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韓国ドラマ『魔法のランプにお願い』第8話~第13話(最終話)あらすじ徹底解説&考察

Netflixオリジナル韓国ドラマ『魔法のランプにお願い』をもっと楽しみやすいようにわかりやすく徹底解説してしていきます。

本作は様々な要素や伏線が多い物語となっていて、それが他にはない独自の魅力となっています。

気になる伏線や重要な場面、おまけに小ネタも一緒を項目ごとにまとめてあります。

この記事は第8話から最終話の第13話までネタバレありのあらすじ徹底解説と気になる部分の考察です。

ガヨンとイブリースの過去に何があったのか詳しい内容は11話の「封印されていたイブリースの記憶」の項目を読んでいただけるとわかるようになっています。

2人に隠された秘密を先に知っておきたい方はチェックしてみてくださいね。

前回までのあらすじ・キャスト登場人物一覧がわかるメインページはこちらから↓

『魔法のランプにお願い』第1話~第7話 あらすじ徹底解説&考察

『魔法のランプにお願い』キャスト登場人物・あらすじ解説&レビュー

移動できる目次

第8話~第13話(最終話)の登場人物と役割一覧

中心人物たち

役名役割
キ・ガヨン前世でイブリースを封印することになったサイコパスの女性。
イブリース前世で自分を封印したガヨンが主人となり、振り回されている
イジラエル(リュ・スヒョン)イブリースと因縁深い天使
イ・ミジュ祖母パングムの若返った姿。周囲をごまかすため別人ミジュを装う
チェ・ミンジガヨンの唯一無二の親友。歯科院長の院長

イブリースに願い事をする人物

役名役割
カン・イムソンスーパーの支店長をクビになり最後の願いで2つの願いをしたことをイブリースに忘れて欲しいと願う。
ク・ボギョンガヨンの中高の同級生。ガヨンの預金を自分に振り込ませるために2つの願い事を使う。
野良犬(キム・ゲ)寿命が近いため最後の願いで家族に別れを告げるために犬に戻る。
オム・サンテソルロンタン店を営む母の息子。最後の願いで過去の犯行直前に戻る。
コ・ヨンヒョン村に越して1年のユーチューバー。1つ目の願い事で村の隠された犯罪を配信する
チェ・ダジンヨンヒョンの妻。

その他の登場人物

役名役割
セイドイブリース従者の神獣
イレムイジラエル従者の神獣
チョン・ジュヌ村に越してきたガヨンの大学の同窓生。借金返済のためにフンを手伝っていた
不滅の存在(カーリド・フンビッシュ・フン)元は不滅となったフンビッシュだったが、魂が入れ替えられ現在はカーリドの魂となっている
ワーヒドフンの手下でジュヌの妻を演じている
ジンニーヤ雨を操る精霊。イブリースの元カノ
シャーディーイブリースの兄弟で眠りを操る精霊。カーリドの父
カーリド精霊の父と人間の母から生まれたシャーディーの息子。不滅の存在となり、精霊を操る力を得ようとしている
ザハライブリースの兄弟。魂の花を育てる精霊

第8話 あらすじ解説&考察

第8話あらすじ概要

ガヨンは黒い糸の効果を調べると精霊が精霊を縛った時だけ効果があり、ガヨンの血で染められて黒くなっている可能性が高いことがわかる。

ジュヌはお金のために得体の知れないフンとワーヒドの家族を演じていたが、容易に人を殺めてしまうフンや彼らの過去を聞いて恐ろしくなる。

ガヨンはサンテが過去の殺人の証拠を消したくなるように仕向けて、3つ目の願いを消費させつつ失踪者の居場所を確認しようとしていた。

イブリースはジンニーヤに会って、自分が閉じ込められていた過去に起きていたことを知るためにガヨンたちとドバイへと向かう。

イムソンはイブリースを呼び出し、イブリースが2つの願い事をしたことを忘れるように3つ目の願い事を頼むとイブリースについての記憶が全て消えてしまう

イブリースは不滅の存在がシャーディーの息子で、イブリースの主人になりたがっていることをイジラエルに聞かされる

フンとフンビッシュとカーリド

同じ子供の姿をしているフンビッシュとフンとカーリドを解説。

フンビッシュはガヨンの前世の時代に同じ高麗の奴隷として商人に運ばれている最中(自分たちが襲われないように獣のエサにするためらしい)にハイエナのエサにされてしまったところを、ガヨンが助けようとして永遠に生きられるようにイブリースに願いをしてしまったために不滅の存在となってしまいます

フンビッシュが不滅の存在だと知ったシャーディーが病弱の息子カーリドを助けるために魂を入れ替えています

そうして現代まで行き続けて現在はジュヌの息子のフリをしてフンという名で活動しています(中身はカーリド)両親がいないと現代では生活しづらいのでしょう。

フンは仲間たちを集めて、ガヨンの代わりにイブリースの主人になり精霊たちを黒い糸で操ろうと計画しています。

カーリドの黒い糸

カーリドがシャーディーを捕らえたり、シャーディーがイブリースを結んだ黒い糸。

これはガヨンの血で黒く染められている可能性が高く、そのためかガヨンにだけ切ることができて、精霊が精霊を結んだ時にだけ効果があることがガヨンの調査でわかります。

ジュヌとワーヒドと怪しげな男たち

夫婦のフリをしているジュヌとワーヒドですが、実際にはジュヌは何も知らずにお金のために利用されているだけでした。

ワーヒドと怪しげな取り巻きの男たちは、過去にフン(カーリド)が多くの子供たちを捕らえて「弱いと食われ強いと褒美に肉をもらえる」そんな弱肉強食のような環境を作り、恐怖で操り支配しています(お父様とも呼ばれている)

ジンニーヤ登場

ジンニーヤを見た瞬間に「ソン・ヘギョさん」とメタ的発言をするガヨンですが、俳優さんの名前です(有名なので知っている人も多いですよね)

ソン・ヘギョさんは「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」「太陽の末裔」と本作と同じ脚本家キム・ウンスクさんの作品に主演で大活躍しており、本作は特別出演となっていますので、その関係で出演しているものと思われます(ペ・スジさんとも仲が良さそうですね)

ジンニーヤは「あの時の女だね」とガヨンの封印された過去を知っている様子がありました。

過去を覚えていないイブリースには「あの子のために一つの街を」と過去に何か起きていることを語ろうとして「これがあの方が封印した20年か」とイブリースの記憶があの方(神)によって封印されていることがわかります。

その後すぐにジンニーヤが慌てて去って行ったことから、あの方に秘密にするよう口止めされているのかもしれませんね。

シャーディーの過去

シャーディーには人間の女との間に一人息子がいたことがジンニーヤによって語られます。

その一人息子のカーリドが絨毯を織っていてその糸が例の黒い糸の可能性が高そうです。

半分人間だったカーリドは病気になってしまい、亡くなる前にシャーディーがフンビッシュと魂を入れ替えてしまいます。

イジラエルとザハラ

イジラエルが魂の花を育てているザハラに会いに行きます。

しかし花園は枯れ果てて、残っているのは不滅の花だけ。イジラエルは「お前は何百万本の花を傷つけた」「お前は前にも間違いを犯した」とザハラを責めています。

そしてイジラエルは知っていることをイブリースに話さないようにザハラの口止めに来ていました。

ザハラの過去に果たして何があったのか、今後語られていくのでしょう。

ドバイ観光 ムタリプの剣(イブリースの怒り)

ムタリプの剣、別名イブリースの怒りという名の、岩に剣が刺さった観光名所が出てきます。

ムタリプがイブリースの宝物を盗み、それに腹を立てたイブリースが警告するため剣を突き立てたと伝承が残っています。

それを見たイブリースは騒ぐムタリプの姿やフンビッシュの後ろ姿を思い出します。詳しい記憶は思い出せないようですが、剣はイブリースのもので間違いないようです。

3つの願いごとを叶えた後は…(カン・イムソンの最後の願い事)

イブリースと話をしていたガヨンは3つの願い事を言った後には記憶が消えてしまうことに気が付きます

誰に会ったのか何を望んで何を失ったのかイブリースに関することを全て忘れてしまうようです。

スーパーの店員だったカン・イムソンはイブリースが2つの願い事をしたことを忘れるように(願いを残り2つに戻したいという欲深い願いです)3つ目の願い事を頼みます。

しかし3つの願い事が叶った瞬間にイムソンはイブリースの存在すら忘れてしまうので、残りの願いが叶えられることは永遠にありません。

第6話でイブリースが最後の願いごとを言うのに72年かけた人物が「自分が2つの願いを使ったことを忘れてくれ」という願いをしたことをイムソンに語ります。

それが出来るのか尋ねるイムソンに「知りたければ願ってみろ」と言っています(堕落への誘惑でしょう)

この方法で最初の2つの願い事を忘れたのであれば「自分が2つの願いを使ったことを忘れてくれ」が1つ目の願い事になりますが、イブリースが「最後の願いごとを言うのに72年」かかったことを覚えているということがループ出来なかった証拠(ヒント)になっています。

(もしも無限ループできた場合は最初の最後の願いは忘れているはずですし、無限に叶えられるとわかった2周目以降なら1つ目2つ目ならまだしもループさせるだけの最後の願いに72年も悩みませんよね)

ちょっと分かりづらくて細かいツッコミどころはありそうですが、とにかく願い事は3つで終わって記憶がなくなってしまうので、ズルは出来ないようになっているんでしょうね。

第9話 あらすじ解説&考察

第9話あらすじ概要

ガヨンを崖から突き落としたジュヌは激怒したイブリースにとどめを刺される。

それを遠くから見ていたカーリドたちの前にイジラエルがやってきて(ガヨンに他人のための願い事をさせてイブリースを暗黒の運命へと導こうとしている)自分の邪魔をしないようカーリドを責め立てて強く警告する。

ザハラに話を聞いたイブリースは、シャーディーがザハラの協力を得てフンビッシュとカーリドの魂を入れ替えていた事を知る

ミジュの前に現れたイジラエルは「庭のウメの花が再び咲く時死ぬだろう」と寿命を伝える

ガヨンの前に現れたカーリドは、最後の願いを自分の不滅の命を終わらせるために使ってくれるよう頼むが、ガヨンは彼がウソをついていることに気がついて追い返す。

寿命が短いことを知ったキム・ゲは最後の願いに犬に戻って自分を飼っていた家族に別れを告げることを選ぶ。

ランプに落書きがあったことを思い出したガヨンはランプに入り、文字が見えないイブリースにわかるよう書かれているアラビア文字を書き出すと、それが失われた記憶の断片だとわかる

サンテの最後の願いは、金髪の女を殺した時間に戻って今度は20年前の事件と関連付けできないような方法に変更したいと願った。

サンテと一緒に過去に戻ったイブリースは未来のガヨンに頼まれたノートを過去のガヨンに渡し、事件の詳細を知った過去のガヨンとイブリースの活躍でサンテは逮捕される。

カーリドとザハラの過去

精霊シャーディーと人間の女性から生まれたカーリドは病弱(精霊は病気にならない)でそんな自分と完全な精霊の父を比べて不満を感じていました。

飢えで食べ物を盗んだフンビッシュが捕まっているところにシャーディーが通りかかって助けます。

シャーディーはフンビッシュが不滅の体を持っていることに気がつき、ザハラに頼んで病気のカーリドと魂を入れ替えてもらいました

その罰として(おそらくあの方でしょうか)でザハラの庭には魂の種がこなくなり、枯れ果ててしまったようですね

ザハラの庭に一つだけ残る大きな不滅の花、あれはフンビッシュなのかカーリドなのか、それとも…真相は後に語られるのかもしれませんね。

イブリースがあの方にした3つの願い事

  1. 3つの願いで人間を地獄に落とさせて欲しい
  2. 新しい主人を堕落させるからランプから出して欲しい
  3. ガヨン…

イブリースが3つの願いを語るタイミングで、前世のガヨンが28年も生きていたことをザハラが語る回想シーンが入ります(最後の願いを言った奴隷の頃が8歳なのでしょう)

ここでも20年のズレが有り、ガヨンが倒れた(と思っていた)後の封印された20年にガヨンが生きていたことがわかります。

この段階で正確なことはわかりませんが、このことからイブリースの3つ目の願いごとはガヨンを生き返らせるような内容だった可能性があります。

しかしガヨンのために街が一つ消えたとジンニーヤが語っていたこともあり、真相が気になるところですね。

ランプの中に書かれた文字

ランプの中にはガヨンだけが見える文字がたくさん書かれていましたが、実際に書いてあったのか、2人の失われた記憶がランプの力で残されていたのか、ガヨンの記憶なのかは不明です。

書いてあったのは失われた20年にランプの中で2人で語り合った記憶の欠片のような内容で、他愛もない話からイブリースが商人のフリをしていたり、ガヨンが何か成功を願っていたという内容もありました。

いずれ明かされるのでしょうが、2人には隠されたロマンチックな過去がありそうでドキドキさせてくれますね。

サンテとタイムスリップ

サンテと一緒にイブリースが2024年4月10日夜9時10分の過去に戻りますが、これは服装やサンテの修理のタイミングから第2話の41分あたりの場面(ディ〇〇ーとかマー〇〇とか言ってる時)の後だと思われます。

未来のガヨンに頼まれたイブリースが過去のガヨンに事件の詳細が書いてあるノートを渡してサンテの犯行を阻止させます。

サイコパスとも呼ばれていますが、ガヨンの正義感の強さが出ているシーンですね。

サンテの周りに砂のようなものが巻き起こり急に真顔になりますが、これは3つ目の願いが叶ったことによりイブリースに関する記憶を失ったことが表現されています。

最後の願いで過去に戻って来たという記憶がなくなったため、以前に殺した記憶が想像だったように感じて、持ってきたチェーンソーを使わずに再び同じ手口の犯行(テールランプに突き飛ばし→髪を染める)に及ぼうとします。

そこにやってきたガヨンがバットでボコボコにして一件落着となりました。

警察署の前で星の話

サンテが逮捕された後に警察署の前でイブリースが「ここも未来もお前といると星の数ほど面白いことが起きる」とガヨンに言います。

それを聞いたガヨンがイブリースを見つめ、イブリースは「違う、そうじゃない」と言います。

これはミンジが「男が星を見よう、星を見ろと言ったら100パーキスのタイミングだよ」(第3話の50分ぐらい)と言っていたことを思い出したガヨンが、イブリースはキスをしようとしているんじゃないかと勘違いしているシーンです。

その後にミンジに「星の話をしてる」と電話してキスのタイミングなのか確かめているのでしょう。それを見たイブリースがキスをした当時のガヨンを思い出して笑っています。

未来のガヨンがこの時を思い出して「ダメ、雨も降ってないのに」と恥ずかしくなってしまいます(イブリースが教えた2回目以降のキスのタイミング)

そこに帰ってきたイブリースがガヨンにキスをします。そしてランプに書かれていたガヨンがなぞった文字で一番多かったのが「愛する人」だったことを告げます。

詳細な説明がなくて覚えていないとちょっと分かりづらいロマンチックなシーンでした。

第10話 あらすじ解説&考察

第10話あらすじ概要

「私たちに必ず罰を与えて下さい」という前世のガヨンの願い事によって、再びガヨンの命が危ないと気がついたイブリースはイジラエルを問い詰めるが彼は何も語ろうとはしなかった。

イブリースはガヨンに、カーリドがシャーディーを使って再び自分を縛ろうとする時が来ることを伝え、 その時でも必ずガヨン自身を助けるために最後の願い事を使うように念を押す。

ミジュの正体が気になったミンジはパングムの故郷で顔写真を確認してもらうと、ミジュがパングムの若返った姿だったことがわかり、イブリースがランプの精であることも気がつく。

ガヨンはドバイに向かい、ジンニーヤに失われた過去の話を聞く。

願い事のことで妻ダジンと大ケンカになってしまったヨンヒョンは、2つ目の願いでダジンの記憶から願い事に関することを消してもらう。

ランプに描かれた文字

ランプに描かれていた文字はイジラエルの羽から作られたペンで書かれたものだとわかります

イジラエルの羽で書いた文字は消えずに真実のみが残される(ガヨンが村人たちに願い事を記録しているものと一緒)ので書かれていたことは正しい記録だということですね

ランプの中に一番多く書かれていたのが「愛する人」だったこと(第9話)や他の文字を読んだことによってイブリースはガヨンが大切な恋人だったことに気が付きます。

前世のガヨンの最後の願いごとの結果

前世のガヨンの最後の願い事は(願い事によって多くの人々に迷惑をかけた)私たち(ガヨンとイブリース)に必ず罰を与えて下さいという内容でした。

その結果愛する2人が前世で一度引き裂かれて、現世で再び出会い引き裂かれるということが最大の罰となっているようです。

封印された記憶で街を一つ消し飛ばしていたというイブリースの怒りはガヨンを失ったことによって引き起こされたことなのでしょう。

そして現在イブリースとガヨンが愛し合うようになり、再びその時が近づこうとしています。

ジンニーヤの話

ジンニーヤはイブリースがガヨンの死によって引き起こされた「イブリースの怒り」で、街を「黄金の雨」で埋め尽くしたとガヨンに語ります。

ガヨンが「ムタリプ」に殺された時に喜んだとも言っていました。

第8話に出てくるドバイにあった観光名所が、ムタリプの剣、別名イブリースの怒りなのであの剣が突き刺さった岩のようなものはその時の出来事に関係あるものなのでしょう。

その後にイブリースの記憶が少し蘇り、当時の主人が何故かムタリプだったらしいことがわかります。詳細は続きを楽しみにしましょう。

第11話 あらすじ解説&考察

第11話あらすじ概要

フンビッシュの魂がイブリースの封印された記憶を呼び起こす

過去を思い出したイブリースはガヨンの最後の願い事の罰が、ガヨンを失ったこの苦しみだったことに気がつく。

フンビッシュの魂はガヨンを守るようにイブリースに頼み、イブリースはフンビッシュに謝罪してその肩に触れるとフンビッシュの魂は消滅していく

ミジュの正体がバレて騒ぎになっていたガヨンの家の前で交通事故が起きる。犯人はカーリドの手下だった。

封印されていたイブリースの記憶①

少女のガヨンが最後の願いを言って倒れてから20年の時が経った。

イブリースは街で見かけた女性の姿が気になり、匂いをかいで確認すると倒れたはずの少女ガヨンが生きていたとわかって驚く。

イブリースは願い事のことや自分のことを覚えていないガヨンについて回り、様子を伺っていた。

ガヨンはデーツを売り、貯めたお金でラクダを買って高麗へと帰ろうとしていた。

清く純粋に生きるガヨンの姿を見てイブリースは少しづつ心を動かされる。

周囲の老人や子供の面倒を見ていたガヨンは病気のカーリドに商人から貰った薬を持って行く。

ガヨンに付いてきたイブリースはカーリドがシャーディーの息子であることに気がつく。

カーリドはイブリースに魂を縛る糸と交換に自分を呪われた人間の体から救ってくれるよう頼むが、イブリースは聞き入れなかった。

イブリースは暗い場所で衣服の編み物をするガヨンを明るいランプの中へと連れて行く。

少しづつ仲を深めていくガヨンとイブリース。イブリースはイジラエルから羽を抜いて持ち帰り、ランプの中に次々とガヨンとの思い出を刻んでいく。

封印されていたイブリースの記憶②

ガヨンが最後の主人だと思っていたイブリースに新しい主人が現れる。その男ムタリプは少女ガヨンの1つ目の願い事で死んでいった商人の生き残りだった(第6話参照)

ムタリプの一つ目の願い事は「世界で一番の金持ちにしてくれ」だった。

世界一の金持ちになったムタリプは2番目の願いで、自分を見下す奴らを誰であろうと苦痛を与えながら殺すように命じ、次々と人々が亡くなっていく。

ムタリプは自分が貧しい時にデーツをくれたガヨンに会い、望むものを全て与えようと言うが、ガヨンは何もいらずこれから故郷に帰ることを話すと、ムタリプはガヨンが自分が買った奴隷だったことに気が付く。

ガヨンはイブリースと一緒に高麗に向かうため、ムタリプの3つの願い事を終わらせるのを待っていた。

ムタリプに呼ばれて最後の願いを叶えに行くイブリース。ムタリプはある女を死ぬまでずっとそばにいるようにして服従させたいと願い、イブリースは叶える。

封印されていたイブリースの記憶③

ムタリプの願いが叶い、そこに現れたのはガヨンだった。

イブリースはガヨンを連れて行こうとするムタリプの部下を次々と倒していくが、そこに現れたフンビッシュ(カーリド)に魂の糸で足を結ばれて動けなくなってしまう。

フンビッシュの姿を見たガヨンは、彼の魂がカーリドになっていることに気がつく。

カーリドはムタリプに、ガヨンがイブリースを愛していることを伝え、ガヨンが自分のものにならないとわかったムタリプは誰にも渡さないとガヨンを刺してしまう。

魂の糸で動けないイブリースは周囲の人々に2つの願い事を叶えるから1つ目の願い事でガヨンを助けるよう求める。

しかしランプを手にした人間は黄金がもっとたくさん欲しいと3つとも自分の願い事しか言わなかったため、ガヨンは助けが間に合わずに亡くなってしまう。

その時ガヨンの手がイブリースの足に巻きついていた魂の糸に触れると糸は消えてなくなる。

ガヨンの死を悲しみ、激怒したイブリースは剣でムタリプを突き刺す。街には黄金の雨が降り注ぎ竜巻のように荒れ狂い、イブリースはガヨンを抱きかかえ血の涙を流していた。

イブリースはガヨンを砂漠に連れていき風葬する。イブリースは砂となったガヨンを掴み、真の悲しみの表情をしていた。

フンビッシュの魂

唐突に出てきてあまり詳しい説明がないので考察になりますが、おそらくカーリドと魂を交換されて成仏できていなかった(イブリースとガヨンに会うまでさまよっていた)フンビッシュの魂がイブリースの元に現れたのでしょう。

フンビッシュはイブリースに全てを思い出させてガヨンを守るよう伝えて、イブリースは不滅の体にしてしまったことを謝罪して、ようやく不条理な魂の交換から解放されて安らかに成仏していきました。

第12話 あらすじ解説&考察

第12話あらすじ概要

イブリースとガヨンは騒ぎに巻き込まれているミジュとミンジをランプの中に連れていき保護する。

ヨンヒョンはダジンの父の病気を治すために最後の願い事を使う。

ガヨンはボギョンに残っている最後の願い事をお金と交換するよう取引を持ちかける。

シャーディーはカーリドの脅しに耐えきれずに世界を眠らせることを了承する。するとその場に決着をつけにきたイブリースがやってくる。

イブリースは魂の糸で捕らえられ、カーリドは父であるシャーディーを殺してしまう。

ガヨンも捕らえたカーリドはランプの居場所を聞き出そうとするが、ガヨンはボギョンの願い事でイブリースの前に現れる。

ガヨンは魂の糸を切ってイブリースを助け出し、イブリースはその魂の糸を利用した計画を考えていた。

イジラエルに指示されていたイレムはイブリースのランプをカーリドに渡してしまう。

ザハラの庭へやって来たイブリースが剣に魂の糸を巻き付けているとイジラエルがやってきて戦いが始まる。

カーリドの家では戦ったセイドが倒れ、ミンジをかばったミジュが撃たれてしまう。

ミジュは亡くなる前に魂の糸を飲み込んでカーリドを妨害する。

ガヨンは再びカーリドに捕まってしまうが、そこにガヨンが頼んでいた村長とその仲間たちが助けにやって来る。

イジラエルとの戦いに勝利したイブリースは不滅の花を切り落とし、不滅の存在だったカーリドは消滅する。

キム・ゲのその後

野良犬だったキム・ゲは元は飼い犬のポッピーでした。

ポッピーは自分の弟ともいえる存在の飼い主の子供ハヌルと仲がよく、幸せに過ごしていたようですが、はぐれてしまい(捨てられた可能性も)野良犬キム・ゲになってしまいました。

キム・ゲはハヌルに無くしてしまった人形の場所を教えるため(喋れるように)にイケオジの姿になったようです。

元々犬に戻る予定だったようですが、寿命が短いことを知りハヌルたちに最期の別れを告げるために急いで3つ目の願い事で犬に戻してもらいます。

ポッピーに戻ってハヌルにお別れしようとしていたキム・ゲでしたが、その後の家族の様子を見る限り会えたようには見えませんでしたので、会えずに亡くなってしまったのでしょう(人形の場所はイケオジの時に教えています)

その後の顛末は運転手(元捜索隊)だったキムさん(俳優キム・ジフンさんです)に語られるだけですが、亡くなったイケオジのキム・ゲが匿名で残した莫大な財産を受け取ります。

しかし3つの願い事が叶った後なので、願い事に関係する記憶は関係者からも消えてしまいますので、キムさんはイケオジのことは忘れています。

そこに飼い主からはぐれた野良犬がやってきて、キムさんは保護します。キムさんはポッピーと名付けるのでキム・ゲと同じ犬かなと気になりますが、キム・ゲとは違う犬種だったので関係はなさそうです。

現在キムさんは捨て犬探偵(そんなのあるの?)として活躍しているようです。これもキム・ゲとの思い出がどこかに残っていた影響なのかもしれませんね。

ちなみにゲは韓国で犬を現す単語です。キム・ゲは犬のキム氏といった名前のようですね。

ボギョンの最後の願い事

ボギョンはガヨンに頼まれて最後の願い事をガヨンのために使います。

ガヨンは「いつかどこかでキ・ガヨンが”好きなように暴れてみな”と言ったら、キ・ガヨンをイブリースの前に行かせて」と願うことをボギョンに頼みました。

これを使ってカーリドたちと戦うつもりだったんですね。もっとシンプルに移動することも出来そうですが、ちょっとテクニカルな願い事でした。

村人たちの願い事の結末

  • カン・イムソン 家族仲が悪くなり離婚して支店長もやめさせられ、なんでこんな状況になったのかもわからずに酒浸りになり疲れ切った顔で貧しい生活を続けている
  • 野良犬(キム・ゲ) 寿命が近いため犬に戻って飼い主たちに別れを告げようと旅立つ
  • オム・サンテ 過去に戻るがガヨンとイブリースにボコボコにされて逮捕される
  • コ・ヨンヒョン 最後の願い事を妻ダジンの父のガンを治すために使い夫婦は仲直りする
  • ク・ボギョン ガヨンに取引を持ちかけられ、お金と交換に最後の願い事をガヨンの願い事に使う。

キム・ゲとヨンヒョンの2人が他人のために願い事をしたということになり、微妙なボギョンは同点扱いでイブリースが5人中3人を堕落させる勝負は引き分けということになったようですね。

「ボギョンは微妙だけど、引き分けにしてくれと頼んでみる」(イブリース談)

これで2人とも1つ目の願い事のペナルティはなくなりました。

カーリドの指輪

カーリドがネックレスのように首から下げている指輪は、元々はシャーディーが身に付けていたものでした。

これはイブリースにおけるランプやジンニーヤの壺と同じ意味合いのもので、指輪の主がシャーディーの主となるような性質があるのかもしれませんね。

庭に咲いたウメの花の髪飾り(ピン)

イジラエルが告げた、ミジュ(パングム)の寿命は庭のウメの花が再び咲く時でした。

ウメの花の髪飾りを庭の物干しロープに挟んだ日がそれに見立てられてミジュの命日となってしまいました。

この髪飾りはイブリースがガヨンにだけ見えたり見えなかったりするのがわかりづらいと、ガヨンにだけ見える時は付けておくようにガヨンがイブリースに渡していたものです

イブリースの衣服を洗濯した時にポケットに入っていて、それをロープに挟んでいました。

第2話の終盤でガヨンが露店で購入、第3話冒頭に付けているシーンがありますので、コレなに?と思った方はチェックしてみてください。

イジラエルがイブリースを狙う理由

イブリースはイジラエルの欲望を見抜いていました。

イジラエルの天使の絵から目をくり抜いていたのはただのいたずらではなく、その絵に欲望が見えたことからやったようです。

イジラエルは仲間の天使たちを殺したイブリースを憎み、あの方に反逆しているのに断罪されないイブリースに嫉妬と劣等感を抱いているようです(自分に首を取らせるため断罪されていないと思い込み、首を取ればあの方が喜ぶと思っている)

現在まで残っている2人の遺恨は300年続いた戦争の続きでもあり、精霊と天使の代理戦争とも言えそうですね。

不滅の花

枯れ果てたザハラの庭に一つだけある大きな不滅の花はやはり不滅の存在であるカーリドの魂の花でした

これをイブリースが剣に魂の糸を巻いて切り落とし、不滅の存在は消滅していきます。

第13話(最終話) あらすじ解説&考察

第13話(最終話)あらすじ概要

パングムの葬儀が終わり、ガヨンは消えてしまったイブリースのランプをこすり続けていた。

思い立ったガヨンは一人ドバイへと向かい、砂漠で叫びながらイブリースを探す。

現れたイブリースにガヨンは最後の願いをする。それは一日でいいから人間らしい平凡な感情が欲しいというものだった。

イブリースはそれが自分のための願い事だということに気が付き、純粋な人間だったガヨンにひざまづいてひれ伏し、手を握りながら消えてしまう。

イブリースの記憶を失ってしまったガヨンの前にイレムがやってきて砂時計を壊し、今までの謝罪をしてガヨンの全ての記憶を取り戻す。

イブリースが愛する自分のために首をはねられたと気がついたガヨンは砂漠で泣き崩れ、そのまま倒れてしまう。

韓国のミンジの元に在ドバイ韓国総領事館からガヨンが亡くなったと連絡が入る。

ガヨンは火葬され、時が経ちミンジが墓参りをしているとジンニーヤとなったガヨンが現れて3つの願い事を叶えると言い…

ガヨンの最後の願い

ガヨンは最後に、自分のような人間を大事に育ててくれた祖母パングムの気持ちや、自分を祖母と一緒になって育ててくれた村人の気持ち、自分を理解してくれるミンジの友情、イブリースがランプの中に書いた言葉の深み、一日でいいからそんな人間らしいことがわかるようにして欲しいとイブリースに頼みます。

これは自分のための身勝手な願いをすることによってイブリースを助けたい(彼の当初の目的であった自分への復讐も終わらせてあげたい)という気持ちが含まれていました。

イブリースは最後まで他人のために願い事を使う純粋な人間にひれ伏した時、終わりを迎えてしまうのです。

イブリースには願い事の本意とガヨンが純粋な人間だとわかっていましたが、この願い事ではガヨンが自分のためにした願い事になってしまいます。

そのためイブリースは自分が罰を受けるためにガヨンにひれ伏して、純粋なガヨンを尊敬する自分の本当の気持ちを伝えて、2人は別れの時を迎えます。

そうしてガヨンは人間らしい感情がわかるようになり、今までのことを思い出して周りの人や祖母の想いや苦しみを理解して涙を流します。

イブリースは約束通りイジラエルに断罪されてしまいます。

堤川駅の人物と再会

第6話で堤川駅で会った宗教家のような女性とイブリースが再会します。

この人はマルチ商法のような魔法の絨毯(ゲルマニウムマット)の販売員だったことがわかります。

韓国ではよくある話を小ネタにしているようですが、最終話にも出てきて印象深いのでスタッフや脚本家の方などと何か関係がありそうですよね。

残念ながら今のところこの俳優さんの名前などの情報は出ていないようです。

どこかで見たような顔にも感じるような…有名な方だったらゴメンナサイ

あらすじ概要のその後

あらすじ概要は最終話の中盤までの流れです。

続きではちょっと序盤のイブリースのパロディが入ったジンニーヤとなったガヨンの美しくコミカルな姿や、祭りを楽しむユーチューバーヨンヒョン夫妻や村長、銀行員に戻り爽やかな笑顔をみせるボギョンなど「その後」の良い雰囲気が楽しめます。

ガヨンはミンジの3つの願い事を叶えて(ミンジは記憶を無くしてしまいます)そして季節が過ぎ去り、桜舞い散る中イブリースがガヨンの前に現れキスをします。

これはパングムがイジラエルを脅し、最終的にはしつこさに折れたあの方の命令(優しさ?)でイジラエルがランプをドバイから韓国に投げていました(イブリースはイジラエルに首を刈られましたが、時間が経ってくっついたようです笑)

そしてちょっとバカップル(良い意味で)みたいなイブリースとガヨンの楽しいやり取りが続き…美しいラストシーンで終わりを迎えます。

ここまで視聴した方なら必ず満足行く最終話だと思いますので、ぜひ実際に見て楽しんでくださいね。

最終話の個人的考察

最終話、初見では「ちょっとよくわからなくて納得できない部分もあるけど楽しく終わって良かったね」くらいの気持ちで見てたんですが、後からもしかしたら…という考察が頭に浮かんで離れなかったので追記し始めました。

ガヨンは砂漠で倒れた時(イレムに記憶を戻してもらった後)にすでに天に召されているのではないかという考察です。

あくまで個人的な考察になりますが、最終話で一番違和感があったことはガヨンが唐突にジンニーヤになっていて説明がなかったことです。

最後の願い事で一時的にサイコパスではなくなったガヨンが自分を助けるために犠牲になったイブリースの想いを知り、そのまま悲しみながら砂漠で亡くなってしまいます。

この後に火葬され、ミンジの前にジンニーヤとして現れますがあれはジンニーヤではなく、ガヨンの魂(霊的な)ではないのかという気がしています。

この火葬(煙のない火からジーニーが創られたと語りが入ります)がジンニーヤを生み出したとも考えられますが、ミンジの前に現れた後の話は魂になったガヨンが見た幸せな夢・幻だったんじゃないだろうかとも思えてきました。

ミンジに3つの願い事を叶えているシーンはガヨンの見た幻で、そのあと3つ目の願い事を叶えたのに光らないと言っているガヨンがいますが、これはガヨンがジンニーヤではない証拠なのではないでしょうか(この違和感たっぷりのシーンの説明はありません)

このシーンはジンニーヤではなくお墓参り来たミンジの姿を見ていたガヨンの魂が見ていた幻というシーンにも感じられます。

その後花びらとなって現れるパングムや、ジンニーヤとなって次々と願い事を叶えたり、戻ってきたイブリースとロマンチックな時間を過ごしたり。

そしてイブリースはなぜか首があっさりくっついて(そんな簡単ならガヨンの最後の願い事の時にあんなに真剣にならないような)セイドは復活して、ちょっとおバカなイブリースとガヨンは楽しく幸せに過ごしていきます。

ここまでがガヨンの魂が見ている夢で、この後数十年経ったのでしょうか年を取ったミンジがドバイの砂漠で竜巻を見ます。

この竜巻の中で踊っているラストシーンはこの場所で亡くなったイブリースとガヨンの魂が2人で仲良く過ごしていることをほのめかしているようにも見えます

年月をかけて幸せな夢を見ていたガヨンの魂がようやく本当のイブリースの魂に出会えたんじゃないか、そんなシーンにも感じられました。

こう考えると2人は亡くなってしまい切ないけれども最後には魂になって一緒に幸せに過ごしているのかもしれないという素晴らしいラストシーンとも思えるんじゃないでしょうか。

この考えに気がついてから本作の個人的評価がさらに急上昇しています。切なさ(ロス感)10割増しになって個人的に心に残る傑作となりました(T_T)

長い考察を読んでいただきありがとうございます。

ハッピーエンドだったりサッドエンドだったり色々な捉え方ができる丁寧に創られた作品だと思いますので、皆さんも色んなラストを想像して楽しんでみてくださいね。

あとがき

イブリースが神に願った最後の願い事(これは色々ありそう)少女だったガヨンがどうやって生き延びたのか(これもどこかで明かされていたかもしれません)など気になっているけど不明な点が多く書ききれていない部分がありますので、また時間があれば追記していきたいと思います。

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