Netflixオリジナル韓国ドラマ『魔法のランプにお願い』をもっと楽しみやすいようにわかりやすく徹底解説してしていきます。
本作は様々な要素が詰め込まれていてかなり混沌とした内容とも言えますが、それが他にはない魅力となっています。
個性的な作品なので自分が初回に見ていて理解しづらい部分も多かったので、項目ごとに確認しながらまとめてみました。
分かる範囲で散りばめられた小ネタの解説もしていますので、少しでも参考になれば幸いです。
この記事は第1話から第7話までの中で分かる範囲のあらすじ徹底解説と気になる部分の考察です。
8話以降の内容のネタバレはありませんので、安心してご覧ください。
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『魔法のランプにお願い』キャスト登場人物・あらすじ解説&レビュー
第1話~第7話のメイン登場人物と役割一覧
中心人物たち
役名 | 役割 |
---|---|
キ・ガヨン | 前世でイブリースを封印することになった反社会性パーソナリティ障害の女性。 |
イブリース | 前世で自分を封印したガヨンが主人となり、振り回されている |
イジラエル(リュ・スヒョン) | イブリースと因縁深い天使 |
イ・ミジュ | 祖母パングムの若返った姿。周囲をごまかすため別人ミジュを装う |
チェ・ミンジ | ガヨンの唯一無二の親友。歯科院長の院長 |
イブリースに願い事をする人物
役名 | 役割 |
---|---|
カン・イムソン | スーパー従業員。支店長になる、20年前に戻る、と2つ願い事をするが… |
ク・ボギョン | ガヨンの中高の同級生。ガヨンの預金を自分に振り込ませるために2つの願い事を使う。 |
野良犬(キム・ゲ) | 1つ目の願いでイケオジ、2つ目で身分証のいらない人物に。 |
オム・サンテ | ソルロンタン店を営む母の息子。1つ目の願い事では鹿を生き返らせ、2つ目で過去を確認する |
コ・ヨンヒョン | 村に越して1年のユーチューバー。1つ目の願い事で村の隠された犯罪を配信する |
その他の登場人物
役名 | 役割 |
---|---|
セイド | イブリース従者の神獣 |
イレム | イジラエル従者の神獣 |
チョン・ジュヌ | 村に越してきたガヨンの大学の同窓生。 |
フン(フンビッシュ) | ジュヌの息子 |
ワーヒド | ジュヌの妻 |
第1話 あらすじ解説&考察
第1話あらすじ概要
ガヨンは自分を捨てた母に会うため毎年ドバイへ行き、20年ぶりに再会を果たすが母は冷たく突き放す。
ガヨンは祖母を泣かせたら許さないことを母に告げ、その場を立ち去る。
翌日、ドバイ砂漠ツアーを楽しむガヨンは砂漠に落ちていたランプにつまづき、それを拾って振ってみるとランプの精であるイブリースが現れる。
イブリースは新しい主人になったガヨンが自分を閉じ込めることになった983年前の少女の匂いだと確信し、復讐できると喜んでいた。
神に新しい主人を堕落させる約束をしていたイブリースはガヨンに3つの願いを言うようにつきまとうが、ガヨンは願いを言おうとはしなかった。
ジーニーの始まり
ジーニーは煙のない火から生まれた精霊で天使が創られた翌日の木曜日に創られたとオープニングで語られます。
ジーニーはキム・ウビン演じる主役のイブリース以外にも複数のジーニーがいたことがわかります。
ジーニーは本作においては精霊の種族名といった感じなんでしょうね。
神を超えようとした仲間?のジーニーたちと、面倒だからとそんなことはやろうとしなかったイブリース。
そんな反乱を起こしたジーニーたちを滅ぼすために神が天使を送り込みます。
戦いは300年も続き、イブリースと何人かのジーニーが生き残り、イブリースはランプに閉じこもります(神から逃れるためなんでしょうか)
この世が浄化されると神はあくる日金曜日にジーニーに代わる種族として泥で人間を作ったと語られますが、これは旧約聖書『創世記』がモチーフとなっているようです。
『魔法のランプにお願い』と聖書の関わり
旧約聖書『創世記』では月曜日に光と闇、火曜日に陸と植物、水曜日に太陽月星、木曜日に魚鳥、金曜日に陸の動物と人間が創られ、土曜日は安息日とされています。
月~木の部分を浄化として、金曜日に人間が創られたという流れになります。
そして神は自らが創造した最初の人間にひれ伏すように命じ、天使とジーニーたちは従いましたが、イブリースはそれを拒みました。
それに怒った神がイブリースを天国から追放、イブリースは地獄へと落ちてしまいます。こうしてイブリースはサタンと呼ばれるようになります。
(キリスト教でサタンはルシファーと同一視されることもあり、ルシファーはかつて最も美しい天使でしたが、神に反逆して天から追放され、堕天使サタン(悪魔)となったとされています。)
新約聖書では、サタンは人を誘惑し、神から遠ざけようとする存在として描かれています。まさに本作の主人公イブリースそのものであることからこちらがモチーフになっていことがわかります。
今の段階では不明ですが、神が創造した最初の人間というのがスジ演じるキ・ガヨンの可能性があります(人間全体のことを言っていて特に関係ないのかもしれませんが、ちょうど語られる部分でガヨンの姿が出てきます)
地獄に落ちたイブリースの交渉と神の条件
地獄に落とされたイブリースは神と交渉します。自分の運命を受け入れる代わりに人間を誘惑して地獄に落とすことを許して欲しいと。
イブリースは神に寵愛される人間がいかに価値のない存在か証明しようとしていました。
神は要求を受け入れる代わりに「たった一人でも純粋な人間に出会ったなら、お前は地獄よりさらに深い…」と告げます。
地獄より深い場所は新約聖書『ペトロの手紙 第二 2章4節』に登場するタルタロス(Tartarus)と呼ばれる場所が該当します。
- 「堕天した天使たちが閉じ込められた場所」とされ、地獄よりさらに深い牢獄として描かれます。
- ギリシャ神話の影響を受けた概念で、神に反逆した存在が永遠に封じられる深淵。
本作でタルタロスという存在が語られるのかはわかりませんが、おそらくイメージされているのではないかということで記しておきます。
3つの願い
上記で説明した神との取引から人間を誘惑して堕落させ、地獄に落とそうというイブリースによって3つの願いが生まれました。
イブリースは地獄から出てランプや指輪、壺などに宿り呼び出した人間の3つの願いを叶えていきます。
利己的で怠惰(たいだ)な人間は身近な者を裏切って自ら堕落していきました。
そんな中、東方の小国(朝鮮半島に存在した王朝、高麗)から来た少女(主人公ガヨンに関係あるのでしょう)が3つの願いを他人のために使います。
純粋な人間に会ってしまったイブリースはランプと共に闇より深い場所へと送られてしまいます。
イブリースの目的
イブリースは闇に沈む前に少女の骨と肉が混じった土を一握り持っていきます(忘れないためでしょう)これが時折出てくる砂時計の中に入っている土だと推測されます。
そしてイブリースは新たな主人が現れて再び地上に出たら、少女(の転生)を見つけ出して必ず堕落させて地獄に落とそうと企んでいました。
ここまでが第1話オープニングの流れです。
ガヨンの生まれと育ち
ガヨンは母に捨てられ祖母が育てることになったようです。
反社会性パーソナリティ障害に生まれた娘ガヨンを育てる自信がなく、放棄してしまったのでしょう。
ガヨンの叔母が母の代わりにお金(会いにこないように)を定期的に持ってきていたことや、母がドバイ在住なことから両親がお金持ちだったのか、それとも母がお金持ちと再婚したのか、裕福な暮らしをしていることがわかります。
叔母が毎回写真を撮っていった(おそらく母に頼まれて)と話していることから、娘に対する愛情はあったように感じられますが、現在の生活を壊したくないということなんでしょう。
祖母は叔母が持ってきたお金を埋め始めてどんどん畑が広がっていったようです。
母、父、2人の姉を死んだと聞かされていたガヨンは叔母が管理するビルの所有者が母であることを知り、毎年ドバイへと母に会いに行くことになりました。
コグン定食を出すレストランに毎年行っていたことから、ガヨンの母か父(再婚?)がここのレストランのオーナーか関係者なのでしょうね。
反社会性パーソナリティ障害(ASPD)とは、他人の権利や社会のルールを無視し、反復的に違反する行動を取る人格傾向を特徴とする精神疾患です。以下に簡潔にまとめます。
- 他人の権利を侵害する行動(嘘、詐欺、暴力、窃盗など)
- 罪悪感や良心の欠如
- 衝動的・攻撃的な行動
- 責任感の欠如(仕事・約束を守らない)
- 他者を操作・利用する傾向
サイコパスはASPDの一部に含まれるより冷酷・計画的なタイプとされていますが、本作ではサイコパスと呼ばれている場面もあります(周りの人からの印象かもしれませんね)
ASPDは「感情を表に出さない=冷淡」ように見えても、内面では自分中心の感情が強く働いていることが多く、怒りなどの衝動的感情は出やすいのが特徴です。
ガヨンは感情は表には出しませんが、祖母や村の人々に温かい人間になるよう育てられたため、人を思う優しい心を持っています。
闇の底から出ようとするイブリース
神との取引に失敗し、闇の底に落ちてしまったイブリースは長い間神獣であるセイドに外の世界の情報を集めさせています。
イブリースはそうやって自分を閉じ込めることになった少女の転生した姿を追いかけていました。
ガヨンと再会したイブリース
砂漠でガヨンと偶然?再会してガヨンが主人となったイブリースは、彼女を誘惑して堕落させようと3つの願いを言うようにしつこく追いかけていきます。
イブリースは神に、自分の新しい主人を堕落させたら天国と地獄を行き来できるよう独立させて欲しいと頼み、神は「お前が人間に再びひれ伏す日が訪れたなら、容赦なくその首がはねられるだろう」とイブリースに伝えます。
つまり失敗すれば恐ろしい結果が待っているので、イブリースは何がなんでもガヨンを誘惑して堕落させなければなりません。
イブリースはそのあたりのことを正直にガヨンに語って願いを言うように命令します。悪い精霊なはず?なのに、どこか素直さがあって憎めないですね。
3つの願いのルール
死者は蘇らない、未来には行けない、それ以外は叶うということをイブリースが語ります。
第2話あらすじ
第2話あらすじ概要
ガヨンはイブリースと衝突するが、何事もなかったかのように一緒にドバイから韓国へと帰国する。
ガヨンは祖母の待つ家に帰り、一緒についてきてしまったイブリースを祖母や村人たちに同居相手だと仕方なく紹介する。
イブリースはガヨンがサイコパスだと聞いてどんな性格が調べ、他人の命をどう思っているのか確認するためにガヨンの目の前でカーセンターに魔法で火をつけて閉じ込める。
願い事を言わないと村全体、国全体が焼き尽くされるかもとイブリースはガヨンが願い事を言うように仕向けようとしていた。
激怒したガヨンは勝手口から出てきてイブリースを痛めつける。イブリースはガヨンが他人の命に関心がなかったことがわかり手強さを感じていた。
祖母を教えから人間が善の存在であると信じるガヨンはイブリースに1つ目の願い事をする。
セイド(神獣)
神獣と紹介されているセイドはイブリースの漆黒の髪と輝く一粒の涙で生まれたと語られます。
この後に出てくるイジラエルにも同様の神獣がいるので、驚異的な力を持つ天使やジーニーは従者として神獣を創り出していたのかもしれませんね。
イブリースの能力
イブリースは自分の姿を特定の人にだけ見えるようにすることが出来ます。
また、自分の顔を砂のもやだったり全く別な姿に見せることもできるようです。
これが分かりづらいということでガヨンが自分にだけ見える状態がわかるようにとピン(髪留め)を渡します。
ピンが付いている時はガヨンにだけ見えている状態です。
ガヨンが秒針の音を聞く理由
幼いガヨンが両親が死んだと聞かされて怒りが収まらない時に、祖母パングムが時計の秒針を耳に当てて「腹が立ったら目を閉じて秒針の音を聞きなさい」と教えたことで習慣化されました。
ガヨンの学歴
ガヨンは国立科学大学を首席で合格しています。
これは祖母がうるさいから離れたいというガヨンに、一生懸命勉強して大学に行けば離れられると祖母が教えたことで猛勉強した結果です。
しかしその後は学歴とは関係ない義林カーセンターという整備工場の社長となり、狙い通りとはいかずに祖母は嬉しいやら悲しいやら複雑な気持ちになりました。
伏せ字の小ネタ
映像を見て自分をアイアンマンやキャプテン・アメリカのように語るジーニーにガヨンが伏せ字で返します。
おそらく映写機やパソコンがマーベルヒーローの映像を流していて、イブリースが自分の姿が人間にはこう見えているのかと勘違い(冗談ぽく)しています。
それを聞いたガヨンはそっち(あんた)はディズニーキャラクター(アラジンのジーニー)だからこっちの映像(マーベル)とは年齢制限と世界観が全く違うと突っこんでいるのが伏せ字になっているものと思われます。
マーベルやディズニーは著作権が厳しいことで有名ですので、それでひとネタ作ったシーンですね。
ガヨンのルールとルーティン
ガヨンにとって祖母がルールで水曜日のカムジャタンがルーティンとして絶対に変えてはならないことと決めているようです。
そのことから祖母が亡くなったら(自分が危険な存在になるかもしれないから)自分も死ぬつもりで棺を2つ作らせています。
4のつく日にスキューバなどのアクティビティを行うルーティンもあり、後にイブリースはガヨンが死の準備をしていることに感づきます。
ガヨン第1の願いごと
祖母から人は善意の存在だと教えられ、それを信じるガヨンは人々は必ず堕落すると言い切るイブリースに「証明して」と、勝負を挑みます。
「今からこの道で出会う5人の願いごとを聞いてそのうちの3人以上堕落したら、願い事を全部言って殺されてあげる」
人が必ず堕落することをイブリースが証明することが第1の願いだとガヨンは告げます。
第3話あらすじ
第3話あらすじ概要
道を通った5人はスーパーの従業員カン・イムソン、ガヨンの同窓の銀行員ク・ボギョン、ガヨンによく吠える野良犬、ソルロンタン店の息子オム・サンテ、一年前に村に来たYouTuberのコ・ヨンヒョン。
イブリースがこの5人の中の3人を堕落させることができたら、ガヨンは残り2つの願いを全て言うことになった。
イブリースは自分には人々を堕落に導くサタンという別名があることをガヨンに伝える。
イブリースとガヨンは願いごとが本当に叶ったのか真実を記録するためにイジラエルの羽を手に入れ羽ペンを作る。
カン・イムソンはイブリースへの第1の願いでスーパーの支店長になった。
タワーの上で暗闇に2人きりになったイブリースとガヨン。
イブリースに好意を持ち始めたガヨンはミンジから聞いていたキスのタイミングだと気が付き自分からキスをしてみるが、期待外れだった。
「俺がやると違う」イブリースはそんなガヨンにキスをする。
欲望に身を任せるガヨン?
ガヨンの前世でしょうか?アラビア風の場所で金品に囲まれて女性(ガヨン)が笑う姿が少しだけ登場します(ガヨンが夢を見る)
ただの夢なのか、イブリースに誘惑され堕落した過去があるのか、また別の理由があるのかはまた別の機会で語られるのかもしれません。
過去を見るイブリース
イブリースが過去に戻って?ガヨンの前世を調べています。
1909年 沿海州、1592年の朝鮮などに移動しており時間を自由に移動できるのでしょうか。もしかすると追体験のようなものなのかもしれませんね。
文字が永遠に消えないペン
(村人たちの)願いごとが本当に叶ったのかを記しておくために、ガヨンとイブリースは何が起こっても書いた文字が永遠に消えないペンを手に入れようとイジラエル(リュ・スヒョン)の元へやってきます。
イブリースの指示でガヨンは翼を出したイジラエルから羽をむしり取ります。
文字が永遠に消えないという天使の羽ペンは、ウソを書くと消えてしまい真実のみが文字に残るという特徴がありました。
埋まったランプに砂をかけていたイジラエル
イジラエルは983年間毎日沈んだランプ(中にイブリース)の上に砂をかけていました。兄弟とも言い合う2人の間にどんな遺恨があるのか気になるところですね。
親友ミンジとの出会い
ガヨンは学生時代にいじめっ子を脅してミンジを助け、友達がいない同士2人でいるほうが効率的と強引に友達になり、そのまま仲を深めていつしか親友となりました。
何かを企むイジラエル
イジラエルはイブリースを倒すことが宿願だと、従者のイレムが語っています。
20年間サイコパスを研究していたというイジラエルの謎の言葉(なぜ20年間なのか)が気になるところですね。
神(あの方)から命令されてイブリースが人にひざまずく瞬間が来たら首をはねるようにと言われているようですが、それだけではない雰囲気を感じさせています。
株で稼いでいるガヨン
ガヨンは実はカーセンターは副業で、投資家として株で大金を稼いでいました。
第4話あらすじ
第4話あらすじ概要
キスが気に入ったガヨンはイブリースに何度も迫るが、戸惑うイブリースはキスにもルールがあると雨が降っていて酒を飲んだ後だと説明する。
銀行員のボギョンはガヨンの残高の凄まじい金額や彼女が持っているバッグを見て嫉妬していた。
ガヨンに会いに来たイジラエルは、イブリースが人間にひざまずく瞬間に首をはねる命を受けていることを説明し、ガヨンに協力することを告げる。
カン・イムソンは2つ目の願いで20年前に戻ってスーパーの支店長にするようイブリースに頼む。
引っ越してきた大学の同級生ジュヌと再会するガヨン。
村の野良犬はイブリースに40代のイケオジにしてほしいと1つ目の願いをする。
ガヨンは祖母の健康で長生きをしたい気持ちを知り、祖母を自分と同じ年齢に若返らせるようイブリースに第2の願い事をする。
タワーの画像を保存するガヨン
ガヨンがオープニングでタワーのセキュリティに侵入し、画像を保存しています。説明が少ないですが、これはお気に入りのキスシーンを保存しておきたい恋心なのかもしれませんね。
引っ越してくる怪しげな家族
村に新しい建物を作り、ガヨンの同級生だったジュヌ一家が引っ越してきます。そして息子フンの胸に下げられている指輪がなぜかクローズアップされます。
外には怪しげな人々が集まり、足を縛られている外国人が中から見ていたりと謎が多いですが、後に明かされていくことでしょう。
1000年ぶりのキス
イブリースはセイドにガヨンとのキスが1000年ぶりだったことを語り、ファーストキスと変わらないとドキドキしている姿を見せます。
イブリースとイジラエルの戦い
神は光から天使を、煙のない火からジーニーを創り出した。
神は、傲慢になって反乱を起こしたジーニーたちを滅ぼすように天使たちに命じる。
天使たちは地上のジーニーたちを殺りくし、その先鋒にはイジラエルがいた。
その戦争は300年続き、イブリースはほとんどの兄弟を失い地獄に送られて1000年近く閉じ込められることになる。
イブリースの兄弟たち
上記の戦争の話からイブリースは兄弟たちを思い出します。眠りを操る者、魂の花を育てる者、雨を操る者
これらの人物は後に登場することになります。
20年前にガヨンに会っていたイブリース
現在のイブリースはガヨンがまだ幼い20年前に戻って様子を見に行きます。するとガヨンの記憶に出会った時の思い出が刻み込まれていきます。
野良犬の願いごと
「ダニエル・ヘニー似の40代のイケオジになりたい」という野良犬の願いごとを叶えたイブリース。
そのイケオジは本物のダニエル・ヘニーさんが演じているというサプライズコメディなシーンです。
ちなみに私はダニエル・ヘニーさんを知りませんでした(知識不足でゴメンなさい)『私の名前はキム・サムスン』で活躍していた方のようですね。
第5話あらすじ
第5話あらすじ概要
ガヨンは祖母パングムを村人たちにはハワイに行っていることにして若返らせる。
ガヨンとパングムは村人たちをごまかすため、若返ったパングムのことを清潭洞から来たイ・ミジュという人物設定に決め、イブリースと3人の秘密にする。
第2の願いごとが叶ったイムソンだったが、以前は仲が良かった娘と険悪になってしまい、後悔していた。
1つ目の願いでイケオジのキム・ゲになった野良犬だったが、身分証がなく戸惑ってしまい再びイブリースを呼ぶと、イブリースはゲを身分証を持つ人間を金で雇う人物にする。
鹿を車でひいてしまったサンテの前にイブリースが現れて何でも願いを叶えると告げるが、信じていないサンテは第1の願いで鹿を生き返らせるよう頼み、真実だとわかって悔しがる。
銀行員ボギョンは目の前に現れたイブリースにガヨンの通帳にあるお金を全部自分に下さいと頼む。
野良犬→イケオジ→?
1つ目の願いでイケオジ(キム・ゲという名前のようです)になった野良犬ですが、身分証がなくて困っていることをイブリースに伝えると、2つ目の願いで身分証を持つ人を金で雇う存在にしてもらいます。
ただどんな身分のどんな存在か詳細が語られません。運転手を従えた雰囲気から察するにおそらく貸金業者の社長といった感じなのでしょう。
いずれ詳しく語られることがあるのかもしれませんが、7話までの範囲では運転手を従えた人としか言いようがないですね。
ジュヌとガヨンの過去
イブリースはガヨンと仲良くしているジュヌをキザな野郎だと気になって、セイドに調査させます。
2人は国立科学大学の同級生で出会ってワルツ同好会に入っていたことがわかります。
ガヨンは「人の首を取るよりリズムを取るほうがマシ」とミンジに言われて始めたようですね。
ジュヌは奨学金を断ったガヨンの代わりに海外留学でアラブの研究所に行っていたようです。
現在は村に引っ越してきて結婚して妻ワーヒドがいるようですが、ガヨンの写真をたくさん持っていて眺めています。
そして、庭には入れ墨の入った男たちがたくさんいて殺伐とした雰囲気を醸し出しています。
大きな秘密がありそうなジュヌがアラブで何をしてきたのかこの先注目ですね。
積極型投資で稼いだガヨン
高校生のガヨンは叔母が定期的に持ってきていたお金を積極型投資を行い、買った株が全て高騰して大金持ちになっています。
叔母が持ってきていた分の元金は全て寄付してしまったようです。
イブリースを抱きしめるガヨン
ガヨンが唐突にイブリースを抱きしめ「うちのイブリースはあったかい」と背中をポンポンと叩きます。
祖母パングムに子供の頃からされてきたことなのでしょう。
人間の欲望と堕落を見てきたイブリースの悲しみが感じ取れたのでこういう行動に出たのかもしれませんね。
この時ランプの中に光の文字が浮かび上がりますが、どんな意味があるのかは今の段階ではわかりません。
砂時計の秘密
ランプの中に止まっている砂時計があります。中にはガヨンの前世の骨と肉が砂になったものが混じっています。
イブリースは砂時計を棺だと言っていました。ガヨンの前世の砂を入れた棺ということなのでしょうか。
ガヨンがそれに触れると腕時計が急激に逆回転し、過去の記憶が一瞬フラッシュバックしています。
以前見た夢で笑っていたガヨンの前世?はランプの中にいたということがわかります。しかしイブリースは中に入ったことはないと言い切ります。
夢が未来の可能性もあり、謎は深まるばかりです。
ガヨンのカーセンターに現れる子供
ガヨンのカーセンターにジュヌの息子フンが登場します。ガヨンの前世に関係するような質問をしますが、これが後の伏線となっています。
第6話あらすじ
第6話あらすじ概要
ボギョンはガヨンの振込限度額が1000万ウォンであることに苛立ち、イブリースを呼び出して振込限度額をMAXにするよう2つ目の願い事をする。
砂時計を触った時に腕時計が逆回転したことが気になるガヨンはもう一度ランプに入ろうとしてランプの底の文字が気になり、調べると製造年月日が書いてあった。
ガヨンは製造年月日からイブリースが閉じ込められていたと語る983年には20年足りないことに気がつく。
過去が気になったガヨンはイジラエルの元へ行き、自分の前世が死んだ瞬間に連れて行くよう頼む。
失踪者
刑事が失踪した女性のことをガヨンのカーセンターに聞き込み調査にやってきます。
この金髪の女性はガヨンには関係ありませんが、ガヨンがカーセンターである人物のテールランプを修理した時にテールランプに金髪と血(おそらく)が付いていることに気がついていたようでサンプルが取ってありました。
この修理するシーンが短くて誰だったか覚えていない方もいるかもしれませんが、すぐ後に出てくるのでここでは伏せておきます。
イジラエルの秘密
孤独死する老人の前に必ず現れているイジラエル。フードを被って鎌を持つ過去の姿は死神そのものですよね。
おそらく神から与えられた業務で死ぬ人間の傍にいなくてはならないのでしょう。事後処理のため昔は自分で警察に連絡をしていたと語っています。
今後説明があるのかはわかりませんが、翼が黒いことからもイブリース同様過去に何か秘密がある堕天使だったりするのかもしれませんね。
堤川駅前の人物
イブリースが堤川駅前で占いを勉強しているという女性に声をかけられます。
魂はきれいだけれど悩みがあると指摘され、イブリースはガヨンの不幸が全く嬉しくないことに戸惑っていました。
現段階ではイブリースの心情を説明するだけのシーンにも見えますが、細かい伏線の多い本作ですから後に関係してくるのかもしれません。
座っている時計台に刻まれた文字に何か意味があるのかと調べましたが、実際にロータリークラブが寄贈した旨が書かれているようです。
耳が聞こえないイレム
ミンジに声をかけられたイレムは耳が聞こえないことを明かします。
イレムが「天国の秘密を聞けないように」と意味深な発言をしています。天国には後ろ暗い秘密があるのでしょうか。
イジラエルによって創られた時に耳を聞こえなくされたようです。
ランプの底の文字の秘密
ランプの底には「製造日から無限に使用可。製造日1061年10月24日」と書いてありました。
本作での現代は2024年なのでイブリースが語っている983年間閉じ込められたというのを真実とすると、現代が2044年でなければなりません。
イブリースが20年多くカウントしたのでなければ、何か理由があるはずです。
この20年のズレに秘密があることが徐々に明かされていきます。
フンと異国人
本だらけの暗く広い部屋に座る異国人。そこにフンがやってきて僕がいるからリンゴを食べていいよと告げます。
足が黒い紐で縛られている異国人は果たして何者なのか、フンとはどういう関係なのか、どこか禍々しい雰囲気が漂っています。
ガヨンの前世
{イブリースはイジラエルと語りながら砂漠で次の主人を待っていた。
そこに少年フンビッシュと少女ガヨンの奴隷を引き連れた商人の集団がやってくる。ハイエナに囲まれた商人たちはフンビッシュをおとりに使う。
フンビッシュの悲鳴が聞こえる中イブリースが現れ、驚いた商人たちはガヨンを置いて逃げていく。
ガヨンの前に現れたイブリースは3つの願いを叶えると言って最初の願いを求め、ガヨンはハイエナに襲われているフンビッシュを助けて「ずっと長生きできるように」と頼む。
フンビッシュは助かり、ガヨンは2つ目の願いで高麗の他の子供たちが自分のように奴隷にならないよう頼む。}
イジラエルはこの出来事が起きたのは西暦1041年だと語ります。ランプの製造年月日は1061年であることを知っているガヨンは20年の差に疑問を抱きます。
ガヨンの前世の最後の願い
イジラエルはガヨンに、フンビッシュと高麗の子供たちを助ける願いをしたことで、大勢の死者が出たと告げます(奴隷を狙う人々を根絶やしにした?)
自分がイブリースに願い事をしたせいで大勢がひどい目に遭ってしまったと感じた少女ガヨンは、自分と精霊さま(イブリース)に必ず罰を与えるようにとイブリースに最後の願いをして息絶えてしまいます。
ガヨンが未来でサイコパスのようになってしまったのはこの罰の影響なのでしょうか。
亡くなったガヨンが砂になり、イブリースはその砂を握りしめたまま座り込みます。
それをイジラエルと追体験していた未来のガヨンはイブリースがこの時、真の悲しみの表情(祖母に教えてもらった)をしていたことに気が付きます。
第7話あらすじ
第7話あらすじ概要
ランプの中の砂時計が動き出したのを見たイブリースは、セイドの助言からガヨンを堕落させるタイムリミットが近づいていることを知り、ガヨンに様々な感情や愛を植え付けてやろうと意気込んでいた。
イブリースはガヨンに聞かれて紀元前にジンニーヤという恋人がいたことを語ると、ガヨンは雨を司るジンニーヤとイブリースがキスしていたんじゃないかと疑いの目を向ける。
酒を飲んでいるヨンヒョンの携帯に突然ジーニーが現れ、願い事を叶えると表示される。
酔っていたヨンヒョンは村の隠された犯罪のようなバズるコンテンツが欲しいとジーニーに第1の願い事を頼む。
突然山の中に飛ばされたヨンヒョンは山に埋められていた遺体を見つけ、その姿はライブ配信されていた。
白骨化した遺体は20年以上前のものだとわかるが、ガヨンがやったんじゃないかと村ではひそやかに噂されてしまい、ミンジは怒り、ミジュは悲しみ、イブリースは心配していた。
イブリースを呼び出したサンテは20年前に行かせてくれと日時を伝えて2つ目の願い事を頼む。
20年前に猟奇犯罪を行っていたサンテはその時に目撃者がいたことが気になっていた。サンテは願い事で20年前の目撃者が母であることを知り一安心する。
イブリースに話を聞いたガヨンはサンテが連続殺人犯であることがわかり、最近失踪した女性もサンテが犯人の可能性が高いことに気がつく。
眠りを司るイブリースの兄弟シャーディーが現れ、眠るイブリースの手首を黒い紐で縛る。
シャーディーの主人はイブリースが過去に不滅の存在にしてしまったフンビッシュだった。
イブリース・ガヨンと砂時計
過去を追体験しているガヨンが過去のイブリースに触れると、現代のイブリースの体から熱?が出ているように触れたものが灰になり、苦しみ始めます。
そして983年間止まっていたランプの中の砂時計が動き始めます。
見慣れない記憶がフラッシュバックしているガヨンとイブリースに何か封印された2人の時間があるように感じます。
以前紹介した空白の20年、その時2人が過ごした思い出があり、それに近づいたことで砂時計が動き始めてイブリースの体に変化が起きたのではないかと推測されます(現段階では不明)
セイドが砂時計はガヨンを堕落させるまでのイブリースに残された時間を表しているんじゃないかと語っています(神が定めた制限時間?)
イレムがイジラエルに「20年の差まで知られたんですか?」と尋ねる場面があり、何かを知っている様子ですが詳細は後半を楽しみにしましょう。
ガヨンが朗読する詩について
第7話のオープニングで唐突ともいえるガヨンの詩の朗読が始まります(こういった混沌とした内容がまた本作の魅力ですね)
これは祖母パングムがガヨンに人の悲しみについて学んでもらいたいという気持ちから教えられたのでしょう。
実在するのかと思い調べてみると、作者と作品がわかりました。
実在する韓国の詩人「鄭浩承(チョン・ホスン/정호승)」の代表作
「슬픔이 기쁨에게(悲しみが喜びに)」から引用されていると思われます。
「私は今、あなたにも悲しみを与えよう。
愛よりも大切な悲しみを与えよう。
冬の夜の街路でミカンをいくつか置き、
生きてきた寒さに震えているおばあさんに」(抜粋:独自の翻訳です)
続きには凍死者などのフレーズも含まれていてドラマで朗読されるものと同様の一節となっていますので間違いないでしょう。
詩は1979年刊の第一詩集『悲しみが喜びへ』に収められ、韓国ではよく知られた作品のようです。
ドラマ内では文字が書いてある画像も出てきますので作者名も書いてあるのかもしれませんね。
興味のある方は検索してみてくださいね。
ドラマパロディネタについて
イブリースがガヨンに愛を植え付けようと、何かのドラマの再現みたいなことをしているんですよね。気になって調べて見ました。
本作には脚本家キム・ウンスクの過去作をいじったセルフ・パロディが多数散りばめられているようです。
第7話の場面では『パリの恋人』での代表的な名台詞「あの男は私の人だ…なぜ言えない!」を「なぜ言えない?このジニーは私のものだ~」と置き換えています。
次は『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』のパロディらしいですが、ソン・ヘギョ演じるムン・ドンウンの名セリフなのでしょうか。カツラを被ってブラボーと言っています(見たのに細かい台詞は覚えていない笑)
最後に『相続者たち』でキム・ウビンが演じていたチェ・ヨンドの名台詞でキメています。
韓ドラマニアでないとわからないこういったネタが多数含まれているのも本作の隠された魅力かもしれませんね。
眠りを司るシャーディー
7話後半に歌で眠りを司る、イブリースの兄弟ともいえるシャーディーが登場します。
フンに捕らえられているような様子もあるシャーディーですが、兄弟を大勢殺めたイジラエルを憎んでいる様子。
シャーディーは黒い紐でイブリースの手を結んでしまいますが、イブリースに自分が縛られていることを伝えるためのようですね。
糸が切れないからとガヨンがイブリースの手首を切り落としてしまい、ウェンズデー(アダムス・ファミリー)のハンドのパロディみたいなシーンもありました。
8話以降の続きは制作中ですので興味があればまたチェックしていただけると嬉しいです。
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