ディズニープラス独占配信・真田広之プロデュース&主演、戦国時代の日本を舞台にしたハリウッド制作ドラマ『SHOGUN 将軍』キャスト登場人物あらすじ感想&評価のページです。
ハリウッドならではの描き方で豪華な映像や、過激なシーンなど民放のドラマでは見れない刺激的で斬新な時代劇が楽しめます。
本作は実在の人物から着想を得た架空の人物たちの話がメインとなっていて、史実にとらわれない壮大なスケールの物語を楽しめる、SHOGUNの座を懸けた陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズです。
『SHOGUN 将軍』基本情報
『SHOGUN 将軍』が9月15日(現地時間)に行われた第76回米エミー賞作品賞を受賞しました。
その他にも主演男優賞 真田広之、主演女優賞 アンナ・サワイを始めとして、史上最多の18部門受賞の快挙となっています。
【速報】㊗️第76回 #エミー賞
— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) September 16, 2024
『#SHOGUN 将軍』作品賞受賞🏆 #ディズニープラス スターで全話独占配信中#Emmy #76thEmmys #Emmys pic.twitter.com/zZMHiq4DPt
配信:2024年2月27日開始
話数:全10話
エグゼクティブ・プロデューサー:ジャスティン・マークス『トップガン マーヴェリック』『ジャングル・ブック』、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベル、エドワード・L・マクドネル、マイケル・デ・ルーカ
プロデューサー:真田広之
制作:FXプロダクション
原作:ジェームズ・クラベルの小説『将軍』
原作ドラマ:アメリカ合衆国・NBCで1980年に制作・放送されたテレビドラマ『将軍 SHOGUN』
配信:ディズニープラス
『SHOGUN 将軍』配信スケジュール
2024年2月27日に第1話・第2話と連続配信されました。
3話以降は毎週火曜日1話づつの配信になっています。
4月23日現在全10話配信中です。
- 第1話・第2話 2月27日配信済
- 第3話 3月5日配信済
- 第4話 3月12日配信済
- 第5話 3月19日配信済
- 第6話 3月26日配信済
- 第7話 4月2日配信済
- 第8話 4月9日配信済
- 第9話 4月16日配信済
- 第10話 4月23日配信中
『SHOGUN 将軍』キャスト
『SHOGUN 将軍』メインキャスト
画像右の矢印で写真が切り替わります。インスパイアされた歴史上の人物も書いてあります。
キャスト | 役名 | 役割 |
---|---|---|
真田 広之 | 吉井 虎永(よしい とらなが) | 5大老の一人。将軍だった先祖たち美濃原の血が流れている |
コズモ・ジャーヴィス | 按針(あんじん ”ジョン・ブラックソーン”) | 日本を探していた英国人航海士。 |
アンナ・サワイ | 戸田 鞠子(とだ まりこ) | キリシタン。安針の通訳を引き受ける |
平 岳大 | 石堂 和成(いしどう かずなり) | 5大老の一人でリーダー的存在。大坂城を管理している |
二階堂 ふみ | 落ち葉の方 | 亡き太閤の側室。八重千代の母 |
浅野 忠信 | 樫木 薮重(かしぎ やぶしげ) | 南蛮船の武器や財宝を奪おうと企んでいたが… |
西岡 徳馬 | 戸田 広松(とだ ひろまつ) | 虎永の信頼する家臣 |
画像右の矢印で写真が切り替わります。
キャスト | 役名 | 役割 |
---|---|---|
穂志 もえか | 宇佐美 藤(うさみ ふじ) | 広松の孫娘。夫の忠義を失う |
阿部 進之介 | 戸田 文太郎(とだ ぶんたろう) | 鞠子の夫。親しくない人物には広勝の名で呼ばれる広松の息子。亭主関白 |
金井 浩人 | 樫木 央海(かしぎ おうみ) | 叔父である薮重に忠誠を誓い、横暴に振る舞う |
倉 悠貴 | 吉井 長門(よしい ながかど) | 虎永の息子 |
向里祐香 | 菊 | 伊豆随一の遊女。興味を持たない薮重の前で武丸との行為を見せつける |
宮本裕子 | 吟 | 遊郭の女主人。狡猾な性格 |
井田裕基 | 木山右近定長(きやまうこんさだなが) | 5大老の一人。己の欲と野望のためキリシタンと手を組み私腹を肥やしている |
黒川武 | 大野 晴信 | 5大老の一人。キリシタン大名。ハンセン病を頭巾で隠している。 |
竹嶋康成 | 村次(むらじ) | キリシタンで通訳が出来る網代の村長 |
『SHOGUN 将軍』勢力別の登場人物
虎永の周辺
役名 | 役割 |
---|---|
吉井 虎永(よしい とらなが) | 5大老の一人。将軍だった先祖たち美濃原の血が流れている |
ジョン・ブラックソーン(安針) | ロンドン生まれ。日本を探していた英国人航海士。虎永との出会いで運命が変わる |
戸田 広松(とだ ひろまつ) | 虎永の信頼する家臣 |
戸田 鞠子(とだ まりこ) | 父の死で絶望の中、虎永に救われ忠誠を誓う。キリシタンで安針の通訳を引き受ける |
戸田 龍司(とだ りゅうじ) | 広松と鞠子の息子 |
落ち葉の方 | 亡き太閤の側室。八重千代の母 |
吉井 長門(よしい ながかど) | 虎永の息子。なんとか手柄を立てようと意気込むが… |
宇佐美 藤(うさみ ふじ) | 広松の孫娘。夫の忠義を失う |
戸田 文太郎(とだ ぶんたろう) | 鞠子の夫。親くない人物は広勝の名で呼ぶ広松の息子。亭主関白 |
中村 秀俊(なかむら ひでとし) | 太閤。虎永を信頼し5大老を設けた。南蛮船が来る1年前に亡くなる |
中村 八重千代(なかむら やえちよ) | 落ち葉の方と亡き太閤との息子。 |
宇佐美 忠義(うさみ ただよし) | 藤の夫。石堂和成の評議で激怒した失態のせいで、息子と共に自害する |
大蓉院(だいよういん) | 亡き太閤の妻で八重千代の世話をしている尼。虎永に将軍になるよう促す。 |
桐の方(きりのかた) | 虎永の妻 |
明智 仁斎(あけち じんさい) | 14年前に亡くなっている。黒田に対して謀反を起こした鞠子の父(inspired by明智光秀) |
植次郎 | 安針の屋敷の庭師 |
黒田 信久 | 瑠璃姫と呼ばれていた落ち葉の方の父(inspired by織田信長) |
佐伯 信辰(さえき のぶたつ) | 虎永の父親違いの弟 |
吉井 琳(よしいりん) | 落ち葉の方の妹。 |
静の方(しずのかた) | 虎永の側室 |
石堂の周辺
役名 | 役割 |
---|---|
石堂 和成(いしどう かずなり) | 5大老の一人でリーダー的存在。大坂城を管理している |
根原 丞善(ねばら じょうぜん) | 石堂の家臣。大坂城で石堂と共に虎永を待ち受ける。 |
杉山 如水(すぎやま じょすい) | 5大老の一人で最も裕福な家系の子孫。石堂和成と共に虎永を叱責する |
伊藤 輝鈍(いとう てるずみ) | 虎永の代わりの大老候補として選ばれる。能の名人 |
キリシタンの周辺
役名 | 役割 |
---|---|
木山右近定長(きやまうこんさだなが) | 5大老の一人。己の欲と野望のためキリシタンと手を組み私腹を肥やしている |
大野 晴信 | 5大老の一人。キリシタン大名。ハンセン病を頭巾で隠している。 |
デラクァ | キリシタンのリーダー的存在。巡察史。 |
セバスチオ司祭 | 南蛮船が着いた伊豆の網代にいる。ポルトガルから来た司祭 |
ロドリゲス | スペイン人でポルトガル船の船乗り |
マルティン・アルヴィト | キリシタンの神父。日本語が話せるため虎永に近づき様子を伺う |
薮重の周辺(網代)
役名 | 役割 |
---|---|
樫木 薮重(かしぎ やぶしげ) | 虎永と石堂どちらの味方かわからない。水面下で怪しい動きを見せる。 |
樫木 央海(かしぎおうみ) | 叔父である薮重に忠誠を誓い、横暴に振る舞う |
武丸(たけまる) | 薮重の家臣 |
樫木早貴(かしぎ さき) | 央海の母 |
菊 | 伊豆随一の遊女。興味を持たない薮重の前で武丸との行為を見せつける |
村次(むらじ) | キリシタンで通訳が出来る網代の村長 |
増次郎 | 央海の部下。南蛮船から安針たちを連れてくる |
五十嵐 | 薮重の家臣 |
『SHOGUN 将軍』あらすじ
『SHOGUN 将軍』第1話あらすじ
第1話 タップで開きます
【安針】
序章
時は1600年、日本との貿易で利益を享受するポルトガルのカトリック教徒たち、敵であるヨーロッパのプロテスタント教徒には所在地は秘密とされていた。
大坂では統治者である太閤の死後、残された幼い世継ぎ、そして権勢を張り合う5人の大老、彼らが望むのは絶大な力を誇る地位…
日本を捜す外国船
英国人航海士ジョン・ブラックソーン(按針)はスペイン人の日誌から日本の場所を探していたが、すでに船団も人数も減った現在、船長は反対しながら現状に絶望していた。
追い詰められた船長は自らに銃弾を放つが、船は日本の海岸にたどり着く。
流れ着いた大きな南蛮船に気が付いた樫木央海率いる武士たちは中に入り、餓死しそうな外国人たちを連れて行く。船には数多くの武器と金銀があった。
吉井虎永
吉井虎永は息子である吉井長門と部下たちを率いて大坂城へと向かう。
大坂城に入った虎永は家臣の戸田広松と共に石堂和成と会い評定が始まる。石堂は五大老に盾突いたことや、縁談をまとめ勢力を伸ばしていることを叱責される。
誤解のないように説明する虎永だったが、長門の嫁の姉である落ち葉の方を江戸で人質にしていると言いがかりをつけられてしまう。
太閤の遺言で八重千代が元服するまで権勢を分かち合うように言われていた5大老たちだったが、石堂は虎永に落ち葉の方を返すように大老評議での決定を伝える。
家臣の宇佐美忠義は、殿である虎永を逆賊扱いしようとした石堂に対して怒りをぶつけ刀を抜こうと身構える。
虎永は「忠義控えよ!」とやめさせると、失言してしまった忠義は切腹の覚悟を決める。虎永は石堂に謝罪すると、7日以内に落ち葉の方を江戸から解放するように命令される。
虎永は大坂から身動きの取れない自分の代わりに、広松に網代へと向かい異国の船を検分するよう指示を出す。
ジョン・ブラックソーン&樫木薮重
日本の侍たちによって深い穴に幽閉された南蛮船のイギリス人たち。ジョン・ブラックソーンは積荷を使って交渉しようと作戦を考えていた。
普通の商人のフリをしようと企むプロテスタントのイギリス人たちは、正体がバレてしまう日誌の存在を恐れていた。
ジョンは仲間たちを激励していると、樫木薮重と甥であり部下の樫木央海がやってきて穴からジョンを連れて行く。
ジョンは全員を解放するよう伝えようとするが、暴行を受けてしまい薮重の前に連れてこられる。
薮重はセバスチオ司祭に通訳を頼むが、プロテスタントのジョンとカトリックのセバスチオは言い争いになってしまう。
薮重は船の積荷を全て没収することをジョンに告げる。セバスチオの十字架を奪い踏みつけたジョンの姿を見た薮重はジョンを屋敷に連れていき風呂に入れるよう命令する。
広松の船が到着し、広松は薮重に南蛮船にあった鉄砲、大筒と金銀を殿である虎永のために押収することを伝える。
着服しようとしていた薮重は広松に全てバレていたことで村に間者がいることに気がつく。
広松は薮重と一緒にジョンも大坂に連れて行くことにする。広松の船のスペイン人航海士ロドリゲスがジョンの面倒を見ることになった。
海が荒れて船が沈没しそうになるが、ジョンの活躍によって事なきを得る。海に投げ出されてしまったロドリゲスを助けたいジョンの必死の訴えに薮重が一緒に崖の下へと向かう。
ロープが切れてしまい岩場に投げ出された薮重は何とかロドリゲスを助けるが、海に落ちてしまう。
流される前に自害しようとする薮重だったが、助けのロープが間に合い生き延びる。ジョンは戻ってきた薮重に頭を下げ覚悟を決めた彼の精神に感服する。
虎永と鞠子
虎永はポルトガル語を話せる鞠子を呼び出し、広松が連れてくる黒船に乗ってきた異人の通訳を頼む。
ジョンとロドリゲス
南蛮船にあった資料を見たロドリゲスはジョンたちがカトリックの拠点に火を付けて回っていたことと”スペイン領を略奪し日本に到達、新世界との交易路を開く”ことが目的だと知る。
ロドリゲスは「船が着いたらポルトガル人に資料を渡す」とジョンに銃を向けて警告する。
ロドリゲスに外を見るように言われ船首に向かったジョンは圧倒的な大坂城と城下町を見て衝撃を受けるのだった。
『SHOGUN 将軍』登場人物別あらすじ 第2話~第10話(最終話)
第2話以降は主な登場人物別の簡単なあらすじになります。
第2話 あらすじ タップで開きます
【二人の主君に仕えて】
役名 | 役割 |
---|---|
吉井虎永 | 安針を利用し、石堂とキリシタン大名の不和を狙おうと考える。 石堂に抗議され安針を牢に入れる。安針に隠し砦のことを聞き、黒船の出港を見合わせる。 |
安針 | 自分たちプロテスタントと敵であるカトリックの対立を虎永に伝える。 牢から出され、虎永にマカオにポルトガルの隠し砦があり、そこにある鉄砲が太閤への謀反に使われたことを伝え、キリシタンと戦うための協力を頼む。 |
デラクァ | マカオでの件を知る安針を警戒するようマルティンに指示を出す。 黒船出港の見合わせを聞き、木山に相談する。 |
戸田鞠子 | 虎永の指示でマルティンの通訳をチェックし、ごまかしがなかったことを伝える。 |
木山右近定長 | 安針たちが信徒に暴行していたと、日誌を証拠に邪魔な安針たちの処刑を石堂に頼む。 デラクァに頼まれ安針の暗殺を計画する。 |
樫木薮重 | 石堂に安針が処刑されることを聞き、牢から出し虎永の元へ連れて行く。 |
ドミンゴ司祭 | プロテスタントの司祭。 牢で5大老のことや貿易を支配しているポルトガルの秘密基地がマカオに存在することを安針に教える。 |
フェレイラ | ポルトガル貿易船の船長。キリシタンと秘密裏に繋がっている。 |
第3話 あらすじ タップで開きます
【明日は明日】
役名 | 役割 |
---|---|
吉井虎永 | 薮重に駿河の国と引き換えに、狙われた安針と桐を網代の漁村に連れていくよう指示する。 駕籠の中の桐と入れ替わり大坂を脱出しようとするが、木山の妨害にあい隠れていたのがバレてしまう。 船に乗りこむが木山軍の小型船が多数配置されていることに気が付き、そばにいたポルトガルの黒船と交渉する。 |
安針 | 鞠子の通訳を受けながら網代へと向かう。 黒船と虎永の交渉で大坂に置いていかれることになるが、黒船と並走し強引に包囲網を突破して再び虎永たちと合流し、旗本として仕えることになる。 |
石堂和成 | 薮重が裏切り虎永が脱出したことを知る。 大坂で暴れた木山に怒りをぶつける。 広松から虎永が「大老職を辞する」ことを皆に知らせる書状を渡される。 |
戸田文太郎 | 薮重と一緒に網代へと向かう途中、現れた木山の兵を食い止めるため残って戦うが追い詰められて… |
デラクァ | 虎永からキリシタン大名である木山と大野を自分の味方につけるように教会の建設と引き換えに頼まれ承諾する。 |
フェレイラ | 虎永に止められている黒船の出港を夜の暗がりに未許可で行う。 貿易と引き換えに虎永の船から護衛を頼まれる。 |
第4話 あらすじ タップで開きます
【八重垣】
役名 | 役割 |
---|---|
安針 | 南蛮船の仲間に会おうとするが、既に江戸に移されていると聞かされる。 旗本として屋敷をもらい藤を妻として迎える。大砲を使った戦術を薮重の軍に伝える。 |
戸田鞠子 | 通訳する中で安針を心を通わせていく。 遊女のフリをして安針と一夜を共にする。 |
宇佐美 藤 | 虎永の命を受けた鞠子の指示で安針の妻になる。 鉄砲を奪われそうになった安針を助ける。 |
樫木薮重 | 虎永に南蛮船のことを伝えた裏切り者を央海に捜させている。 石堂側につきたかったが、負け犬の陣営である虎永と運命を共にしなければならない現状を嘆いている。 |
樫木央海 | 安針が持つ鉄砲を奪おうとするが抵抗され、藤に鉄砲で脅されて帰っていく。 |
根原丞善 | 裏切り者の薮重を大坂に連れていき裁こうとするが、薮重の説得で大砲の演習を見ることになり、 |
吉井長門 | 皆に未熟者だと見下されて苛立っていた。 央海に唆され、敵に戦術を見せつけるため大砲で根原と軍勢を皆殺しにしてしまう。 |
第5話 あらすじ タップで開きます
【父の怒り】
役名 | 役割 |
---|---|
戸田鞠子 | 文太郎の生還に複雑な表情を浮かべる。 案針と文太郎と藤と一緒に暮らすことを虎永に指示されて戸惑う。 案針に逆臣の娘になってしまった自分の辛い生い立ちを語る。 お互いのため安針に通訳以外の会話を止めることを告げる。 |
戸田文太郎 | 大坂から生き延びて網代にやってくる。 安針の前で鞠子に弓を放ち、主殺しの逆臣の娘だと罵り2人きりになると暴力を振るう。 屋敷での振る舞いに激怒した安針に謝罪するが心中は… |
落ち葉の方 | 江戸の虎永の城から大坂に戻る。 |
石堂和成 | 大老たちと集まり、新しい大老を決めて虎永を弾劾しようと企むが、誰を代わりの大老にするのか揉める。 丞善の首が届く。 |
安針 | 虎永にキジをもらい、最高の料理を作るため数日吊るして熟成させようとする。 藤が腐ると警告するが聞こうとせず「触ると死ぬ」と皆に告げ、鳥に触ることを禁止する。 屋敷に戻ると、キジがなくなりキジを撤去した植次郎は処分を受け亡くなっていた。 植次郎の処分にショックを受け、自国にもどりたいと虎永に頼むが無視される。 鞠子から、病気だった植次郎が村次の身代わりになり大義のために亡くなったことを聞かされるが自責の念は消えなかった。 |
吉井虎永 | 丞善を殺した長門を責めるが、薮重には敵を誘い出す妙案だと言い、作戦を考えた央海に大砲隊の采配を任せる。 家臣であり網代に潜入した間者であった村次が薮重に名乗り出ようとするが、身代わりを用意するよう指示を出す。 地響きが起き、割れた地面に落ちるが安針に助けられる。網代の村も地震によって崩壊寸前になっていた。 |
第6話 あらすじ タップで開きます
【うたかたの女たち】
役名 | 役割 |
---|---|
瑠璃姫(落ち葉の方)&鞠子 | 22年前安土城、瑠璃姫は父黒田信久に家臣の明智仁斎と鞠子を紹介され、鞠子と仲良く過ごしていた。 成長した鞠子は望まない政略結婚で文太郎に嫁ぐことになる。 非道な振る舞いを見せる黒田に我慢できなかった明智は謀反を起こす。 瑠璃姫は太閤の側室となり、正室の大蓉院は自分の代わりに世継ぎを産ませる使命を与え”落ち葉の方”と新しい名を授ける。 |
吉井虎永 | 地震で亡くなった人々を埋葬し家臣たちと一緒に追悼し、自分の命を救った安針に領地を渡し、関東水軍の大将と大砲隊の大将に任命。 安針に息抜きさせるため遊女を紹介し通訳も務めるよう鞠子に指示を出す。 大坂城へと攻め込む「紅天」の号令をかける。 |
安針 | 船を返してもらい共にポルトガルと戦いたいことを虎永に伝えるが、聞き入れられない。 鞠子に吟の遊郭に連れて行かれ、菊と一夜を過ごす。 |
戸田広松 | 大坂城で大老たちが捕らえられた状況を虎永に伝えるため網代へと向かう。 虎永と武将たちに、一気呵成に大坂城に攻め込み虎永一人を将軍とする作戦「紅天」を提案する。 |
落ち葉の方 | 明智を裏で操っていたと虎永を憎み、石堂に虎永を滅ぼすように命じる。 太閤の子を産むために苦い薬草を飲まされて口にはできないようなことを強いられていた過去を石堂に語る。 |
石堂和成 | 大老衆とその家族を大坂城に閉じ込め人質に取り、虎永が不利になる票を無理強いしようとする。 伊藤を大老にしようとした評議に、一人反対して大坂城を出ていった杉山と一族を殺してしまう。 |
ポルトガル勢 | マルティンは大坂城での出来事の黒幕が、虎永を排除しようとしている落ち葉の方であることをデラクァに告げる。 マルティンは教会を嫌う彼女に対抗するため虎永と手を組もうと相談するが、デラクァは石堂側につくことを考える。 |
第7話 あらすじ タップで開きます
【線香一本の時】
役名 | 役割 |
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吉井虎永 | 紅天を実行するため弟の佐伯に援軍を頼む。 裏切った佐伯が石堂によって新たな大老に据えられていたことを知る。 江戸に遊郭を作って欲しいと頼みにきた吟は、虎永が全てを知りながら佐伯を呼び寄せたのではないかと疑問をぶつける。 石堂の意向通りに佐伯に降伏を宣言し大坂に連行されることを承知する。 |
樫木央海 | 吟に菊の予定が空いているか尋ねるが、虎永が佐伯のために7日間分の金を支払ったことを聞かされる。 |
樫木薮重 | 大坂に内密で送り出した配下の五十嵐が石堂によって亡き者にされていたことを佐伯に聞かされ首を渡される。 |
佐伯信辰 | 虎永との会合の席になり虎永を侮辱すると、別の申し出を受けたばかりと裏切って関所を抑え、網代を大軍で取り囲む。 虎長を大坂に連れて行こうとする前日に長門に命を狙われるが、止めを刺そうとした長門は滑って石に頭をぶつけて息絶えてしまう。 |
第8話 あらすじ タップで開きます
【奈落の底】
役名 | 役割 |
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吉井虎永 | 長門が亡くなり喪に服す49日間大坂行きが延期され、江戸に戻るが咳き込み病に侵された姿を見せる。 尽力したアルヴィトに江戸にキリシタン教会を造ることを許し、降伏を認め静かに散ろうとする自分の姿を大坂に伝えるよう指示を出す。 降伏しようとする自分に反発する家臣たちを集め、一緒に降伏に向かう旨の書状へ署名を求める。 家臣が次々と反発する中、広松が声を上げ切腹してしまうが止めなかった。 広松が自らを犠牲にして降伏が真実だと石堂に信じさせた上に、薮重を心変わりさせ安針と共に大坂に行くよう仕向けたことを知っていた。 鞠子にそのことを伝え密かに広松の死を悲しみつつも、鞠子にも使命を全うする覚悟を問う。 |
戸田広松 | アルヴィトにわざわざ大坂への言付けを頼んだ虎永の姿を見て、戦うつもりがあることに気がつく。 降伏しようとする虎永に考えを変えないようなら今すぐ切腹することを告げ、激しく意見をぶつけあった末に文太郎に介錯を頼み、虎永を恨まないよう伝えながら切腹する。 |
石堂和成 | 落ち葉の方との結びつきを強固なものにするため婚姻を結ぶ。 |
戸田鞠子 | 茶を入れたいと文太郎に誘われる。茶を振る舞った文太郎は心中を提案するが、千年生きるほうがましと手酷く断る。 大坂へと向かう薮重と安針の船に虎永の書状を持って現れ、共に大坂へと向かう。 |
安針 | 弱りきって降伏しようとする虎永の代わりに、薮重のために船を操ることを提案する。 |
吟 | 虎永に提供された土地に遊郭を造る計画を立てる。アルヴィトに教会建設のために用意された土地はその隣だった。 |
第9話 あらすじ タップで開きます
【紅天】
役名 | 役割 |
---|---|
戸田鞠子 | 14年前、父が亡くなり絶望して何度も逃げ出そうとしている所をアルヴィトに諭されてキリシタンとなっていた。 薮重の後に大老衆に接見し、石堂と落ち葉の方の縁組を祝福するが、虎永の命で桐の方と静の方と共に大坂を去ることを宣言する。 石堂はしばらくとどまるよう指示を出すが、いつでも出ていけると言うことを聞かない。 桐の方と静の方、そして部下たちを引き連れて大坂城から去ろうとするが、石堂の命を受けた門番に止められる。 鞠子と部下たちは門番と争いになるが、増援が来てしまい外には出られなかった。 虎永に命じられた務めを果たすことが出来ないなら、自害すること宣言する。 自害しようとする寸前に石堂がやってきて外出許可状を渡される。 石堂が用意した忍び部隊が現れ、命を狙われるが安針たちと共に倉庫に隠れる。 忍びが倉庫の扉を爆破しようとしていることを知り、卑劣な真似をした石堂に抗議するため、そして皆を守るために扉の前で爆破に身を委ねる。 |
安針 | 大坂城に着き、城にいるものが皆石堂の人質となっていると鞠子に説明を受ける。 自害を決意した鞠子の介錯を申しでるが中止になり、鞠子と一夜を共にする。 |
樫木薮重 | 安針、鞠子と共に大坂城にやってくる。安針を連れ、石堂たち大老衆に虎永の代理で降伏を宣言する。 石堂から死を免じる代わりに指示を出され、警備を倒し忍び部隊を城内に引き入れる。 |
落ち葉の方 | 鞠子が自害すると大坂にいる家柄の高い者たちが黙っていないが、外に出すと他の人質も同じことを求めると石堂に助言する。 |
第10話 あらすじ タップで開きます
【夢の中の夢】
自らの命を差し出した鞠子。安針はショックを受け暗殺に関わってしまった藪重は何度も懺悔する。
虎永は一人水辺で策を巡らせていた。
鞠子が襲われて亡くなったことで、石堂は木山に大坂城の危険性を問われる。佐伯は兄からの抗議文だと石堂に虎永からの書状を渡す。
鞠子の葬儀を手厚く行うように告げる落ち葉の方。石堂は葬儀が終わり次第、虎永との戦を始めようとしていた。
薮重は石堂の前で気が狂ったような姿を見せる。爆発で怪我を負った安針は自分の未来や鞠子の夢を見ていた。
アルヴィトに連れられ虎永の元へと戻る安針。安針は鞠子の行動によって人質が解放され、虎永が実質的な勝利を収めたことを思い返す。
安針は船に乗り藪重と共に網代に戻る。網代の海岸には安針が乗ってきた南蛮船が破壊され沈んでいた。
村次は安針にキリシタンの仕業だと告げる。村ではキリシタンに手を貸した者をあぶり出すために、次々と打ち首が行われていた。
虎永は藪重を呼び、鞠子襲撃を手引きしたのか尋ねる。藪重は「いたしました」と告白し、虎永は翌日までに切腹を命じる。
桐の方が持ってきた落ち葉の方からの文を受け取る虎永。
藤は安針にここを出て尼になることを告げる。一緒にいてほしい気持ちを伝える安針だったが藤の決意は変わらなかった。
処刑を繰り返す虎永に謀反人捜しを止めるよう頼む安針だったが、聞き入れてはもらえない。
安針は決死の覚悟で切腹によって抗議しようとする。虎永は安針を殴って止め、船を立て直し水軍を作るよう命じる。
海岸の虎永の元へとやってきた藪重。藪重は虎永と語り合い、虎永は安針を試すために船を破壊したことを告白する。
落ち葉の方は兵を出さず、石堂は見限られて夢見た時代が来ることを藪重に語る虎永。そして藪重は懐から小刀を出し、虎永は刀を振りかぶる…
『SHOGUN 将軍』見どころ
歴史を軸にした壮大なストーリー
三英傑の一人徳川家康にインスパイアされた吉井 虎永と、侍の称号を初めて得た外国人である三浦 按針(ウイリアムズ・アダムス)にインスパイアされたジョン・ブラックソーンの2人が物語の軸になっています。
そこに虎永を含めた5大老の権力争いとプロテスタントとカトリックの争いが絡み合い、それぞれの思惑、陰謀と策略が繰り広げられるバトルがスリリングかつ壮大なスケールで繰り広げられて先の読めない展開を楽しませてくれます。
ハリウッドならではのリアルな描写
激しいバイオレンスや濡れ場なども大胆に描写され、ハリウッドならではのエネルギーを感じさせてくれます。
豪華な映像
どこまでがCGかわからないほどに壮大な大坂の街並みや多数の船団や嵐の船内、軍勢など没入感を高めてくれるリアルな映像で楽しませてくれます。
甲冑などの質感も素晴らしく、しっかりと重厚さを感じさせてくれます。
『SHOGUN 将軍』感想&評価
序盤を視聴した感想&評価
登場人物の多さや独特な時代背景もあり、ほぼ架空の人物たちとはいえプロテスタントとカトリックや、キリシタン大名などの歴史的背景もあるのでやや取っ付きにくい印象です。
第1話はそれほどストーリーが進みませんが、終盤の高波で沈没しそうになる船などハリウッドならではの豪快な演出をはじめ、唐突に首を切られるシーンや釜茹でのシーン、菊と武丸のラブシーンなど国内民放では見れないような刺激的な演出が随所にありました。
子供も一緒に自害に追い込まれる忠義やなぜか切腹しようとする薮重のシーンに、日本の武士道精神を極端に表現しているのかな?と思ってしまいましたが、重厚な作りは十分に伝わってきました。
第2話まで視聴しましたが、かなり面白くなってきました。5大老たちそれぞれの思惑にカトリックとプロテスタントが絡み合って、壮大なスケールの戦いが始まる予感をさせてくれます。
大老たちを味方に付け虎永を追い詰めようとする石堂と、安針を利用して大老たちと石堂の不和を狙う虎永、そこにキリシタン大名である大老たちは密かに天下を取るための計略を進めていて…
それぞれの思惑がぶつかり合う戦いが本格的に始まりそうになり、これからが楽しみになってきました。
表の顔と裏の顔を持つ善悪にとらわれない人物描写も素晴らしく、先の読めない感覚があってかなり面白いです。
現在の個人的評価はです。まだまだ序章ですが、宗教や人種を越えて戦うことになっていきそうなこの先の展開に期待しています。
また追記していきます。
最終回まで視聴した感想
正直思っていた作品とは違いましたが(原作や前のドラマは知りません)海外ではかなり評価が高い作品ですので好きな人にはたまらない重厚な人間ドラマが楽しめる作品となっています。
自然光を中心とした独特な陰影を感じさせる映像美も素晴らしかったと思います。
本作の個人的評価はです。ストーリーはやや地味に感じますが、2回3回と視聴するたびに新たな発見と驚き、そして細部へのこだわりが感じられる作品かと思います。
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ネタバレあり感想 タップで開きます
キリシタンと石堂、そして虎永と各陣営が火花を散らす序盤の熱い展開から三つ巴の戦国バトル作品かと思っていました。
視聴を進めていくと、これは文学的な人間ドラマを中心とした作品なのかなと印象が変化していきました。
日本人の死生観や独自の文化が海外向けに強めに描かれていて日本の方が視聴すると好みが分かれそうかなと思いました。
しかし日本では見ることが出来ない生々しさを感じさせるリアルな感触の時代劇は今までにない唯一無二の仕上がりだったとおもいます。
詳しい方なら実際の歴史と重ね合わせる楽しみもあるのかもしれませんね(私はほとんど知りませんでした)
ただ最終的に安針の印象がただの異邦人としか認識できなかったので、後半でももう少し水軍としての活躍を見せてほしかったです。
最終話の幻?のような老人になった安針も良くわからなかったです(何か重要だったらごめんなさい)
静かに策を巡らせる虎永の、全てを操っていたのかそれともほとんど偶然だったのかわからないミステリアスさが本作の一番の魅力に感じました。
そんな虎永と対照的な藪重も武士道精神がありながら誰につくかわからない小賢しさを見せ強い印象を残しています。
女性陣はやはりもう一人の主人公とも言える鞠子の活躍が目立ちましたね。
夫文太郎に虐げられながらも女性の権利や力強さをしっかりと訴え、最終的には石堂たちを追い詰めるために一番重要な役目を果たしました。
美女の少ない将軍の世界で一輪の花の様な魅力を見せてくれた藤も終盤の安針とのシーンも素晴らしかったです。
もう少し外のシーンが多いと良いかなと思いましたが、ほとんどがカナダで撮影していたようなので難しかったんでしょうね。
やはり広松の切腹シーンと後の種明かしが一番印象に残ったシーンですね。虎永の切なさと広松の熱さや決意を感じさせる名シーンでした。
個人的な評価はです。もう少しエンターテイメント的な戦闘シーンがあっても良かったかなと思いますが、極めて文学的な作品に感じますので必要なかったのかもしれませんね。
見終わって時間が経つほどにもう一度見返したくなる味わいのある作品だと思いますので、興味のある方はぜひ視聴してみてくださいね。