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花火が盛大に打ち上がり、ペントハウスに住むシム・スリョンはドレスに着替え、パーティ会場に向うためエレベーターに乗る。

エレベーターの外を見ていると若い女性が転落して落ちていくのを見て、絶叫するスリョン。

落ちていった若い女性は、エントランスホールの天井を突き破り天使の像に横たわるのだった。

ニヶ月前

不動産コンサルタントとして働くオ・ユニは、チョ議員に家を紹介していた。

ユニの弱みにつけ込み抱きしめようとする議員。ユニが議員を振り払うと首に巻いていたスカーフが落ちて古傷があらわになる。

断られて苛立つ議員に仲介手数料を請求しようするユニだったが、議員は5万ウォン札2枚を投げ愛人と電話を始める。

仕方なく札束を拾い苛立ちながら車に戻ったユニは、そこにやってきた愛人の姿を確認し、彼女の正体に気が付いた。

学校の練習室でこっそり歌の練習するユニの娘ペ・ロナ。それに気付いた同級生ユ・ジェニは言いがかりをつけ追い出そうとする。

家に帰ったロナは数ヶ月塾も行かず、そのお金で声楽の勉強のため本を買っていたことがユニにバレてしまう。

本気で歌に打ち込む決意を伝えるロナと怒って本を破り始めるユニは言い争いになるが、ロナは「全部覚えたから」と歌声を披露する。

素晴らしい歌声に涙するユニは、チョンア芸術祭で歌声を披露し拍手喝采を浴びていた高校生の自分を思い出す。

翌朝「何を言われても私は歌う」と書かれたメモを見つけ、ため息をつくユニ。

ユニは江南区の高層マンション”ヘラパレス”の価格が高騰していると言うニュースを見て憧れていた。

ヘラパレスに車で現れ、颯爽と中に入っていく声楽講師のチョン・ソジン。すれ違う人々は皆お辞儀をしながら挨拶する。

部屋に戻りイ・ミニョクに声楽を厳しく教えるソジン、息子を応援する母のコ・サンア。

そこに現れたカン・マリが「娘のジェニにレッスンしてもらえませんか」とソジンにお願いする。

レッスン部屋でソジンのトロフィーを見つけたサンアは「先生の才能に嫉妬した同級生が、これで自分の首を切った有名な話があるんです」とマリに説明する。

「その後同級生は？」とソジンに尋ねるサンア。「不相応なものを欲しがり、その罰として声楽界を去りました」と告げるソジン。

夜になり食事会を開いたソジンと医師の夫ハ・ユンチョルの元に、弁護士のイ・ギュジンと妻のサンア、カン・マリが集まり談笑を始める。

そこに遅れて最上階のペントハウスに住むシム・スリョンとチュ・ダンテが参加する。

第28会チョンア芸術祭が始まる。

ロナ、ジェニ、ソッキョンと次々と歌声を披露し、ダンテ、マリ、ユニ、ユンチョル、ギュジン夫妻たちが拍手を贈る。そしてソジンが声楽部門の大賞を発表する。

階段から転げ落ちる若い女性。騒ぎに気づいて集まった人々は驚き、血まみれで倒れる女性と頭に刺さった金属片、その恐ろしい状況に息を呑む。

四ヶ月前ニューヨーク

チョン・ソジンはコンサートを行う。終演後に近々婚約だと噂されるダンテから連絡が入り、ソジンは翌日ソウルに帰ることを告げる。

そんなソジンの元に元夫であるハ・ユンチョルが現れ、酔ったソジンを介抱する。熱くなった2人は一夜を共にする。

ソウルにいるダンテの元にユンチョルとソジンの出来事が伝わる。ユンチョルはダンテの雇った男たちに捕まり、縛られ暴行を受けた上に海に捨てられるのだった。

ソウル

帰ってきたソジンに贈り物が届き、開けると自分の落書きされた遺影が花とともに入っていた。ソジンは憤りながらダンテに報告する。

弁護士だったギュジンは、国会議員として妻と大々的にパフォーマンスを始めていた。

ダンテとソジンが婚約することが報道され、学校でぶつかり合うソッキョンとウンビョル。

ロナは「殺人犯の娘だ」と同級生やバイト先から酷い扱いを受けてしまう。

激しい落書きのされた自分のポスターが玄関ドアに貼られ激怒しながら剥がしていくソジン。それを隠れて見ている人影。

「逃走中のユニかもしれない」とダンテに相談するソジン。「そのうちわかるから警備を強化しよう」と告げるダンテ。

家政婦のヤンに「これ以上失望させるな」と叩き、叱責するダンテ。土下座で謝るヤンは唇を噛み締めながら苛立ちをこらえていた。

あばら家に帰ってきたロナは玄関にサンドイッチが置いてあることに気付き、あたりを見回す。

そこに現れたヤンは「母親と連絡を取ったり会ったら承知しない」と髪を引っ張りながら彼女を脅し、サンドイッチを捨てて帰っていく。

サンドイッチを置いて陰から見ていたジェニの前にソッキョンたちが現れ「ずっとロナとつるんでいたの？」と責め立てられる。

ヤンはソジンのことを思い出し、わら人形に「チュ・ダンテは私の男よ」とつぶやきながら針を何度も突き立てる。

相続した家具店ジャコモにギュジンを呼び出したダンテはギュジンに頼み事をする。

ソジンが家に帰ると豪華な飾り付けがされていて、ギュジンたち友人が集まりサプライズだと告げる。

そしてダンテが現れてひざまずき、指輪を差し出してソジンにプロポーズをする。喜びながら指輪をはめてもらおうとするソジン。

そこに突如として大勢の警官たちが現れて「妻殺しの容疑で逮捕します」とダンテに手錠をかけて連れて行くのだった。

「ヤン・ミオクさんから通報があった」と告げる警官に怒りをあらわにするソジン。

ヤンは自宅で遺体で発見されていた。ヤンは服毒で亡くなり、ダンテが妻（シム・スリョン）を殺した真犯人だと遺書を残していたことを告げる警官。

弁護士と相談するダンテは恨みを持つオ・ユニが遺書を捏造している可能性を話していると、警察署の2階から降りてくるユニの姿を見つける。

ソジンは「あの女がなぜここに？」とわめいて、急いでユニの元に向う。

ソジンが呼びかけると不敵な笑みを浮かべて振り向くユニ。「なぜここにいるの！」とまくしたてるソジン。

「お前が何もかも仕組んだんだろう」と問い詰めるダンテ。そこにいた警官が「ユニさんはその前に出頭したんです」と告げる。

そのまま警官に釣れられて去っていくユニ。その姿を呆然と見つめるダンテたち。

「ヘラパレス殺人事件の真相が明かされました」と報道が流されスリョンを殺した犯人は長年被害者の夫にストーカー行為を続けていた、家政婦のヤン・ミオクだと放送される。

ニュースを見たソッキョンは涙を流し、ダンテとソジンは部屋に向かっていく。

ソジンは「ユニを追い詰めるチャンスだったのにこれで無罪になった」と声を荒げ、ダンテは「罪を着せなければ私が犯人になっていた」となだめる。

世論までユニについたことで誰か裏にいるんじゃないかと疑問に感じるソジン。

再審請求をしていたユニに無罪判決が出ると報道され、ロナはユニに会うため警察署に現れる。

ユニは号泣しながら「ごめんね」とロナを抱きしめ、ロナは「無実を信じてた」と涙を流す。

家政婦ヤン・ミオクに何があったのか

ロナを心配し陰で見守るユニ。ロナはバイトの募集だと聞きヤンの家を訪ねるがヤンの罠だった。

ヤンは「あんたの母親が逃げ回るから会長が怒った、娘が自分のせいで死ねば葬式にくるはずよ！」と叫び、ロナの首を絞めるヤン。

そこにユニが現れて引き離すが、ヤンは花瓶を投げつけようとする。

そこにローガン・リーが現れてヤンを倒すが隙を見たヤンは毒を飲み「あの世で待ってます会長」とつぶやき亡くなってしまう。

ローガンは「今すぐ出頭してヤンさんの審問を求めろ」とユニに指示を出し「後は僕がやる」と告げ、遺書を偽造し始めるのだった。

現在

そして3ヶ月後ダンテとソジンの婚約式が始まる。

ダンテとソジンの婚約式をヘリコプターの風圧でめちゃくちゃにしながら現れたユンチョルとユニ。

ユンチョルは「妻のオ・ユニだ」とダンテたちに紹介する。「婚約おめでとう」とソジンに告げるユニ。

ジョン・バイオの事業説明会に現れたダンテは、そこにいたユンチョルの姿を見つけ殴りつける。

ダンテは「あいつがなぜ生きている？」と秘書を蹴りつけ、2人が本当に結婚しているか調べるよう命令する。

ソジンの元にマリから連絡が入り、4502号室に入居したのは「ハ・先生とオ・ユニでした」と聞かされる。

電話を切ったソジンは、ダンテに「ユニがヘラパレスに戻ってきた」と告げる。

部下から連絡が入り、ユンチョルがジョン・バイオの実質的なオーナーであることを知ったダンテは苛立ちを隠せない。

ギュジン夫婦とマリはすぐにユンチョルがジョン・バイオの社長だと噂を聞きつけてみんなで羨ましがる。

ソジンは怒りをあらわにしながら、ユニの部屋に向う。それを見たサンアとマリは「楽しそうね」と後ろからついていく。

ユニとユンチョルの元に来たソジンはヘラパレスから出ていくように告げ、2人と言い争いになる。

部屋に戻ったが納得出来ないソジンが暴れながら叫ぶと声が出なくなっていることに気付く。

病院に行くと声帯結節だと診断され、公演を中止にするよう告げられるのだった。

ダンテの会社に現れたユンチョルは、ヘラクラブに入れるようにダンテに頼む。

ダンテは「50億ウォンくらい出せるなら考えてやってもいい」と言うのだった。

声が出なくなり、公演が迫り焦るソジンはデビューしていないアマチュアの中から、自分の代わりに歌う人物を雇おうと企み、秘書に指示を出す。

ギュジン夫婦とマリを買収したユンチョルは多数決でヘラクラブの一員となるが、納得できないソジンは「だったら私が抜ける」と去っていく。

「計画通りヘラクラブに入れたね」と喜ぶユンチョルと「結婚写真まで貼って本当の夫婦みたい」というユニ。

自分の代わりに公演で歌う人物を探すソジンは、次々と秘書のPCで声を確認していくが思い通りの声を持つ人物が見つからず焦りと苛立ちを秘書にぶつける。

「実はよく似た声の持ち主を見つけましたが、急に断られたので除外しました」と言う秘書。その声のデータを聞いたソジンは驚き「これよ」と言い秘書に資料を見せてもらう。

パク・ヨンランというその女性が気に入ったソジンは、どんな手を使ってでも連れてくるよう秘書に指示を出す。

ソジンは連れてきたヨンランに秘密保持契約書にサインを書かせる。

黒いフードにマスクを被ったヨンランが、予定の場所に移動する。公演が始まり、ソジン本人を超える素晴らしい歌声が披露され公演は大成功に終わる。

黒いフードを被っていた女性はヨンランではなくユニだった。

首と声帯をソジンに傷つけられていたユニは、ローガンにアメリカで何度も手術をしてもらい奇跡的に完治していた。

喝采を浴びながら公演が終わり、ソジンは「実力を隠していたの？やり過ぎよ」とヨンランに怒ると、フードとマスクを外した正体がユニであることに驚愕するのだった。

ユニは以前ソジンが部屋に来たときに、彼女の携帯にこっそり盗聴アプリをインストールして、声帯結節で代わりに歌う人物を探していることを知っていた。

「チョン・ソジンが替え玉を使うなんて」と不敵な笑みを浮かべて、挑発するユニ。

ソジンは激怒し首を締めようとするが、そこに大勢の記者たちが押しかけてユニは「おめでとう」とソジンを抱きしめる。

ソジンのサイン会にユニが現れ報酬は5億ウォンとVIP待遇と書いた秘密保持契約書を渡す。

翌日同窓会に遅れてやってきたソジンが座ろうとすると「そこは別の人が」と同級生に言われる。

そこに現れたユニは「遅かったわね」とソジンに告げる。ソジンは「ソウル大の同窓会だからあなたは関係ないでしょ」と告げるが、高校時代を知る同級生たちは歓迎する。

「昨日の公演を聞いていてユニを思い出した」と一人が言うと次々に賛同する同級生たち。

苛立つソジンは、ユニが殺人犯として逃亡していたことを語るが、ユニは「濡れ衣が晴れて無罪になったし、再婚して今は誰よりも幸せよ」と語る。

沸き立つ同級生たちに「夫がジョン・バイオの社長なの」とユニが言うと調べ始める同級生たち。

「ソジンの元夫でお医者さんよ」と同級生たちが話し出すとソジンは逃げるようにその場を離れる。

置いてあったナイフを持ち「殺してやる」とユニの元に戻ろうとするソジンだったが、同級生たちは「本当に自分で首に傷を付けたの？」と当時のことをユニに尋ねていた。

「ソジンがみんなやったと思ってた」と話し「本当はどうなの？」と尋ねる同級生たちに、ユニは「そのことならソジンに聞いて」とごまかす。

その姿を眺めるソジンは怒りに震え、ナイフを落とすのだった。

ユニを跳ね飛ばす勢いで車で突っ込んでいき急ブレーキをかけるソジン。微動だにしないユニ。

「いたぶってから破滅させる気なの？」とユニに問い詰めるソジン。

ユニは「そんなに焦るなら、チョン・ソジンの歌は口パク、公演を成功させたのはこのオ・ユニだとみんなに話そうかしら？」と脅す。

「望みをハッキリと言って」と尋ねるソジンにユニは引退を迫る。

ユニとソジンは言い争いになり、その2人の姿をダンテの秘書が隠れて見ていた。

秘書はすぐにダンテに報告する。ソジンがユニに何か大きな弱みを握られていることを知ったダンテは、策を巡らせ、ソジンの秘書を呼び出した。

口を割らないソジンの秘書から真相を探ろうと誘導尋問をするダンテ。

ソジンの秘書は「私のせいです」と懺悔をして、ソジンが声帯結節になってオ・ユニに騙されて代役を頼んでしまったことをダンテに告げる。

真相を知り「ソジンのかわりに歌っていたのはユニだったのか」と笑い出すダンテ。「今お知りになったんですか！」と驚きを隠せない秘書。

ダンテは「口を滑らした罰でクビになりたくなかったら、協力したほうがいいな」と秘書を脅す。

ユニは、アメリカに置いてきたロナのことを思い出す。当時アメリカで幸せに暮らしていた2人だったが、ユニは我慢できずにロナにミン・ソラ事件の真実を打ち明けていた。

ソジンの元に「お元気ですか先生」と入ってくる人物。聞き覚えがある声にソジンが振り返ると、海外にいるはずのロナが現れる。

「復学したくて戻ってきました」とソジンに告げるロナ。断ろうとするソジンにエリザベスコンクール第1位の表彰状を見せるロナ。

ソッキョンとウンビョルとミニョクたちが集まり、ジェニに無理やりコーラを一気飲みさせそれを撮影していた。

「いまだにこんなことしてるの？」と怒り、ジェニをかばうロナ。「生意気な口を聞きやがって」とロナに向かっていくミニョクは、こぼれていたコーラで滑って腕を骨折する。

ソジンから「ロナがミニョクを蹴って転ばせて、ミニョクは病院へ行ったわ」と聞かされたユニとユンチョル。

ユンチョルは病院に向かい、ユニは「本当にロナがここに来たの？」とソジンに尋ねる。「復学すると言って立派な賞状を持ってきたわ」と言うソジン。

驚くユニだったが、ソジンは「この暴行事件で復学はできなくなった」と告げる。

ユニがソジンに呼ばれて部屋に向うと、土下座して復学を頼むロナがいた。ユニはロナを帰らせようとするが、一生懸命に「許可してください」と頼むロナ。

ロナを帰らせたソジンは「例の件は闇に葬りましょう」とユニに告げ「ミニョクの件はあんたの出方次第よ」と不敵な笑みを浮かべるのだった。