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韓国ドラマ『魅惑の人』キャスト相関図・あらすじ・感想&評価

Netflixで配信が始まったチョ・ジョンソク×シン・セギョン主演、愛と復讐のロマンス時代劇『魅惑の人』のキャスト登場人物・相関図にあらすじ、視聴した感想と評価のページです。

序盤はかなり重たいスタートですが、第1話の中盤以降から徐々に軽快なラブロマンスも見せてくれそうな雰囲気を感じさせてくれます。

「雲が描いた月明かり」にも少し似た設定ですが、落ち着きがありコメディ色は少なめです。

芯は強いけどちょっぴりドジなヒスと、陰謀渦巻く宮廷で名君として国のことを考えるインがどうやって心を近づけていくのかと、楽しみにしていましたが…

序盤はラブロマンスになるかと思いきや衝撃の展開が連続して、再び意外な方向に話が進んで行き様々な計略がぶつかり合う爽快感や、まだまだ先が読めない展開に夢中になってしまいます。

現在の個人的評価はです。緊張感たっぷりでとにかく次回が気になり、時代劇としてもかなり面白くなってきましたのでぜひ視聴してみてくださいね。

移動できる目次

『魅惑の人』基本情報

画像出典:tvn

原題:세작, 매혹된 자들

全16話

配信:Netflix

『魅惑の人』配信スケジュール

第7話~第10話は2月9日~11日の3日間で4話連続配信されました。

3月4日現在第16話(最終回)まで配信中です。

  • 第1話 配信中
  • 第2話 配信中
  • 第3話 配信中
  • 第4話 配信中
  • 第5話 配信中
  • 第6話 配信中
  • 第7話 配信中
  • 第8話 配信中
  • 第9話 配信中
  • 第10話 配信中
  • 第11話 配信中
  • 第12話 配信中
  • 第13話 配信中
  • 第14話 配信中
  • 第15話 3月2日に配信済
  • 第16話 3月3日に配信済

『魅惑の人』キャスト

『魅惑の人』メインキャスト

画像出典:tvn

イ・イン(チナン大君)

朝鮮の大君で天才的な囲碁の腕を持つ。清へと人質として向かい戻ってくるが、数々の陰謀が襲いかかる。

キャスト:チョ・ジョンソク 代表作「賢い医師生活」「緑豆の花」「ああ私の幽霊さま」

画像出典:tvn

カン・ヒス(カン・モンウ)

カン・ハンスンの娘だが、捕虜を救う資金を集めるために男装して賭碁師として外で過ごす。名前を明かさなかったためチナン大君からモンウの名をもらう。

キャスト:シン・セギョン 代表作「新米士官ク・ヘリョン」「それでも僕らは走り続ける」「ハベクの新婦」

画像出典:tvn

キム・ミョンハ

キム・ジョンべの息子で王妃の甥。カン・ヒスに求婚するが自分勝手な振る舞いをするためヒスに拒絶される。

キャスト:イ・シニョン 代表作「ひとくちだけ」「愛の不時着」「浪漫ドクターキムサブ3」

『魅惑の人』その他のキャスト登場人物 ~第4話まで

キャスト役名役割
チョ・ジョンソクイ・イン(チナン大君)王であるイ・ソンの弟
シン・セギョンカン・ヒス(カン・モンウ)賭碁師として男装をして過ごしている。ハンスンの娘
イ・シニョンキム・ミョンハヒスに婚姻を迫る王妃の甥。校理(キョリ)
チェ・デフンイ・ソン王でありイ・インの兄
イ・ギュフェパク・ジョンファン大妃の弟でイ・インの叔父、領府事(ヨンブサ)
チャン・ヨンナム王大妃パク氏イ・インの実母、ジョンファンの姉
チョ・ソンハキム・ジョンべミョンハの父で兵曹判曹(ピョンジョパンソ)インを陥れようと企む
パク・イェヨントン尚宮大妃に仕えていた。イ・ソンの世話をしているが…
ヤン・ギョンウォンユ・ヒョンボジョンべの部下でホンジャンの兄。礼曹佐郎
ハン・ドンヒホンジャン清の捕虜からヒスに助けられた妓生、ヒョンボの妹。
カン・ホンソクチュ・サンファイ・インの側近。インを守っている
ソン・ヒョンジュカン・ハンスンヒスの父。領議政(ヨンイジョン)
ソン・サンウンチャグンニョンヒスの家の使用人でヒスと仲良し。
チョ・ジェリョンチョン・ジェピョ元朝鮮人の清国の使臣 訳官
ナ・ヒョヌチュ・ダラヒスに頼まれ金で捕虜を釈放している。ホンジャンと想い合う。カン・ハンスンの命で動く。
オム・ヒョソプオ・ウックァン戸曹参議。ジョンファンの仲間
ペク・ソックァンミン・ジファン兵曹佐郎。ジョンファンの仲間
キム・ソハミン・サンヒョミョンハの友人
睿(えい)親王清の皇帝の愛弟。碁の対局でインと親しくなる。
王妃キム氏イ・ソンの妻。ジョンべの妹

『魅惑の人』その他のキャスト登場人物 第5話から~

わかりやすいように5話からの変化した人物関係詳細の一覧です。

タップで開きます
キャスト役名役割
チョ・ジョンソクイ・イン(チナン大君)ウソをついてイ・ソンの後を継ぎ王になった。つねに一手先を読んで動いている。
シン・セギョンカン・ヒス(カン・モンウ)賭碁師として男装をしている。王と碁の相手をする棋待令(キデリョン)になり、インを引きずり降ろそうと企む。
イ・シニョンキム・ミョンハ辺境に追いやられていたが、近くで見張ろうとするインに同副承旨(トンブスンジ)として先代の王が植えた桃の木の再生を命じられる。
キム・ソハミン・サンヒョミョンハの友人で参議(チャミ)になっている。賭碁師のモンウを覚えていて仲良くなる。
イ・ギュフェパク・ジョンファン大妃の弟でイ・インの叔父、領府事(ヨンブサ) 政治を牛耳る3ファンのリーダー的存在
オム・ヒョソプオ・ウックァン王妃の父。府院君(プウォングン)3ファンの1人
ペク・ソックァンミン・ジファン兵曹判曹(ピョンジョパンソ)3ファンの1人。ミン・サンヒョの兄
チャン・ヨンナム王大妃パク氏イ・インの実母だが険悪な関係になり、インの考えを探らせるためにトクソン君の代わりに棋待令となったモンウを取り込もうとするが…
ハ・ソユン中殿オ氏王妃、イ・インの妻でオ・ウックァンの娘。大妃と王の間で翻弄され持病が悪化する
パク・イェヨントン尚宮王であるインが寵愛し、常にそばに置いている至密(チミル)と言われているが…
ヤン・ギョンウォンユ・ヒョンボ郡守だったが礼曹参議として朝廷に戻る。ウックァンと手を組み賭場を仕切っている。
カン・ホンソクチュ・サンファ常にインを守る側近。トン尚宮とぶつかり合う。
ソン・サンウンチャグンニョンヒスと一緒に動いている(カン・ハンスンの家の)元使用人
キム・ボユンプニョンヒスに情報を流すため王宮に潜入している元使用人
チョン・ソギョンセドンダラと動きヒスに協力する元使用人
コ・スヒチョミネプニョンやチャグンニョンを母のように面倒を見ている元使用人
ナ・ヒョヌチュ・ダラ清に捕まり片目をつぶされている。ヒスに協力している。
イ・ユンヒキム・ジェナムヒスの父であるハンスンの友。ヒスを引き取り何かと面倒を見ている。後に大司憲(テサホン)に任命される
イン嬪大妃が焚き付けたせいで後宮で懐妊を望み、王宮に祈祷師を招き入れ追放される
トクソン君策士とも言われジョンファンの仲間だった。映翠亭(ヨンチジョン)にてインと碁を打っていたが川で遺体となって見つかる。
チェ・イェチャンムンソン大君先代の王イ・ソンの息子
アン・セウンチャンニョン公主先代の王イ・ソンの娘
睿(えい)親王幼い皇帝を上回る勢力を持ち、朝鮮の力を得るため公主に求婚する。
チョン・スジハン尚宮大妃の側近
チョン・ウィウク都承旨(トスンジ)ミョンハの上司でインの側近。王命の伝達と臣下の上奏を司る官庁の責任者
キム・ギナムキム内官インの側近。大妃と通じている
ハン・ジョンホジ・ナムギュ内医院の医師。
キム・ヒョジンチャウニョン(ゲスト出演)第8話ミョンハとモンウが語り合った後に現れる妓楼の行首。

韓国ドラマ『魅惑の人』人物相関図

韓国ドラマ『魅惑の人』人物相関図

画像出典:tvn

『魅惑の人』あらすじ

各話の終盤はカットしていますので興味がある方は視聴してみてください。

『魅惑の人』第1話 あらすじ詳細

清と朝鮮の争い

清に攻め込まれてから2ヶ月が経過、民衆も応戦するが太刀打ちできなかった。

清は朝鮮に対し明と断交したうえで、清と和親を結ぶよう要求する。

現在

王イ・ソンは降伏することを部下たちに書状で伝える。義兵を募っていた王の弟イ・イン(チナン大君)はやるせない気持になりながらも、都へと帰っていく。

宮廷へ向かうインは清の使臣チョン・ジェピョたちとすれ違う。清から王への書状があり、王に子息がいないため弟のインを人質とする旨の内容が書いてあった。

そして「万が一貴君に不測の事態が起きた際には、人質となった貴君の弟に王位を継承させる所存だ」と締めくくられていた。

清との戦いで大妃とパク・ジョンファンの一派が勢いを失ったことを王妃は喜んでいた。キム・ジョンべは「我が一族が朝廷を牛耳る時が来ました」と王妃に世継ぎを早く産むように指示を出す。

人質となったインは叔父のカン・ハンスンや多くの民衆たちに惜しまれながら清へと向かう。インは碁の実力を交流に使い、睿(えい)親王と捕虜の放免について話し合う。

インは睿親王と仲良くなり帰国を許され、捕虜になっていた者たちと一緒に朝鮮に戻るが、宮中には入れてもらえなかった。

病が進行している王イ・ソンは弟に王位を取られるかと恐れていた。インの実母である大妃は戻ってきたインへの冷遇に怒っていた。

夜になりようやく拝謁を許可されたインは王の元へと向かう。睿親王と仲良くなったインに冷たい態度を取る王。

拝謁が終わり、やつれた兄の姿を心配するインは詳しい話を領議政のハンスンに聞こうとするが、兵曹判曹のジョンべに邪魔されてしまう。

力をつけようと企む王妃は「甥のミョンハを婿にいかがですか?」とハンスンに提案する。考え込むハンスンの姿を見てジョンべは「せかしてはなりません」と王妃に目配せをする。

ジョンべが帰った後、王妃とジョンべは相談を始め、王が亡くなる前に元子の冊立を急ぐ。

インは叔父のジョンファンから、ジョンべがインを陥れるために「大君様が王座を狙い、睿親王の間者をしていた」という噂を流していたことを知らされる。

大妃の側近であるトン尚宮は王に薬を運んでいた。不審を感じている王は薬を飲もうとはしなかった。

ジョンべは部下のヒョンボに指示を出し、インの名声を汚そうと妓生を使って企むが失敗する。インは彼らの怪しい動きに気付いていた。

第1話 後半 タップで開きます

疲れて川辺で休んでいたインは、近くで賭け碁を楽しんでいる人々に気がつく。

対局を夢中で眺めていたインは勝利した賭碁師の男性(シン・セギョン)が「都ではチナン大君を除いて私に勝てる者はいません」と言っているのを聞いて嬉しくなる。

「大君様と対局してみたいです」という賭碁師に、野次馬たちは「睿親王の間者だとか」と広まっているチナン大君の悪い噂や悪口を話す。

賭碁師は「大君様はやむを得ず人質となり、苦労なさったのに」と野次馬たちに怒りをぶつけてチナン大君をかばっていた。

それを聞いたインは涙を堪えながら去っていく賭碁師の姿を見つめる。

野次馬たちに彼の名前を聞いたインだったが「負ければ教えてくれるらしいが、負け知らずで誰も名を知らぬ」と聞かされる。

インは賭碁師が気になり慌てて追いかけて対局するように話しかけるが、身分は明かせなかった。

近くで妓生のホンジャンがヒョンボに責められ叩かれている所を見た賭碁師は、碁盤を投げつけ助けようとする。

ヒョンボと部下たちが一斉に賭碁師に刀を向けるが、インがヒョンボに声をかけやめさせる。

会話を聞いた賭碁師は対局を迫った男が大君であることを知る。ヒョンボたちは帰っていき賭碁師は「まさか、チナン大君ですか?」と尋ねるとインはうなずくのだった。

『魅惑の人』あらすじ第2話~第16話(最終回)

第2話 タップで開きます

賭碁師(カン・ヒス)は、ホンジャンの働く妓楼で自分を助けて傷を負い眠るインを心配していたが、彼が突然目覚めて驚く。

インは治療の代わりに囲碁の対局を賭碁師に頼む。賭碁師は「私は賭け碁しか打ちません」と言い、欲しい物を尋ねるインに「私が勝てば申し上げます」と告げる。

インと賭碁師は対局する。インは「お前の一目勝ちだ、何が欲しい」と突然負けを認め、賭碁師は戸惑っていた。

外を眺めたインは「久しぶりの濛雨(モンウ)だ」と言い、賭碁師に「煙るように降る雨だ」と説明する。

賭碁師は「欲しい物が見つかりました」と言い、インに名前を明かす代わりに「濛雨(モンウ)の名をいただきます」とお願いする。

インは「これよりお前はモンウだ、私の忘形の友」と言い、対局の記録とともに書き留めモンウに渡す。

インが「退屈な私とはもう会わぬ気か?」と尋ねると、モンウは「濛雨が降れば雪辱の機会を与えましょう」と言い、インは「濛雨の降る日にここでまた会おう」と約束して帰っていく。

ホンジャンと話すモンウは自分が対局で本当は負けていたことや、不思議な胸の高鳴りを語る。

インは自分を狙っていたヒョンボと指示を出していたジョンべを問い詰める。ヒョンボは土下座して謝るがインと賭碁師、ホンジャンの監視を部下に指示する。

モンウは旧知の中であるチュ・ダラに偶然会い、ホンジャンの妓楼で捕虜の解放を頼む。モンウはホンジャンとダラが密かに想いを寄せ合っていることに気づき気を利かせて外に出る。

インを街で偶然見かけたモンウはこっそり追いかけるが転んでしまう。それに気づいたインは怪我したモンウに肩を貸して冷やすために川に連れて行く。

インは国に対する切実な思いを語り、その後2人は安らぎの一時を過ごして心を近づけていく。

第3話 タップで開きます

モンウの正体を知るミョンハは「旧知の間柄です」と言って、対局しようとしていたインに「恐れながら今日は私にお譲り下さい」と頼む。

納得できないインだったが、正体がバレそうなモンウはインに謝る。困っている姿を見たインは仕方なく「次は必ず対局してもらう」と去っていく。

ミョンハは男装していたモンウに理由を問い詰めて、やめさせようと脅す。

モンウはミョンハを蹴りつけて「求婚を拒んだのは若様が人の言葉に耳を貸さず、碁も下手で無礼な人だからです」と怒りをぶつける。

王イ・ソンは清の兵が侵入し弁髪を強いた(清の髪型を強制する)ことを知り、臣下たちを集めて会議を開く。

王は兵を送るべきか兵曹判曹であるジョンべに尋ねるが、ジョンべは負け戦に挑むべきではないことを説明する。

ハンスンは自分がチョン・ジェピョに会いに行き事の経緯を調査することを提案し、王の了承を得る。

ハンスンとジョンべが話を聞きに行くとジェピョは「皇帝が激怒なさっています」と言い、朝鮮が裏で明と通交を続けていることを責める。

明に向かおうとして捕まったチュ・ダラが拷問しても口を割らないことを語るジェピョ。ジョンべは「皇帝陛下のお怒りを鎮める手立てはないか?」と尋ねる。

ジェピョは「間者を送った黒幕を捜すのです」と誰でもいいから陛下の前で罪を告げさせることを提案する。

戻って会議を行うハンスンとジョンべたち。ジョンべは集まった臣下たちにチュ・ダラが妓楼に出入りしており、そこでチナン大君(イ・イン)の姿を見たことを伝える。

王はハンスンを呼び「間者を送るなと言う領議政の言葉に従うべきだった、どうすればいい?」と話しかける。

ハンスンは「間者はこの国と民を守り戦乱を避けるために王様が講じた苦肉の策でした」と語り「私が清の皇帝に拝謁し自ら罪を告げます」と説明する。

ハンスンが罪を被ることを聞いたジョンべは何とかインを黒幕にしようと、ホンジャンと賭碁師を拷問して証言させようとヒョンボに指示を出す。

インはハンスンを説得しようと屋敷に向かい、それに気付いたヒス(モンウ)は慌てて顔隠す。インがハンスンを必死に説得するが、彼は決意を固めていた。

ハンスンはヒスに罪人として清へと向かうことを知らせる。ジョンべの命を受けたヒョンボはチナン大君を黒幕にするためにジェピョを買収する。

ハンスンは牢に入れられ馬車で清へと向かっていく。その姿をヒスとチャグンニョンが涙を流して見送る。

ジョンべは「チナン大君がチュ・ダラと会うのを見た者がいます」と王に知らせ、ハンスンが皇帝の許可を得てチナン大君を即位させようとしていると惑わすのだった。

第4話 タップで開きます

捕まったモンウたちを救うために王の元へ来たイン。インは自分を疑い話も聞かずに剣を向けた王から剣を奪い取り突きつける。

王はインに「間者の黒幕だと告白しろ」と自決を迫るが、インは「兄上がお斬り下さい」と膝をつく。首を斬ろうとした王だったが、突然血を吐いて倒れてしまう。

インは王が毒見をさせずに薬を飲んでいたことに気付く。

王は「私の死によって利益を得る者はたった1人だ」と言い「私を害した者を捜し出し罰するのだ、そして元子(王の息子)に王位を継がせよ」とインに伝えて亡くなってしまう。

その一部始終をそばにいたトン尚宮は確認していた。

牢に入れられたヒスは拷問で弱ってしまったホンジャンに「大君様が必ず助けてくださるから少し辛抱して」と元気づけていた。

インを王座に据えようとしていたジョンファンに、インは「その宿命を受け入れます」と王座につく決意を伝える。

王を弔う臣下たちの前でインは、王が「王座に就け、この国の王宮そして民を守れ」とインに告げたとウソをつく。

ウソだと疑うジョンべは「たわけたことを」と怒りだすが、ジョンファンは「大君様を疑うのか?」とジョンべを牽制する。

インは「王様は私の忠心をお認めになり、危機に瀕したこの国と民を案じられた、ゆえに幼き元子ではなく私を選ばれたのだろう」と場を収めようとする。

ジョンべが証拠を求めると、インは現場にいたトン尚宮を呼び出し「誠です」と証言させる。しかしインは「王族と文武百官らの中で1人でも反対すれば王座には就かぬ」と宣言する。

ミョンハは父のジョンべにヒョンボのことを「信頼に値せぬ者をなぜ配下に?」と尋ねる。

ジョンべは「あやつは虎に噛みつくことのできる猟犬だ、虎が死に無用になれば始末すればよいだけだ」と説明する。ヒョンボは部屋の外でその会話を聞いていた。

ミョンハは捕まっているヒスにインが間者の黒幕だと告白すれば解放することを伝えるが、ヒスは怒ってミョンハを拒絶する。

ジョンべが「大逆罪人イ・インを捕らえよ」と号令をかけ、インはジョンべの兵士たちに取り囲まれる。

インは不測の事態に備えてジョンファンと部下たちに兵を集めるよう指示を出していた。ジョンべは証拠としてインが間者の黒幕だという賭碁師の証言を書いた書状を見せる。

インは「その書状が偽りだと証言できる者がいる」と言うと、寝返ったヒョンボがやってきてジョンべの指示を受けて作成を断ると、ミョンハと賭碁師が結託して偽の証言を作成したことを証言する。

ジョンファンは「逆賊キム・ジョンべを直ちに捕らえよ」と号令をかけ、インは罪を認めず抵抗するジョンべを斬る。

臣下たちはインに忠誠を誓いインは王として即位する。ジョンべの妹である王妃や公主、元子たちは寺に入れられ、ミョンハは僻地に送られる。

インはヒスやホンジャンたちがジョンべと結託していたとして刑の執行を伝える。杖刑100打と徒刑3年を言い渡されたヒスたちは連れて行かれるのだった。

第5話 タップで開きます

時が経ち、逃げ出したヒスはジェナムに引き取られて生き延びていた。

ヒスは王宮に潜入しているプニョンからの手紙とダラの報告で内情を知り、映翠亭(ヨンチジョン)で王と囲碁をさせる人物を育てているトクソン君に近づこうと考え、ジェナムの取り成しでトクソン君の棋客となる。

現在の政治は3ファンと言う領府事パク・ジョンファン、府院君オ・ウックァン、兵曹判曹ミン・ジファンが中心となっていた。

王であるインはトクソン君が、怪しい動きを見せるジョンファンの息がかかった人物であると気がつく。

棋客としてトクソン君の屋敷に向かうため都に来たヒスだったが、ダラからトクソン君が昨夜遺体で見つかったことを聞かされる。

ヒスは「3年かけて築いた塔が崩れた」と絶望し、ダラは王と刺し違える策を語ろうとするがヒスは「お父様とホンジャンのためにならぬ」と説得する。

3ファンがインの元にやってきて、清の要求に応じなかった義州判官のミョンハの免職を求める。

翌日インはミョンハを先代の王の桃の木を再生させる同副承旨に任命し、免職になるはずだと思っていた臣下たちは騒然とする。

インは映翠亭で自分の囲碁の相手をする棋待令(キデリョン)という新しい役職の人物を募る。ジョンファンはインと2人になると「私に相談すべきでした」と自分が映翠亭に人を送れたはずだと食い下がる。

インは映翠亭にトクソン君のような人物をこれ以上入れないためにとった策であることを語り、トクソン君を亡き者にしたのも「誰の仕業か突き止めるのは容易ですが我慢しましたが、次は我慢しません」と暗にジョンファンを責める。

ジョンファンはミョンハを追い出そうと責任者である都承旨(トスンジ)に辞令を遅らすように指示を出す。

ヒスは棋待令を募った話を聞いてダラたちと一緒に作戦を練る。

ヒョンボが仕切る賭場では、棋待令を決める大会の勝者を当てる賭けが行われていた。皆が本命のキム・ホンドゥに賭ける中、セドンがやってきてカン・モンウに大金を賭けていく。

トン尚宮から大会の本日の勝利者を聞いたインはその中にカン・モンウの名があって驚くが「同名異人だろう」と自分を納得させる。

再び会場に来たヒスはミョンハと出会う。ミョンハは「もしやと思ったが生きていたのだな」と声をかけるがヒスは冷たい態度で去っていく。

会場にインがやってくる。インはヒスの姿に気が付き名前を尋ねると、ヒスは「カン・モンウです」と名乗り、インはその姿をじっと見つめていた。

第6話 タップで開きます

正式に棋待令になり、映翠亭に来たモンウ(ヒス)はインに「お前は仕返しのために来たのだろう」と問い詰められる。

疑う理由を尋ねたモンウにインは「ホンジャンを失っただろ、彼女を生かしてくれとの請いを余が退けたからだ」と告げる。

ヒスは「私が信じられぬならこの場でお斬りください」と言うと、インは「いつどこで斬るかは余が決める」とにらみつける。

インは棋待令になったモンウの後ろ盾になろうと様々な誘惑があることを語り「決して惑わされてはならぬ、余を騙すでない」と命令する。

ヒスが帰ろうと外に出ると、トン尚宮が煎じ薬を映翠亭の王に持っていこうとしていた。サンファが「誰も通すなとの仰せです」とそれを止め、2人は言い争いぶつかり合う。

大妃は息がかかった者を棋待令できなかったことでジョンファンに怒りをぶつけていた。ジョンファンは「カン・モンウもトクソン君のように大妃様の寵愛を拒まぬはず」と取り込む策を語る。

トン尚宮がインを訪ね「映翠亭への出入りをお認めください」と頼むがインは断る。

トン尚宮は「3年前の約束をお忘れで?」と言ってインが「今後そなたの望みなら何であれ聞き入れよう」と偽証を頼んだ時の約束を持ち出す。

困ったインは「お前が碁を打てるようになれば認めよう」と告げる。

ヒスはミョンハを呼び出し、戻った理由を「奸策で即位した王を引きずり降ろすためです」と語り「若様にも父親の敵を討つ機会を」と協力を持ちかける。

ウックァンを接待したヒョンボはウックァンの働きかけで朝廷に戻るが、ジョンファンとジファンに冷たくあしらわれ賭場をやめるように釘をさされる。

ヒスは映翠亭に行く途中でミョンハに協力させるため説得していた。そこにインが通りかかり、2人の不審な動きに警戒して何をしていたか問い詰める。

案内されていたとごまかすモンウ(ヒス)を帰らせたインは「2人は共謀しているのか?」とミョンハを追及する。

ジョンファンは大妃からの指示だとウックァンに説明し、娘である王妃に棋待令を呼び出すように頼む。

モンウはプニョンからのメモを受け取り大妃殿で動きがあったことを知る。呼び出されたモンウは憂い事のありそうな王妃に「大妃様が私に会いにおいでになるからでは?」と見抜く。

「どうすればよいのだ」と戸惑う王妃にモンウは「手立てがございます」と詳しく指示を出すのだった。

第7話 タップで開きます

ミョンハとモンウ(ヒス)が抱き合う姿を通りかかったインは見てしまい、2人を問い詰める。ごまかそうとした2人にインは寛大な態度で「騒ぎを起こすな」と言いモンウを連れて映翠亭へと向かう。

碁を打ち終わりモンウが帰った後、インはモンウとミョンハを疑うサンファに「生きて戻ったゆえ、何があろうとモンウを守るつもりだ」と宣言する。

罪人だったモンウが棋待令になっていることを聞きつけたヒョンボは、モンウを見つけて言い争いになる。そこにインが通りかかりヒョンボは「3年前、王様が間者だと偽りを言った賭碁師です」と報告する。

インは「余が正気を失ったと?」とヒョンボに苛立ちをみせ、モンウを連れて去っていく。

インはムンソン大君に「御陵への行幸にお供させてください」と頼まれ、臣下たちの反対をはねのけて一緒に連れて行くことになった。

ヒョンボはジョンファンに棋待令の正体を報告する。その話サンヒョに聞いたミョンハは慌ててモンウに会いに行きヒョンボが正体を触れ回っていることを伝える。

モンウは「頃合いよく口を開いてくれました」とヒョンボの動きが狙い通りだったことを告げる。ミョンハはムンソン大君をモンウが後押ししたことに気が付く。

インが部下を連れて夜に密かに外出すると、書状を持った男が現れる。書状を読んだインは男に「”失った物は捜し出すゆえ案ずるな”と伝えよ」と告げる。

行幸の夜、モンウはヒョンボの計略で訓練中の男と決闘することになり苦境に追い込まれる。

そこにインがやってきて代わりに相手をして、見事な腕前を見せ「むやみに人を傷つける者は厳罰に処する」と兵士たちに号令を出すのだった。

第8話 タップで開きます

雨が降る中、怪我を心配して部屋に連れて行こうとしたインを拒絶したモンウ。インは「私が嫌いなのだな、私は好きだ」と告げて去っていく。

その姿を隠れて見ていた女官が王様が男色だと噂を流してしまう。インは映翠亭で碁を打つモンウに煎じ薬を飲ませて優しく接し、その姿にモンウは戸惑いを見せる。

インに「今度モンウに手出ししたら、この手でその首をはねる」と言われたヒョンボだったが、何とかモンウに近づこうと企んでいた。

街では男色だと噂が流れるインが側室や王妃とも共寝していないことがわかり、その話は王宮にまで広まる。

ジョンファンはトン尚宮を呼び出し「私を騙し通せると思ったのか?危険を承知でお前を生かしたのに」と王の寵愛を受けていたはずの彼女を脅す。

追い詰められたトン尚宮はインの元へ行き「私と一夜を共に」と頼むがインは「お前を抱きもせぬし、至密から追いやりもせぬ」と告げる。

トン尚宮は大妃の元に行き「あの時の約束を覚えておいででは?お守り下さい」とインとの床入りの準備を頼む。

ジョンファンたちは男色の噂を絶つためにモンウを追放するようにインに上奏する。

「他の手立てを」と言うインにジョンファンは「大妃の命です」とインとトン尚宮の床入りの日取りを伝え「承諾すれば棋待令に関する上奏は私が処理します」と告げる。

インは承諾したことを大妃に伝え、床入りを取り仕切ることになった王妃はますます体調が悪くなっていた。

インはなぜかモンウに心を奪われていく自分がわからなくなりサンファで確かめるが、自分が男色ではないことを確認する。

トン尚宮との床入りの日になり準備していたインだったが、ヒョンボとモンウが姿を消したことを知り、我慢できずに外へ出ていくのだった。

第9話 タップで開きます

モンウ(ヒス)の正体が女性であることを知ったインは自分の本当の気持ちに気づき、モンウと愛し合い一夜を過ごす。

インは王になったばかりの時、冷たく突き放していたモンウを陰で助けようとしていたが、崖から落ちたとサンファから報告を受けて絶望していたことを思い出す。

インは男装していて本名も知らず秘密の多いモンウに「私も知らぬ間にお前を長い間恋慕してきて、お前も同じだということ、それで十分だ」と告げる。

床入りにインが来なかったトン尚宮は1人ベッドの上で涙を流していた。

清の使官を接待する接伴使にヒョンボを推挙したジョンファンにウックァンは反発する。副使のジェピョと親しいヒョンボは「お任せ下さい」と笑みを浮かべる。

王に嘘をついていた罪で罰せられると思っていたモンウだったが、酔って務めを放棄した罪しか問われずに家で謹慎処分になり戸惑う。

家に戻ったモンウはチャグンニョンに「私が女人だと王に知られた」と告白する。

インはトン尚宮に寝殿を与えることを告げて大妃に激怒されるが、聞く耳を持たずに去っていく。

ジョンファンはヒョンボを接伴使に任命したことをインに報告する。

インはヒョンボを接伴使にして3日以内に使臣が都に着かないようなら、推挙したジョンファンも一緒に罪に問うことを告げる。

それを聞いたジョンファンは「期限内に着いたら棋待令を免職にし、都の外に追放して下さい」と条件を出す。

ジョンファンはヒョンボに「皇帝の勅書(ちょくしょ)意外の勅書はないか確かめよ」と睿(えい)親王の勅書を持っているか確かめてから財物を渡すように指示を出す。

モンウはミョンハを呼び出すと、インとジョンファンがモンウを巡って接伴使のことで賭けをした話を聞かされる。

それを聞いたモンウは3日以内という不利な条件を出したインが、ジョンファンに対して罠をかけたことに気がつくのだった。

第10話 タップで開きます

罪人として裁かれようとしていたモンウは、清の使臣に賭け碁に誘われる。

使臣が勝てば彼の好きなように処分され、モンウが勝てばジョンファンが処分することになり、モンウにとってどちらに転んでも辛い状況だが勝負を決意する。

インが見守る中、モンウはその実力と運で”長生”(同じ形が繰り返され勝負がつかないこと)の盤面を作り出す。

使臣は吉兆だと喜び無勝負となりジョンファンは苛立ちを見せる。ミョンハは安心して喜び、インは使臣と共に映翠亭に向かう。

映翠亭でインと2人きりになった使臣は睿親王の勅書をチョン・ジェピョが持っていたことやその内容をインに教える。

ジョンファンは大妃に勅書の内容を話す。「朝鮮の公主チャンニョンを妃に迎え朝鮮と姻親を結び、両国間の絆がより深まることを願う」それを聞いた大妃は笑みを浮かべていた。

インは臣下たちに「睿親王の要望を受け入れる」と告げ婚姻の準備を始めさせる。清と争いにならないよう国のために辛い決断をしたインはモンウに自分の無力さを語る。

夜になりモンウの元にミョンハが訪ねてくる。ミョンハは今回のことが公主とともに大君も狙った策略であると気が付き、同じ意見のモンウは公主と間者をすり替える作戦を説明する。

モンウとミョンハは公主と大君に作戦を打ち明ける。モンウを信頼する2人は戸惑いながらも賛同する。

作戦が始まり公主の世話役にプニョンを指定し、公主を間者と入れ替える準備が進んでいたがジェピョが会いに来てしまう。

「どうすればよいのだ」と悩む公主の姿を見たプニョンは機転を利かせて彼女と入れ替わりジェピョと顔合わせをする。

家に帰ったプニョンは公主の代わりに間者として清に向かう決意をモンウに伝えるのだった。

第11話 タップで開きます

モンウはインに嫁ぐために清に向かったのが公主ではなく入れ替わった宮女(プニョン)であることを伝える。

ジョンファンはインに公主と宮女のすり替えを行ったとしてミョンハとムンソン大君を告発する。モンウに聞き、ジョンファンが顔を見ていないことを知っていたインは彼を問い詰める。

「ジェピョが顔を確かめた」とウソをついたジョンファンを、インは真実を知るモンウを呼び追い詰める。

ヒョンボはジョンファンに、モンウとミョンハが手を組んですり替えを行った証拠を探し出すことを提案するとジョンファンは「謀反を企てた証拠が欲しい」とヒョンボに指示を出す。

公主はインの命令で都承旨が安全な場所に連れて行く。

チュ・ダラはインに対して心が揺れているモンウとぶつかり合う。ダラは自分を清に売り、モンウの父も清に行く原因となったのはインの仕業だと信じ復讐を狙っていた。

ジェナムが朝廷に戻り喜ぶインは、大司憲に任命し自分の目となり耳となるように告げる。体調が悪化した王妃は動けなくなる前に大君の力になりたいとモンウに相談する。

第12話 タップで開きます

大妃はジョンファンに新しい王妃を探すように指示を出す。王妃を医者に診せたインは彼女が長くはもたないことを聞かされる。

自らの寿命を悟った王妃は父ウックァンに別れの言葉を告げ、息絶える前にムンソン大君を世子にして守りたいとお願いする。

ジョンファンはヒョンボの姪を王妃に迎えるため、ヒョンボを大妃に紹介する。娘を王妃にすると言われていたミン・ジファンは、ジョンファンに大君の妻にすると変更を告げられ苛立っていた。

そこにやってきたモンウとミョンハが声をかけ、ジョンファンと対抗するために大君を世子にする協力をジファンに頼む。

ジファンと会ったウックァンは「王妃の要望である大君の世子冊立を上奏する」と密かに打ち明け、協力を要請する。意を決したジファンはジョンファンに大君と娘の婚姻を受けることを告げる。

朝議でウックァンはインに「ムンソン大君を世子に立て我が国の明日をお守り下さい」と必死で上奏すると、ジョンファンが声を荒げ反対意見を述べる。

「上奏を受けいれるべきです」とジェナムは理由を説明し、ジファンが援護する。王妃の願いであることも知ったインは大君を正式に世子として迎える。

第13話 タップで開きます

インがジョンファンと話していた暴君の様な姿を見てしまったモンウは、暗殺を狙うチュ・ダラの隠れるハンスンの屋敷へとインを呼び出す。

インは部屋へとモンウを連れて行こうとするが、心変わりしたモンウは涙を流しインを引き止める。インは潜んでいる刺客の存在に気がついていた。

インに小刀で襲いかかるダラだったが、モンウはインをかばい代わりに刺されてしまう。ダラはサンファに捕まり、インはモンウを部屋に連れていき応急処置をする。

大妃に呼び出されたトン尚宮は「チナン大君を想うなら王の女人になれ」と命令された過去を思い出していた。

インは医女と医者を呼びモンウを治療させる。医者とジェナムに聞いた話でモンウがハンスンの唯一の肉親であることを知りインは衝撃を受ける。

医者たちの不審な動きに気が付いたトン尚宮が医女を捕まえて脅すと、治療されている棋待令(モンウ)が女人だったことを聞かされて驚く。

目覚めたモンウはチャグンニョンに頼み、一緒に外出して歩いているとインに出会う。

インは「お前の反逆は私が望むものだった」とモンウを棋待令に任命した時から「お前を大君の師にして大妃と領府事の疑念を退け、私が望むことをすればよい」と考え、全て計画しモンウを利用していたことを語る。

モンウはインが暴君かもしれないと思いながらも恋慕の情が消えなかったと想いを告げ、インはモンウを抱きしめる。

第14話 タップで開きます

インはチュ・ダラを利用して清の間者であるジョンファンを断罪しようと策を巡らせ、3年前の調査を始める。

ウックァンとジファン、ミョンハとサンヒョは、インが睿親王の間者と言われた3年前の汚名をそそぐつもりであることを知る。

ミョンハは3年前インが父ジョンべに間者だと責められた理由が、ヒョンボの報告が原因だったことを思い出す。

ミョンハはジョンべを騙しインを清の間者だと思わせたヒョンボに会いに行き、怒りをぶつける。

モンウは今までのインの行動が全てジョンファンとの力比べだったことに気がつく。インは民のために今まで何も出来なかった自分を恥じていた。

インはモンウに先王が元子(ムンソン大君)に王位を継がせようとしていたこと、その言葉に逆らって自分が王位についた自分の罪を告白する。

モンウは涙を浮かべたインを優しく抱きしめ「わたしがそばにいます」となぐさめる。

インはジョンファンを呼び出し、清と通じた罪の自白を求め一日だけ猶予を与える。

翌日、インの前にやってきたジョンファンは「告白すべき罪がありません」と告げて去っていく。インは都承旨に尋問の準備をさせるのだった。

第15話 タップで開きます

インに毒を盛るようにジョンファンに脅されたトン尚宮だったが、インを守るために自ら毒を飲み、インの眼の前で倒れてしまう。

インは清の間者であるジョンファンの動きを知りながら黙認していた大妃に怒りをぶつけ、ジョンファンに尋問する決意を伝える。

毒を調べたインは先王に使われた毒と同じものだと知る。ミョンハはインが王になった時からムンソン大君を世子にするつもりだったことに気が付き、インへの復讐心がなくなる。

インは罪人としてジョンファンを呼び出し尋問を始める。インは清を攻め込ませた間者の罪とトン尚宮をそそのかして先王を殺した罪を認めるかと尋ねる。

しらを切るジョンファンだったが、逃げようとした所を捕まっていたヒョンボが証人としてやってくる。ミョンハに脅されて全てを証言したヒョンボはジョンファンと共に謀反を企てたことを自白する。

それでも認めようとしないジョンファンにインは拷問を始める。拷問が終わりインの覚悟を聞いたジョンファンは諦めたような顔で全てを認め、連れて行かれる。

減刑されたチュ・ダラは杖刑と重労働、ヒョンボは遠方への流刑となった。ジョンファンへの刑罰を毒で自害させることに決めたインはミョンハに毒薬を渡す役目を命じる。

第16話(最終回)タップで開きます

皇帝が棋待令と碁を打ちたいという睿親王からの書状でモンウは北京に行く決断を迫られていた。

モンウが女であることを知った大妃はインの嫁にしようと、用意した服を強引に着せようとしていた。

そこにインがやってきて叱りつけるが、大妃は国王の妻なら清へ連れていけないと説得しようとする。

インはモンウを清へも送らず後宮にもしないことを大妃に告げ、モンウと一緒に去っていく。インは妻にしたいと心が揺れたことをモンウに告白する。

夜になり、インはジェナムから国政のためにモンウを清へ行かせ、新たな王妃を迎えるべきだと説得される。ジェナムはモンウにインの説得を頼まれていた。

翌日、インと碁を打つモンウは国のため、北京にいる父ハンスンのためにもと清へと向かう許しを求める。モンウを守れない悔しさを語りながらもインは認める。

インはチュ・ダラを赦免してモンウの護衛に選ぶ。ダラは「ケリをつけたいことが」とサンファに告げ、ヒョンボの流刑地に向かい復讐を果たす。

清へと向かう前にインに呼ばれたモンウ。2人にとって最後の一日、笑顔を絶やさず大切に過ごして…

『魅惑の人』見どころ

チョ・ジョンソク×シン・セギョン主演

「賢い医師生活」でも印象的なチョ・ジョンソクが王の弟であるチナン大君を演じ、民を思う聖君であり、落ち着いた包容感のある大人の魅力を見せてくれます。

「新米士官ク・ヘリョン」でも時代劇で楽しませてくれたシン・セギョンは、少し抜けた所があるけど芯のしっかりとした男装女子を演じ、男装でもその美しさを存分に堪能できます。

王道かつ重厚な歴史ドラマ

宮廷で陰謀を企む重臣たちと、それに巻き込まれていく王の弟。王は日々病でやつれていき、水面下で怪しい動きをする大妃と王妃。

果たして後継者は誰になるのか、スリリングで重厚な歴史ドラマも楽しませてくれそうです。

男装女子と大君の恋愛模様?

序盤では、外で賭碁師として過ごしている男装女子であるヒスと、王の弟であるチナン大君が少しづつ心を通わせていく恋愛模様が描かれます。

碁の対局を通して男同士の固い友情で結ばれていく2人ですが、果たしていつ本格的な恋愛に発展していくのかも大きな見どころの一つですね。

そしてライバルである王妃の甥のミョンハもヒスに近づいていき、気になる三角関係でハラハラさせてくれそうですって書きましたが、これから愛と憎しみが絡み合う復讐劇の予感も…。

『魅惑の人』感想&評価

序盤を視聴した感想&評価

第1話の序盤は清国も絡めたかなり重厚な展開で、このままの雰囲気でいくのか少し不安になりましたが、ヒス(シン・セギョン)が登場する中盤以降から、軽快なロマンスを感じさせてくれて今後の期待が高まってきました。

第2話は賭碁師として男装したヒスと男装に気づかない?チナン大君(チョ・ジョンソク)が碁の対局を通じて近づいていきます。

ちょっとおっちょこちょいだけど美しいヒスと、落ち着きがあり包み込んでくれそうなチナン大君の2人の魅力であっという間に視聴してしまいました。

恋心のような憧れを持つヒスと、男の友情だと思っているチナン大君がこれからどんな恋愛模様を見せてくれるのか楽しみですね。

現在の評価はです。時代劇なのでまだまだこれから面白くなっていきそうですね。

陰謀やラブロマンスに男装など、かなり王道な展開盛りだくさんなので安心して視聴できそうな気がしています。

名作「雲が描いた月明かり」にも似た設定ですが『魅惑の人』はコメディ色は薄めで、落ち着いた雰囲気でじっくりと楽しませてくれそうです。

第4話まで視聴しました、まさかの展開が連続してこれは復讐ドラマになるの?と驚いています。

もはや恋愛には発展しなさそうな雰囲気になってしまい、想像していたのとは全然違うんですが凄く面白いですね。先の展開が全然読めなくなってきました。

個人的評価は上がってです。名作『チェオクの剣』を思わせるような切ない傑作になりそうな予感がしています。

韓国のあらすじなどを見るとまたロマンス方向に進んで行く可能性もありそうですが、第4話は特に予想を裏切る展開の連続で次回が凄く気になるのでぜひ視聴してみてくださいね。

中盤まで視聴した感想&評価

少しネタバレがあります。タップで開きます

第10話まで視聴しました。じわじわと伏線を張っていましたが9話あたりから一気に話が進んで、どうなってしまうかまだまだわからない展開で楽しませてくれます。

前王を殺した人物や、清の狙いなどまだまだわかっていない謎が多いのに、ラブロマンスも急展開してきてますます面白くなってきました。

しかしインへの復讐がどうなってしまうか全然わからなくなってしまいました。ヒスの気持ちはどっちなの?ってかなり気になるのがまた見どころかもしれませんね。

亡くなったホンジャンの恨みがあるダラや、行方不明の父ハンスンなどまだまだ先の読めない出来事ばかりなのに、さらに10話ラストは公主をすり替えてバレそうなハラハラする展開で終わってしまい、ますます次回が楽しみになっています。

現在の個人的評価はです。序盤の感想で書いた『チェオクの剣』みたいではなさそうになってきましたが、かなり面白くておすすめです。

また次回以降も楽しみにしたいと思います。また追記していきます。

最終回まで視聴した感想&評価

全話視聴した本作の個人的評価はです。ラストシーンはかなり素晴らしい出来なので未視聴の方はぜひ視聴してみて下さい。

詳しい感想はネタバレになりますので↓に書いています。

ネタバレがあります。タップで開きます

最終回まで視聴しました。

悪もほぼ成敗され、チュ・ダラやミョンハも納得いく結末になり本作は有終の美を飾れたんじゃないでしょうか。

それぞれに複雑な思いや企みがあったようですが、ジョンファンや大妃の目的が少し分かりづらい気がしました。ヒョンボはわかりやすい悪人で演技も見事でしたね。

ヒスの父が帰ってこなかったのがちょっと惜しかったです。契約の都合かもしれませんが、中盤以降は一切出演しなかったですね。

中盤に清に向かう前のエモーショナルなインとヒスのやりとりも素晴らしかったです。美しい風景の中で囲碁を打ち、最後に名前を告げるヒスと嬉しそうなインの姿、そんなラストシーンも最高でした。

ムードをしっとりと盛り上げてくれる音楽も良かったですね。

描写が少なめでしたがチャグンニョンとサンファの2人の親密さがわかるシーンも素敵でした。

本作の個人的評価はです。かなり楽しませてもらったので高評価ですが、陰謀渦巻く歴史ドラマがメインだったので、もう少し復讐かラブロマンス寄りでも良かったかなと思いました。

序盤や最終回のような美しい雰囲気がもう少し多ければ満点だったかもしれません。濛雨(モンウ)になるとお互い思い出すロマンチックな場面がもっとあってもよかったです。

とっても素晴らしい作品だと思いますので、興味のある方はぜひ最後まで視聴してみてくださいね。

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