さでランキングしています。

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31年ぶりの新作『瞳を閉じて』の上映が話題のビクトル・エリセ監督作品『ミツバチのささやき』『エル・スール』

画像出典:https://prtimes.jp

アキ・カウリスマキ監督作品『ラヴィ・ド・ボエーム』

画像出典:https://prtimes.jp

シャンタル・アケルマン監督作品『街をぶっとばせ』『家からの手紙』『一晩中』『ゴールデンエイティーズ』『アメリカンストーリーズ食事・家族・哲学』

画像は『家からの手紙』です

画像出典:https://prtimes.jp

ウォン・カーウァイ監督作品『いますぐ抱きしめたい』

ジャ・ジャンクー監督作品『四川のうた』『罪の手ざわり』『帰れない二人』

スタンリー・クワン監督『ロアン・リンユイ阮玲玉』

アンドレ・テシネ監督作品『深夜カフェのピエール』『私の好きな季節』『野性の葦』『夜の子供たち』『溺れゆく女』

ジャン・リュック・ゴダール監督作品『カラビニエ』

ジャック・ドワイヨン監督作品『女の復讐』

フランソワ・トリュフォー監督作品『大人は判ってくれない』『ピアニストを撃て』『突然炎のごとく』『柔らかい肌』『日曜日が待ち遠しい』

もちろんここには書いていない作品も多数あり、何度鑑賞しても楽しめる傑作ばかりですので、無料トライアルをぜひ試してみてください。

独占配信ではないですが、個人的にはケリー・ライカート作品やヴィム・ヴェンダース作品、『いますぐ抱きしめたい』以外のウォン・カーウァイ作品もおすすめです。

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第10位 グランドジャーニー

渡り鳥を守るために一緒に空を飛ぶ事を試みた親子の愛と大冒険の物語です。

基本情報

公開:2019年

製作国: フランス、ノルウェー

上映時間:113分

監督:

冒険家、作家の肩書を持つニコラ・ヴァニエ監督の作品です

代表作「ベルとセバスチャン」

キャスト

キャスト役名
ルイ・バスケストマ
ジャン=ポール・ルーヴクリスチャン
フレデリック・ソレルビョルン
メラニー・ドゥーテパオラ
リル・フォッリダイアン

あらすじ

ゲームばかりに夢中になっていたトマは仕事で忙しい母から、夏休みの間別れて暮らす父の所で過ごすように言われる。大自然の中で暮らす父の元にトマは行きたがらない。

ガンの飛行ルートを研究し、安全なルートで絶滅の危機から救おうとしているトマの父クリスチャンは許可をもらおうとするが承認印を貰えず、こっそり印章を懐に忍ばせ家に帰り書類を作成する。

仲間たちが持ってきたガンの卵を孵化させようとするクリスチャン。そこにトマがやってくるが携帯の電波が入らず何もない場所で嫌になっていた。

ある日小屋にあるガンの卵を見つけたトマは、音楽を聞かせてみると卵にヒビが入り雛が顔を出す。

慌ててクリスチャンを呼ぶトマ。クリスチャンは大ごとだと言い、おまえは親になると笑顔で告げるのだった。

おすすめポイント

驚きの実話をベースに

気象学者であり鳥類愛好家でもあるクリスチャン・ムレクが渡り鳥に安全なルートを教えるため、超軽量飛行機で一緒に飛行した実話をベースに脚色し、映画化した作品です。

ほぼCGなしの飛行映像

雄大な大自然の飛行映像を実際に超軽量飛行機を使用しほぼCGなしで撮影したと言われるダイナミックでスリリングな空からの映像体験をさせてくれます。

これは凄いですよね、鳥と飛ぶシーンがどこまで実物の映像かはわかりません(CGっぽい所もある)が、ほぼCGなしに見える見応えがある映像である事に間違いありません。

映画をイメージした超軽量飛行機の空からの画像です

素晴らしい大自然の映像

飛行映像だけではなく、日本ではあまり見られない広大な緑や川など素晴らしい大自然の映像も見どころの一つです。

序盤からクリスチャンが住むカマルグ(ローヌ川と地中海に囲まれたフランス南部のデルタ地帯)の雄大な自然を見せてくれます。空からも見せてくれる景色も壮大で素晴らしいですね。

映画の舞台となるカマルグの大自然です。

シンプルでドラマチックなストーリー

ゲームに夢中だった少年が少しづつ心を開いていき、大自然の素晴らしさを知り、壮大な挑戦をしようとするシンプルなストーリーは王道な展開ですが、安心してドラマチックな展開と映像の美しさを堪能する事ができます。

第9位 天使の涙


天使の涙 4Kレストア [Blu-ray]

圧倒的映像感覚!男女5人が織りなす恋にクライムに煌めく夜の香港を舞台にしたスタイリッシュな青春群像劇です。

基本情報

公開:1995年

製作国:香港

上映時間:98分

監督:

その独特な映像、雰囲気で多くのファンを持つ香港の映画監督ウォン・カーウァイの名作です。

代表作「恋する惑星」「欲望の翼」「花様年華」

キャスト

キャスト役名
レオン・ライウォン
ミッシェル・リーエージェント
金城武モウ
チャーリー・ヤン失恋娘
カレン・モク金髪の女

あらすじ

エージェントの女が、用意した部屋を掃除し準備をして出ていく。そこにやってくるウォン。

エージェントはターゲットを確認し、ウォンにFAXで連絡をする。

ウォンはピストルを磨きながら、顔も知らない相棒であるエージェントから来た依頼を確認する。

ウォンは料理店に行き、裏組織に属する多くのターゲットを一瞬で亡き者にし、コインロッカーで報酬を受け取る。

エージェントは用意した部屋に行き証拠が残らないよう全てを片付ける。

ウォンが残した物を持ち帰った彼女は、彼が何をしていたのか調べ、彼の行動をなぞり想像の中で恍惚とするのだった。

おすすめポイント

美しい映像で評価の高いのクリストファー・ドイル撮影

スタイリッシュで大胆、独特な美しさを持つ映像で評価の高いクリストファー・ドイルによる撮影の本作は、ざらつきのある映像で香港の光と闇が織りなすコントラストの美しさが表現されています。

香港の街を怪しくも美しく見せてくれるのはこの二人のコンビを置いて他にはないですね。

明かりの照らし具合と構図で香港の泥臭い部分もカッコよく見せてくれるのも素晴らしいです。

映画に近い雰囲気のイメージ画像

ウォン・カーウァイ監督作品では、もう相棒といっても良い程に撮影しているクリストファー・ドイルですが、彼が監督したオダギリジョー主演の「宵闇真珠」も映像の美しさと幻想的でロマンチックな雰囲気が素晴らしい作品です。

「恋する惑星」の姉妹編ともいえる作品

本作はウォン・カーウァイ監督の代表作「恋する惑星」用に作ったエピソードを独立して映画化しています


恋する惑星 4Kレストア [Blu-ray]

本作は、その空気感、青春のロマンチックさが感じられるストーリーや映像美がより魅力を増して「恋する惑星」から継承されている作品ですが、よりアクション要素やバイオレンスが増し、スリリングさも加わってより楽しみやすい作品になっています。

正直「恋する惑星」は最後の方はポカーンとしちゃったので、個人的にはこちらが好みです。(あちらもフェイ・ウォンと主題歌(夢中人)は最高に魅力的です)

魅力的なキャスト

主演のモウ役を演じる金城武はそのカッコよさと、ワイルドな魅力で本作のイメージを作り上げています。

どうも金城武=鬼武者の世代なので思い出しちゃいますが笑、この時代の彼はイメージより数倍カッコいいですよね。

エージェントを演じるミッシェル・リーのお洒落でクールなビジュアルとキュートな面も見せてくれる素晴らしい魅力を発揮しています。

彼女はあまり他の映画では見た事がないですが(勉強不足かも😅)美しさレベルが段違いに凄いですね、大胆過ぎるシーンも見せてくれます。

ウォン役のレオン・ライもクールさとカッコよさを併せ持った魅力的なキャラクターを演じています。

今作ではアクションシーンが多く、スタイリッシュな戦いも見せてくれます。

見どころまとめ

ネオン漂う幻想的な香港の街が醸し出す、気だるく退廃的な雰囲気やオシャレでクールな上質の音楽、若者たちのロマンチックな刹那感と好きな人にはたまらない映像作品に仕上がっています。

ウォン・カーウァイとクリストファー・ドイルのコンビは、一度見たら抜け出せなくなる魅力があります

是非一度視聴して沼にハマってみましょう。全部見たくなりますよ。

第8位 イルマーレ 韓国版


イルマーレ [DVD]

美しい海の上にある家の郵便ポストが、時空を超え運命を変えていくファンタジックラブストーリーです。

基本情報

公開:2000年 

製作国:韓国

上映時間:97分

監督:

韓国の映画監督イ・ヒョンスンの代表作です。

代表作:「青い塩」

メモ:

2006年にはキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック主演でハリウッドリメイク版も放映されました。

キャスト

キャスト役名
チョン・ジヒョンウンジュ
イ・ジョンジェソンヒョン
チョ・スンヨンジェヒョク

あらすじ

99年12月、“イルマーレ(イタリア語で”海”を意味する)”と名付け られた海辺の一軒家。この家に住んでいたウンジュ(チョン・ジヒョン)は、引っ越しの日郵便受けに手紙を置い ていく。それは次に越してくる住人に宛てたものだったが、その手紙はなぜか2年前である97年現在そこに住んでい るソンヒョン(イ・ジョンジェ)の元に届く。送り間違いだと思ったソンヒョンは、ウンジュにもう一度確認するよう返信するが…。

出典:Amazon

おすすめポイント

ハリウッドでもリメイクされた名作

公開時成功と言えるほどのヒットではなかった様ですが、独創的なストーリー展開が評判を呼び、2006年にはキアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック主演でハリウッドリメイク版「The Lake House」も上映されました。(日本でのタイトルは同じイルマーレです。)

ハリウッド版はよりストーリーが親しみやすくはっきりしています、また家の作りも違い、ハリウッド版のほうがお金がかかってそうな感じです。

主演の二人は言わずもがな有名な美男美女で(少し若い頃の作品です。)でハリウッド版もファンが多いと思いますので、無料で見れるVODが数多くあるので一度試してみても面白いと思います。(私は韓国→ハリウッドでしたが楽しめました。)

個人的にはやはり、映像の美しさと音楽、ノスタルジックさがアジア人好みな韓国版がおすすめです。

美しい詩的な映像

日本の名匠岩井俊二監督の映画「Love Letter」に影響を受けたという、詩的な美しさの映像感覚や、独特のロマンチックさ、ノスタルジック感が素晴らしいです。

メインの海の上の家を中心に、ツリーや駅、移り変わる空、一つ一つのシーンが美しく丁寧に映され、上質な音楽と共になんとも心地よい雰囲気で見る事ができます。

映画に近い雰囲気のイメージ画像

本作には関係ないですが「Love Letter」と共に、アンサー作品である「Last Letter」も素晴らしい出来でしたので、この作品の映像の雰囲気が気に入ったら試しに視聴するのもおすすめです。

「Love Letter」はやや青さを感じる作品ですが、そこが味になっていて、中山美穂、豊川悦司の若い頃の姿も楽しめます。

「Last Letter」は松たか子、広瀬すずがアンサー作品としての新しい魅力を引き出している傑作です。

有名俳優たちの若さあふれる演技

「猟奇的な彼女」でも有名な女優チョン・ジヒョン「イカゲーム」主演のベテラン俳優イ・ジョンジェが主演を務め、若い頃の二人が上記の作品とは違った透明感のある演技を見せてくれ、本作の美しさを高めています。

主演がイカゲームの人だって気付いたのは最近ですが、ぜんぜん違うタイプのキャラでちょっと面白いですね。

チョン・ジヒョンも猟奇的な彼女がこの後なので監督の審美眼と言うか魅力的な俳優を見出すのがうまいんじゃないかと思います。

監督の復帰作2011年「青い塩」ではソン・ガンホ(既にベテラン)とシン・セギョン(若い)が出演し、魅力的な演技を見せてくれます。


青い塩 [DVD]

こちらも映像や雰囲気は素晴らしい出来で個人的にはおすすめですが、ストーリーがちょっと微妙な感じです。

見どころまとめ

映像、俳優、音楽の素晴らしさが、時空を超えるファンタジックな展開と絡み合い、どこかノルタルジックでふんわりとした感覚の美しいラブストーリーに仕上がっています。

なかなか見かけない雰囲気の作品なので機会があったら一度試していただきたい作品です。

第7位 COLD WAR あの歌、2つの心

画像出典:公式サイト

冷戦下のポーランドで恋に落ちたピアニストと歌手が、時代と運命に翻弄される切ないラブストーリーです。

基本情報

公開:2018年 

製作国:ポーランド、フランス、イギリス

上映時間:88分

監督:

ポーランドの映画監督パヴェウ・パヴリコフスキの作品です。

代表作:「イーダ」

メモ:

モノクロ作品です

キャスト

キャスト役名
ヨアンナ・クーリクズーラ
トマシュ・コットヴィクトル
ボリス・シィツカチマレク
アガタ・クレシャイレーナ
セドリック・カーンミシェル

あらすじ

冷戦に揺れるポーランドで、歌手を夢見るズーラとピアニストのヴィクトルは音楽舞踏団の養成所で出会い、恋に落ちる。だが、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、パリに亡命する。歌手になったズーラは公演で訪れた先でヴィクトルと再会、幾度かのすれ違いを経て共に暮らし始める。しかし、ある日突然ズーラはポーランドへ帰ってしまう。あとを追うヴィクトルに、思いもかけぬ運命が待ち受けていた。二人の愛が結ばれる日は来るのだろうか・・・。

出典:Amazon

おすすめポイント

海外での高評価

本作は第71回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞している評価の高い作品です。

モノクロームの美しい映像

冷戦時代の厳しい世界を舞台に情熱的で美しく切ないストーリーが繰り広げられます。モノクロでも豊かに感じるコントラストの映像と素晴らしい構図が絡み合いため息が出るような美しさを感じさせてくれます。

画像出典:公式サイト

構図がいいのか、濃淡の色合いがいいのか、ストーリーの良さに騙されているのか、見ているとわからなくなるほどに素晴らしい美しさを感じました。

是非YouTubeも確認してみて下さい。

タル・ベーラ監督の「サタン・タンゴ」もモノクロで凄い映像を見せてくれますが、美しさとはまた違った荒涼とした映像が魅力的な映画です。哲学的で重厚かつ面白い作品ですが、圧倒的な長回しと上映時間が7時間以上ある😴ので気をつけて下さい。


サタンタンゴ [Blu-ray]

感情表現豊かな音楽

本作は歌手とピアニストの恋愛なので音楽もテーマになっていて様々なジャンルの音楽での感情表現もあり深い楽しみを与えてくれます。

ダンスシーンや歌唱シーンも見事で映像の美しさと共に圧倒されます。

見どころまとめ

モノクロの映像が苦手な方にも一度試して欲しい映像の美しさと、素晴らしい音楽、切ないラブストーリーがマッチしてトータル完成度の高さが魅力的な作品です。

もっと見ていたくなるほどの短めな作品なので、機会があったら是非視聴してみてくださいね。

第6位 草原の実験

画像出典:PR TIMES

父と娘の生活、そして青年たちとの恋。美しい大自然の中、セリフを排除した独創的な衝撃作です。

基本情報

公開:2014年

製作国:ロシア

上映時間:96分

監督:

ロシアの映画監督アレクサンドル・コットの作品です。

キャスト

キャスト役名
エレーナ・アン少女(ジーマ)
ダニーラ・ラッソマーヒン青年(マクシム)
カリーム・パカチャコーフ少女の父親(トルガト)
ナリンマン・ベクブラートフ・アレシェフ青年(カイスィン)

あらすじ

広大な草原で父と静かに暮らす少女。友人の黒髪の青年と仲良くしていた少女は、外国から来た金髪の青年と出会い交流を深めていくが、世界に不穏な空気が漂い始める。

おすすめポイント

セリフがない作品・衝撃の展開

父娘の生活と、娘と青年達の恋のエピソードを一切のセリフを排除して送るストーリーは進むにつれ異様な雰囲気になっていきます。

正直な話何も知らないで見たんです。青春の恋愛系の作品かと思って見ていたらちょっとびっくりしましたね。

こればっかりはネタバレなしで見て欲しいですね、検索したらすぐに出てきちゃいますが…。

セリフのなさで美しさが際立つ映像

大自然のなかで紡がれる物語はシンプルかつ、セリフなしなので自然の音、静寂、空の青さ、広大な大地や草原の美しさがより引き立っています

美しい大自然の映像なのに、独特の荒涼感というかロシアならではのどこか不穏な空気感(勝手なイメージかも知れません)が他にはない新しい魅力を感じさせてくれます。

下の画像は映画に近い雰囲気の画像を見つけて来ました。実際に視聴して確かめてみてください。

映画のイメージ、ロシアの草原の画像です

印象的な美少女

本作でスクリーンデビュー、主演の美少女エレーナ・アンも印象的で、光と闇の対比を感じさせる一つの象徴として本作を彩っています。

どこか荒涼とした本作はこの映像、景色に馴染みつつインパクトを与える彼女のおかげで成り立っているとも言えます。

赤いバンダナを着けているシーンが荒野に映え、特に強い印象を残しています。

恋する男の子たちもイケメンです、ワイルドな青年はスタンダードな感じですが、ブロンドの青年なんかはどこか風景に馴染んでいない違和感があります。(あえてそうしているかもしれません。)

見どころまとめ

淡々と流れる時の中に光る一編の詩のような美しさと、実話に着想を得たメッセージ性のある重さを併せ持った見事な作品です。

しっかりとストーリーを考えながら見るのも、音楽はあまりないですが、映像をBGMのように試聴するのも面白いですね。

第5位 エルミタージュ幻想

エルミタージュ美術館を舞台として、ロシア近代史を追想しながら美しく幻想的に彩られた映像がワンカットで収められた驚異の作品です。

基本情報

公開:2002年

製作国:ロシア

上映時間:96分

監督:

ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品です。

代表作「太陽」「チェチェンへ アレクサンドラの旅」「ファウスト」

キャスト

キャスト
セルゲイ・ドレイデン
マリア・クヅネツォワ

あらすじ

去と現在、うつつと幻想が交差する不思議な時間旅行。旅するのは現代の映画監督と19世紀フランスの外交官である。このふたりが、ラファエロ、ダ・ ヴィンチ、レンブラント、エル・グレコなど超ー級の美術品が展示されたままのエルミタージュの中を彷徨う中で、ロシア300年の歴史が綴られてゆく。エルミタージュという壮大な迷宮の華麗な回廊や内装の数々を堪能し、世界的マエストロのワレリー・ゲルギエフ指揮による演奏をバックに繰り広げられる華麗な舞踏会に陶酔する。まさに美のジェットコースター!!言葉にあらわしようのない強い印象と感動を残し、見るたびに新しい発見を与えてくれる贅沢な映画である。

出典:Amazon

おすすめポイント

脅威のワンカット映像

最大の見どころは世界遺産のエルミタージュ美術館で90分ワンカットで撮影された、驚異的な映像美です

豪華絢爛な美術品をそのままにロシア近代史を追いながら幻想的な世界をさまよう独特な雰囲気に引き込まれてしまいます。

ロシアにあるエルミタージュ美術館の外観です。

元々宮殿だった建物自体も広大で素晴らしい美しさで、現地に行って鑑賞しているかのような楽しみ方もワンカットのおかげで没入感が凄いです。

映画でも序盤に出てくるエルミタージュ美術館の展示室です。

まだまだ数多くの部屋があり、想像を超える美しさで迫ってきます。

ワンカットだとNGを出したらどうしているのかわかりませんが、凄い映像感覚の作品なので、視聴できる所が限られていますが、是非視聴してみて下さい。

見どころまとめ

ストーリーはロシアの歴史を知らないと難解でやや置いてきぼり感がありますが、(わたしは良くわからなかったです。😅)

そんな事は全く気にならないほどに美しい映像、美術品、幻想的な演出に目が離せなくなります

次々と美しい映像がアトラクションの様に出てきて楽しませてくれる作品です。

一気に見るのもいいですが、ちょこちょこ美術館に通うかの様に見るのも楽しいです。

映画ファン必見のラストを是非視聴してみて下さい。

第4位 グランド・ブダペスト・ホテル

高級ホテルのコンシェルジュとベルボーイが交流し、遺産をめぐる事件に東奔西走する姿を描いたミステリーコメディです。

基本情報

公開:2014年

製作国:ドイツ、アメリカ合衆国

上映時間:100分

監督:

その独特のゆる可愛い雰囲気に見え隠れする毒、色彩で魅了するウェス・アンダーソン監督の作品です。

代表作:「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ダージリン急行」「ムーンライズ・キングダム」

キャスト

キャスト役名
 レイフ・ファインズムッシュ・グスタヴ・H 
F・マーリー・エイブラハムミスター・ムスタファ 
 マチュー・アマルリックセルジュ・X
エイドリアン・ブロディドミトリー
 ウィレム・デフォージョプリング

作品紹介

ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。全米で歴代興行記録を打ちたてたウェス・アンダーソン監督の最高傑作。かつて栄華を極めたヨーロッパ最高のホテルの “伝説のコンシェルジュ”が連続殺人事件に挑む豪華スター競演のミステリー・コメディ!”伝説のコンシェルジュ!が究極のおもてなしで皆様をお待ちしております。

出典:Amazon

おすすめポイント

ウェス・アンダーソン監督ならではのカラフルな世界観

独創的なミステリーコメディ作品として作られた本作は、美しい構図、パステル調の色彩、濃いめの登場人物が絡み合い唯一無二の映像世界を作り出しています。

監督の他の作品は「ムーンライズ・キングダム」を視聴しましたが、こちらもやはりその色彩、毒気のあるコメディ要素など、本作に通ずる要素も多く監督の個性がバッチリと発揮されている作品です。

こだわり抜かれた美しいロケ地&シンメトリーにこだわったアート感のある映像

美しい映像の見どころとして、厳選されたすばらしいロケーションやそのモデルが挙げられます。

まずは本作の象徴とも言えるホテルのモデルの一つとなったチェコのGrandhotel Puppです。

芸能人も多数利用する有名ホテルのようで、ホームページを確認してみたら凄かったんで、良かったら上のリンクや検索して見てみて下さいね。ジョニー・デップがいました😁

同じカルロヴィ・ヴァリにあるBristol Palaceもモデルの一つと言われているようです(色合いなどはこっちのほうが似てます)。

本作のホテルのモデルの一つとも言われるチェコの温泉街にある1701年創業の老舗Grandhotel Puppです(画面奥の建物)

本作のロケは世界遺産にも登録された過去を持つ美しい街、ドイツのゲルリッツという町です。

ポーランドとの国境にあるドイツの町ゲルリッツの旧市庁舎、時計台の画像です

YOUTUBEでロケ地を選んだ理由や映像が視聴できます。

シンメトリーにこだわった独特な絵画のような構図の映像も特徴の一つで、美しい色合いとともに人と物がまるでキャンバスに描かれたかのように飄々とした雰囲気で見せてくれる映像もとっても魅力的です。

魅力的な超豪華キャスト

超豪華キャストも見どころの一つです。上記のメインキャスト以外にも、

  • ハーヴェイ・カイテル 「タクシードライバー」「テルマ&ルイーズ」
  • ジュード・ロウ 「リプリー」「シャーロック・ホームズ」
  • ビル・マーレイ 「ゴーストバスターズ」「ロスト・イン・トランスレーション」
  • エドワード・ノートン 「真実の行方」「ファイトクラブ」
  • シアーシャ・ローナン 「つぐない」「レディ・バード」

と多彩な有名俳優が出演しています。

見どころまとめ

時間軸を画面の比率(アスペクト比)で表現する斬新な演出や変化する色彩、コメディやミステリーの要素を持ちながら深みのある凝った展開など、一筋縄ではいかない個性的な作品になっています。

ストーリーはちょっと重みのある問題を含ませた結果、シリアスなのかコミカルなのか、独特のゆるさとミスマッチな印象があります。

しかし映像表現はこれ以上ないほどのこだわりと個性を感じられる作品なので、とにかく可愛い色彩やおしゃれな雰囲気、こだわり抜かれた構図の美しい映像が気になった方には楽しめること間違いない作品です。

第3位 ソング・トゥ・ソング

画像出典:PR TIMES

音楽の街で、幸せを探す男女の想いが交錯する群像劇。愛と友情、サクセスと裏切りのエモーショナルなラブストーリーです。

基本情報

公開:2017年

製作国:アメリカ合衆国

上映時間:128分

監督:

その美しい映像と哲学的な物語で魅了してきた寡作な巨匠テレンス・マリック監督の近年の作品です。

代表作「天国の日々」「シン・レッド・ライン」「ツリー・オブ・ライフ」

キャスト

キャスト役名
ルーニー・マーラフェイ
ライアン・ゴズリングBV
マイケル・ファスベンダークック
ナタリー・ポートマンロンダ
ケイト・ブランシェットアマンダ

あらすじ

自分の歌を歌いたかったフェイ。彼女はプロデューサーのクックが開くパーティーで作曲家のBVと出会う。

フェイはお金も名声も持ち合わせているクックに近づき、行き詰まった現実から救ってもらうために恋人になっていた。

フェイにたびたび近づくBV。クックのことを隠していたフェイとBVはいつの間にか愛し合っていた。

そしてクックの元にウェイトレスのロンダが現れて恋に落ちる2人だったが…

おすすめポイント

美しいメインキャスト&多数の豪華ミュージシャン

本作はキャストの豪華さ、美しさでは、群を抜いている作品です。

  • ルーニー・マーラ 「ドラゴン・タトゥーの女」「キャロル」
  • ライアン・ゴズリング 「ドライヴ」「ラ・ラ・ランド」
  • マイケル・ファスベンダー 「ジェーン・エア」「それでも夜は明ける」
  • ナタリー・ポートマン 「レオン」「ブラック・スワン」
  • ケイト・ブランシェット 「エリザベス」「ブルー・ジャスミン」

このメンバーが愛のシーンや、夢に向かい進むシーン、嫉妬や愛憎に悩むシーンなど多彩なシーンを美しいロケーションと共に見せてくれます。

上記の豪華なメインキャストに加え、イギーポップ、パティスミス、ジョン・ライドン、リッキー・リー、フローレンス・ウェルチ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのメンバー等大御所ミュージシャンまで出演しています。

コラージュのような圧倒的映像美

もちろん映像の美しさも最高レベルです。まるでコラージュのようにコロコロ変わる沢山のカットに自然や建造物、高層階の眺めや人物などの美しく開放感のある映像が目まぐるしく展開していきます。

画像出典:PR TIMES

唐突にあちこちの美しい景色、美しい光の中で戯れる恋人たちの映像などが色々な映像が出てきます。

その光を上手に利用した美しさは実際に視聴して見ないと分かりづらいですが、突然どこなのこれ綺麗だけど、みたいな感じになる雰囲気はミュージックビデオのようなイメージかもしれませんね。

画像出典:PR TIMES

見どころまとめ


構成上ストーリーがやや分かりづらく監督ならではの癖の強い詩的なテイストがあり、あまり評価が高くない作品です。

しかし音楽好きにはたまらない豪華ゲストとの共演や圧倒的な映像美、キャストと雰囲気にハマると抜け出せない魅力があります。

個人的には切なさ、やるせなさと詩的なロマンチックさがミックスされたようなストーリーもかなり好きです。

第2位 ルートヴィヒ/神々の黄昏 修復版

芸術を愛し破滅的な生き様を見せたバイエルン王ルートヴィヒ2世の人生を史実に沿った形で描く歴史大作です

基本情報

公開:1972年

製作国:イタリア、フランス、西ドイツ

上映時間:237分(当時はカットされ184分だったようです。)

監督:

名門貴族出身の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督渾身の歴史大作です。

代表作:「夏の嵐」「若者のすべて」「山猫」

メモ:

カット部分を復元された完全版の紹介です。

キャスト

キャスト役名
ヘルムート・バーガールートヴィヒ2世
ロミー・シュナイダーエリーザベト
トレヴァー・ハワードリヒャルト・ワーグナー
シルヴァーナ・マンガーノコジマ・フォン・ビューロー
ヘルムート・グリームデュルクハイム大佐
ゲルト・フレーベホフマン神父

あらすじ

1864年、18歳のルートヴィヒは、父の後を継ぎバイエルン国王になった。彼はオーストリア皇帝の妃で従姉のエリザベートを慕っており、公的な生活から解放されると彼女とともに音楽や詩について語り合った。ルートヴィヒは作曲家リヒャルト・ワーグナーに心酔し財政的援助を行っていたが、人々の非難を呼びおこしていた。そんなある日、エリザべートはルートヴィヒの気持ちを承知の上で、妹ソフィーを婚約者として彼に勤める。

出典:Amazon

おすすめポイント

壮大な歴史大作

芸術を愛し破滅的な生きざまを見せたルートヴィヒ、そしてエリザベートやワーグナーなど著名な人物との交流を始め、あまり知らないバイエルン王国の壮大な歴史の新たな魅力を感じることができます。

聞いたことがあるくらいでバイエルン王国ってどこだか知りませんでした😅。どこの国も時代によっていろんな名前があるんですよね。

そんなルートヴィヒの歴史も知らない私も楽しめましたので、あまり人を選ばない作品になっていると思います。

貴族の映像美

本作の魅力は豪華絢爛な貴族の世界を極めた監督ならではの映像美です。

衣装、家具、調度品の美しさを始め、ルートヴィヒを演じるヘルムート・バーガーの美しさ、皇后との愛、進行してゆく狂気と耽美主義的な表現の美しさも本作の見どころの一つとなっています。

ヴィスコンティ監督の作品は「山猫」や「夏の嵐」など、どれも豪華絢爛なイメージがありますが、本作がやはりスケール的にも群を抜いた美しさになっていると思います。

下の画像は本作の終盤でも重要な役割を持つ有名な古城ノイシュヴァンシュタイン城です。

ジグソーパズルを作ってその魅力に囚われた記憶があります。美しいお城です。

破滅的なルートヴィヒならではの耽美的世界も魅力の一つです。さまざまな芸術品や美男子を集め、耽る様は圧倒的な退廃美を感じさせます。

ルートヴィヒが建築した、ドイツにあるノイシュヴァンシュタイン城です。

じっくり味わいたい上映時間の長い作品

一気見もいいですが、完全版は237分もの非常に長い映画となっていますので、配信サービスやDVDで少しづつ味わうように見るのも映像の美しさとともに壮大なストーリーを存分に楽しめます。

私も途中に休憩を挟みながら、3回に分けて視聴しました。

第1位 ノスタルジア

逝去した音楽家の軌跡をたどり、苦悩しながら故郷に想いを寄せる男の抒情詩。

基本情報

公開:1983年

製作国:イタリア、ソビエト連邦

上映時間:126分

監督:

映像の詩人とも呼ばれるソビエト連邦の天才アンドレイ・タルコフスキー監督作品です。

代表作:「惑星ソラリス」「ストーカー」「サクリファイス」

メモ:

カンヌ国際映画祭創造大賞を受賞しています。

カラー映像がメインです

キャスト

キャスト役名
オレーグ・ヤンコフスキーアンドレイ・ゴルチャコフ
エルランド・ヨセフソンドメニコ
ドミツィアナ・ジョルダーノエウジュニア
パトリツィア・テレーノゴルチャコフの妻
デリア・ボッカルドドメニコの妻

あらすじ

音楽家の足跡をたどるゴルチャコフはエウジュニアと一緒に寺院を訪れる。

エウジュニアに子供が欲しいかとたずねる司祭。

ただの見学ですと告げるエウジュニアに、司祭は心を込めて祈るように告げる。

沢山の蝋燭を抱えた儀式の人々が集まり、ひざまずき祈りを始める。女だけがなぜこれだけ神にすがるのかと司祭をに問いかけるエウジュニア。答えは見つからず祈り続ける女たち。

儀式の像の胸元から無数の鳥が飛んでいく。揺らめく蝋燭にはらはらと落ちていく羽根。

その羽根は別の世界へ落ちていき、拾い上げたゴルチャコフは翼を持つ天使が歩いていくのを見つめていた。

おすすめポイント

厳選された退廃美のロケーション

監督によって選び抜かれたロケーションの中、暗く、研ぎ澄まされた色合いの廃屋や、雰囲気のある古びた温泉場、その姿に圧倒される廃墟となった大聖堂など、美しくも退廃的な映像と幻想的な雰囲気が本作の魅力の一つです

本作でも印象的な廃墟となったイタリアのサン・ガルガーノ修道院です。

時折モノクロをおりまぜ幻想的に魅せる本作は古い作品なのに、今までに見た事のない映像、色彩で迫ってくる素晴らしさがあります。

最初の霧の中から寺院内部へと突然移り、荘厳さを感じさせる寺院の人々や美術品、儀式そしてロウソクを見せる演出で、もう既に心を持っていかれます。

その後もモノクロで見せる謎を呼ぶ天使が見える映像や、美しささえ感じさせる荒廃した廃屋など、斬新な美を感じさせる映像が次から次へと繰り広げられ、その素晴らしさに気付くと虜になってしまいます。

まさに映像の詩人といった見せ方で多くは語りませんが、映像一つ一つから様々な事を考えさせてくれる深みも感じさせてくれます。

何度も見たくなる哲学的で難解なストーリー

淡々と流れゆくストーリーは哲学的ともいえ、難解さを感じさせ、作品のリピート性を高めています。視聴後に気になった方は考察サイト等を見てみると再視聴の楽しみになる新しい発見があったりします。

私は未だに内容の全貌は理解できませんが、とても楽しめています。

印象的に挿入されるクラシック音楽

また挿入される音楽が特徴的で、ヴェルディの「レクイエム」とべートーヴェンの「第9交響曲」が効果的に使われており、とても強烈な印象を残してくれます

最近だとエヴァンゲリオンが影響を受けているんでしょうか、すこし似た雰囲気の使い方をしていますが、こちらの方がリアルな衝撃を感じさせてくれます。

見どころまとめ

とにかく難解な物語を理解しようと何度も見たくなり、そして何度見てもため息の出るような映像美とともに新たな魅力を発見できる本作は、間違いなくおすすめの名作映画です。

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